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病院を建て替えるには(移転②)

こんにちは、とめごろーです。病院を建て替えるにはシリーズです。前回に引き続き、移転に関して続けていきます。

さて、移送する入院患者の症状は様々ですが、これらの患者さんを、移送する車の必要性によって区分けをします。おおむね、4種類から5種類くらいのカテゴリーに分かれることが多いです。。

カテゴリー①は重症患者さんです、この①に属するというか、この状態の患者さんは、医師、看護師など複数の医療スタッフが付いて『高規格救急車』で搬送されます。ちなみに高規格救急車というのは、消防局が持っている救急車です。ハード(救急車)、ソフト(医療スタッフ)を充実させて搬送します。救急車の応援を依頼しておかねばなりません。

このカテゴリー①の患者さんは、通常時には院内に多く入院されています。でも、搬送のリスクがとても高いので、あらかじめ患者数を少なくする措置を取ります。例えば手術を先延ばしにしたり、救急の受け入れに制限するなどなどの仕組みを用いて減少させていきます。通常、高規格救急車は1台か2台がお願いできる限度で、移送日としては数人になるのが一般的です。

次のカテゴリー②は、①よりは重症度は下がりますが、ベッドで搬送する必要がある患者さんたちです。つまり起き上がることができない患者さんのカテゴリーです。この場合は、『民間救急車』となり、高規格ほどではないが、患者さんが寝ている状態で移送できる車です。このカテゴリーにも、医師や看護師が付くことになります。

この2つのカテゴリーの移送時の注意としては、ベッドのまんまでは運べないことです。現在、病院の院内移動ではベッドで移動することが一般的なので、院内の職員の方々もベッドで移送するという考え方になりがちですが、新病院への移送時には、ベッドからストレッチャーに載せ替えることになります。病室から病院の出口までベッドで来て、玄関付近でストレッチャーに載せ替えて搬送車内に入ります。一方の新病院側では、入口付近にベッドを待たせておいて、載せ替えたうえで新しい病室に移送します。

それなら、部屋からストレッチャーで出て、そのまま部屋まで行けば?という疑問もわきますが(説明会でもよく聞かれます)、車に載せることができるストレッチャーが限られているため、そのような進行になります。

注意点としては、旧病院ではベッドで出口付近まで来るので、載せ替えた後に空になったベッドを並べるスペースが必要になります。移送する人数によりますが、かなり広いスペースが必要になります。

カテゴリーは③、④と続きますが、今日はこの辺りで・・最後までお読みいただきありがとうございました。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。お役に立てる記事、笑ってもらえる記事、ホッとできる記事などを書いていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。