自民党はバカ、もう〇〇党がいい!

特に安倍氏が殺された後、多分それまで「アベセイジは許せない!」とか叫んでいた人が題名のような主張をされることが増えてきたと思う。

多分、それまでは「アベはバカ!」「アベシネ!」と騒いでいればよかったシンプルシンキングな人たちが相手が幽明別になったのに同じことをやっていると流石にアレであることに気づいたということであろう。

中にはひたすら岸田首相をこき下ろす連中もいる。「そもそも岸田氏は何もやっていない!岸田はバカだ」というだけなので中身はゼロである。

今日から福島原発の処理水の海洋投棄が始まるらしいが、中国さんが「排水が安全だというなら水道水に混ぜて都民に飲ませろ!畑にやる水として撒け!」なんてナンセンスな主張をしているのにその尻馬に乗って同じことを言って騒ぐ人たちもいる。あれ、韓国野党や日本の野党系も同じことを言って騒いでいるのだけれど、つまりは資金が提供されているということなのかねえ。異口同音に同じ主張をしているのがコピーロボットみたいで面白い。

確かに安倍政治8年以上は長過ぎた。政治の刷新を!という野党支持者の気持ちはわからないでもないのだが、実際はすでにその後、菅義偉政権があり、岸田政権があるわけである。証文の出し遅れも甚だしいといえよう。

さらに言えばである。野党支持者の言うことは与党のやっている政治を上回っていないのである。例えば「消費税を廃止して国債で全てを賄え」という主張はとりあえず消費税をやめればフローの少ない高齢者(すでに高齢化率は3割である)から税金を取れなくなるわけである。高齢者はそりゃ喜ぶだろうが現役世代、若者にしてみれば負担増になるだけである。仮に法人税増税すると企業はその負担増を固定費削減で賄おうとするだろう。つまり従業員の給与削減ということである。国債については「通貨発行と同じだ」という向きもあるが、それなら素直に通貨発行すればいいのである。それができないのは各国がコロナ対策としてじゃぶじゃぶに通貨発行した結果、通貨価値が薄まってしまい、インフレになったのを見ているからであろう。日本は通貨発行を抑制した結果、通貨価値は維持されたかもしれないが、インフレ国との金利差ができてしまい、円安一直線になっている。インフレになったら年金生活者が困るものね。円安のおかげで一気にインバウンドが回復しているのも皮肉と言えるだろう。

で、国債じゃぶじゃぶにするなんてインフレファイターの財務省に本気で言えるのだろうかという疑問があるわけであるし、明らかな高齢者向け政策について現役世代が理解するのだろうかという危惧があるわけである。まあ、政権なんて取れっこないという安心感からテケトーなことを言っているだけにしか見えない。

じゃあ野党第一党である立憲民主党であるが、そもそも自分とこの独自政策が見えてこないわけである。あまつさえ、与党との対決姿勢というわけである。いやいやその前に君らもし本当に政権交代した時に何するのか本当に真面目に考えている?かつての社会党みたいに反対のための反対を標榜することで日本に少数いる「自民党絶対反対論者」を吸引したいだけじゃないのとしか思えないのである。

維新の会はまあ第二自民党でしかない。今は大阪の与党として大阪自民支持の人を野党扱いできているがむしろ大阪自民がお坊ちゃんすぎてなぜあれをやらなかったという不満が大阪の人々を維新支持に駆り立てているということかもしれない。ただし、大阪万博が終わればあとは道路建設や鉄道建設などの土建業しか残っていない。土建屋さんも維新から金が落ちる間は支持するのだろうとは思うが日本全国で60年代再びと言って再開発やんの?というとそれは高齢化した日本では無理であろう。全国区に維新が進出するためにはちょっと無理で、ピークを過ぎれば元の鞘に戻って二階さんの自由党のように自民党に戻ればよいと考えている。

こう考えると「自民党はバカ!もう〇〇党がいい!」という自民党絶対反対論者にとって有望な〇〇党は現在の日本には存在しない。独りよがりなそういう人たちに居場所を作る将来性のない小政党ばかりであろう。いやそんなことはない、我々は自民を凌駕する政権政党を作るのだという人はどうぞ頑張ってほしい。将来性がないからと言って将来がないとも限らない。

私は大阪で野党としての自民を支持するばかりである。まあ維新とは絶望的な差であるがそれでこそ努力する甲斐もあろうというものである。(あ、共同親権推進の梅村みずほ氏は支持よ)

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