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新型コロナウイルスの唾液によるPCRの感度は92%

北海道大学Isao Yokotaらの報告<Clinical Infectious Diseases> 空港検疫、保健所での濃厚接触者で、無症状の1,924例について、唾液および鼻咽頭スワブを採取した結果、いずれも感度は約90%、特異度は両者とも99.9%だった。PCR検査は、唾液による検査が簡便かつ医療従事者の感染リスク防止の観点で有用と考えらえるが、感度は未知数であった。今までは鼻咽頭スワブでも70%程度と見られていたが、今回の報告では、陽性例が唾液で48例、鼻咽頭スワブで46例確認された。
<感度>唾液: 92%、鼻咽頭スワブ: 86%。
<特異度>共に 99.9%。
陽性例のウイルス量は両者で同等だった。
唾液での検査は鼻咽頭スワブよりも安全かつ簡便で、採取者の感染リスクや被採取者の不快感も少ないことが証明された。スクリーニング検査の標準法として推奨できる。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32976596/

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