オールナイトニッポンという場所【日経エンタテインメント】

読み終えての感想になります。
ネタバレ盛大に含みますので、これから本誌を読む方はお気をつけください!





「オールナイトニッポンだから許される」という一言がありました。
それは寺ちゃんの言う「オールナイトニッポンというブランド」故の懐の深さであり、その多様性を育んできた先人達の功績でもあるのでしょうか。
この特集記事を見ただけでも、それぞれの番組は全く個性の異なるものばかりです。
それが集まって「オールナイトニッポン」という看板を背負って、それぞれが楽しみながらまた新たな歴史を紡いでいく。
とんでもないカルチャーだなあ、と改めて思いました。

そんな中でも、私はやはり推しである星野源さんに注目してしまう訳ですが。
源さんへのインタビューで、私がちょっと涙ぐんでしまったのは「野上くんの話」でした。

「割と許されないミスをする人」。
パーソナリティたる源さんにそんな例えをされるディレクターの野上くんですが、たぶんリスナーなら「ですよねー分かるわーw」で笑ってしまうと思います。
実際、ラジオを聞いていればなかなかに予測不能な問題を起こしまくる人物であることをよく知っているはずです。
なんせ月に何度もそんな話が出てきますからw
私達リスナーはそれを聴き、叱りながらも笑い飛ばす源さんとともにニヤニヤして、なんかもう野上くん頑張ってとエールを送りたくなる始末ですから。

そんな流れを、源さんは理解した上で「野上くん」というキャラを押してきたのです。
なんとなく意図的かなあとは思いつつも、源さんの笑い声で全てがポジティブになるので意識はしていませんでした。
というか、星野源ANNはどんなスタッフさんも「大切」にしているなあという認識のほうが大きかったのです。

確かに、今思えば笑えないミスも多かったですね。
それくらいに笑い話として昇華していて、むしろ野上くんの特技みたいにも感じていましたw

これほど自然に「ミス」をネタとして魅せる源さんは、やはりラジオ界の逸材なのではないかと思うのです。
そして、そんな考え方は自然とリスナーにも伝わるでしょう。
実際、私も星野源ANNを聴き出してからは「笑い飛ばす」ということが増えた気がしますから。
どうしようもないなら笑え!みたいなスピリットが植え付けられているのかも知れませんw

何でもアリなオールナイトニッポン。
それを皆で積み重ねていく日々。
ジングルで繋がった1週間を、多種多様な言葉が飛び交う楽しさ。
きっとこの先もオールナイトニッポンはわが道を行くのでしょう。
そして、たくさんの笑ってしまう歴史を積み重ねていくのだと信じています。
私もごく普通のいちリスナーとして、そんな日々を聴けたらと思います。
どんなことも笑い飛ばしていけば、きっと生活は楽しくなるはずですから!

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