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ペルセポネーとハーデース
今のフェミニストたちの大暴れはギリシア・ローマ神話のハーデースとペルセポネーの物語の類型なのだと思う。
つまり、冥界の王であるハーデースが美人ちゃんのペルセポネーを見初めて冥界に連れて行ってしまうのである。このペルセポネーの母親がデーメーテールという豊穣の女神である。デーメーテールは怒って神々の王であるゼウスに今すぐ娘を返すようにハーデースに言えと詰め寄るわけである。
けれども、ゼウスは「ハーデースはまあ、見てくれは悪いけれども、あれは自分の弟だし冥界の王だからお前さんの娘の結婚相手としては悪くないじゃん。結婚させりゃいいんじゃないの?」と能天気な答えをしたものだからデーメーテールはもう怒り狂って全ての地の作物を生やさないようにしたわけである。
流石のゼウスもそれには困って、ハーデースに「お前さんの気持ちもわかるけれどペルセポネーの母ちゃんを怒らせちまったのは良くない。とりあえず娘を戻せや」と言わざるを得なかったわけである。
ハーデースは仕方がないのでペルセポネーに「すまんかった、反省している」と言ってペルセポネーを返すことにせざるを得なかった。それで、帰り際に「まあ、お腹も空いているだろうからこのフルーツでもどう?」と、ザクロの実を差し出したわけである。ホッとしていたペルセポネーはザクロの実を数粒食べて帰ったわけである。
さて、ハーデースはゼウスに言ったわけである「ペルセポネーは冥界の食物を食べたので所属は冥界だよ。この掟は破れない。」
ゼウスも
その掟を破ることを許せば冥界の亡者たちが機嫌良く現世に戻れてしまうわけだからそれは困る。デーメーテールに掟のことを言った訳である。
流石のデーメーテールも掟には逆らえずに、ハーデースと談判して一年の半分はペルセポネーはハーデースの下に、そして半分はデーメーテールのもとに住むという条件で妥協せざるを得なかった訳である。
デーメーテールはペルセポネーがハーデースと一緒にいる時には草木を生やさないようにしたので、それが冬の始まりで、ペルセポネーがデーメーテールの元に帰ってきたら春になって草木が生え出すんだよという説明神話になっている訳である。
フェミニズムの文脈に適応させると、フェミニストのデーメーテールは「かまへん、亡者たちが現世に帰ってきても何の問題がある!ペルセポネーはキモオタのハーデースなどには渡さへん!」と叫んでいる状態になるので現世が大混乱になっているという状況といえるのである。
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