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ゼノブレイド3 物語への感想〜僕はボロ泣きした〜

どうも、ニッシーです。ゼノブレイド3。ようやくクリアしました。総プレイ時間は129時間。ヒーロークエストやらオリジンのかけらでの強化やらやってたら随分とかかりました。空き時間全部ゼノブレイド3に突っ込むくらいには楽しんでプレイできました。今作への素直な気持ちをここに書き残そうと思います。

◯前向きに悲しみへ進み乗り越えるストーリー。ボロ泣きする僕。

 最初に言っておきます。僕このゲームのエンディングでボロ泣きしました。鼻を噛まないといけないくらいめちゃくちゃ泣きました。それくらいエンディングのシーンは凄く良かったし、そう感じさせるくらいキャラを好きになりました。ゲームで泣いたのはこの作品が初めてです。(ノベルゲーとかやってなかったからね)

 個人的にこの物語はエンディングがエンディングだけに凄く切ない。でも切なさへ向かう悲しみはあまり感じなかった。
 ウロボロスになって生きる為に戦う以外の生き方をする事になり、最初は喧嘩したりしていた主人公達がだんだんと仲良くなっていき、冒険やインタリンクを通じて互いを信頼していくあの過程。

 まずユーニが自分の骸を見つけて動揺していたのをタイオンが気づいてユーニに胸の内を明かすシーンで「あぁぁぁあ、良い!」となり
 自信のないセナがランツに胸の内を明かすとランツは(タイオンなどにも言っていましたが)自信なんて無い。と言った後エヌを道連れにしようとインタリンクの消滅現象を引き起こそうとするシーンで「消えちゃダメだぁぁぁぁあ!」となり
 監獄に囚われミオの最期の日を迎えるまでに必死に足掻くみんな、そしておくりの前日に告げられる「わたしのノア」からの当日のおくりで言葉が発せられなくなり、そしてそこからのどんでん返しで「うおおおおぉぉぉお…!」となる

 さらに各メンバーのサイドストーリーは本編に組み込めなかったんだろうなぁというくらい主人公達の過去や考えが丁寧に描写されていてそこでまた主人公達への感情移入がどんどん進んでいく。

 そんでさぁ、そんだけキャラを好きにさせといて最後にあのエンディングですよ…
 セナがランツに「もう一緒に筋トレできないね」って言ったあたりで目頭熱くなって「俺がいなくてもさぼんなよ」「ランツのこと思い出しながら続けるよ」で涙出てきて(書いてる今も涙出てきた)
 タイオンがユーニの世界のインクと紙でハーブティーのレシピ渡すシーンとかで追撃もらって
 最後にノアとミオがキスして手を繋いでいたら世界がどんどん離れていって

そしたら3人がお互いに向かって走り出すんですよ!!!!
もうめちゃくちゃ涙腺爆発したし書いてる今も涙流してる!!!


 これねぇ…何が悲しいってランツのこと思い出しながら筋トレするとか、ユーニの世界のもので書かれたハーブティーとレシピとか、ノアとミオがまた会いにいくからとかさ…出来ないんだよ。世界が元に戻ったら。それでも彼らはこの結末を選んだんだよ。
 しかも世界が分かれ始めるその時まで出来るだけ普段通りに接してたのにさ…いざ世界が分かれ始めたら互いに向かって走り出すじゃん…卑怯だよ…。

 しかも曲が卑怯。メロディもさることながら字幕に映る歌詞がねところどころ拾うだけでも
「君の笑顔がそこにある」「永遠の今を守る為にもう一度あの日に還ろう」とかはプレイヤーを直撃してくるし。
 「別れだなんて思ってない 今は一時離れたとしても 思いはいつもここにあるから だから会いにいくよ 千に一つの奇跡を抱きしめて」が主人公達の泣きたくなるほど嫌だけど前向きに未来を選び取った事を暗示していてもう本当に感情がぐちゃぐちゃなってしまった…。
 ノベルゲーでもないのにここまで感情移入できるストーリーや構成にしたのは本当に素晴らしいと思います。

 すごく切ないし悲しい、けどそれでも前に進む事を願った主人公達の結果。個人的には凄く好きです。でもやっぱりゼノブレイドでフィオルンがホムスに戻れた様に、ゼノブレイド2でホムラとヒカリが復活した様にご都合でいい。みんなを再開させてやってほしい。

◯丁寧に何度も重ねられたキャラ描写

 この作品は6人全員が主人公、群像劇になっていると思います。それぞれのキャラにしっかりと過去に何があったかという因果を持たせそれを駆け足せずに丁寧に描写される事でキャラへの感情移入がしやすくなり気づいたらみんな好きになっていました。

 ゼノブレイド1とゼノブレイド2には明確にシュルクとレックスという主人公が存在しており、物語は全てが主人公を中心にして進んでいきます。確かに魅力的なメインキャラ多数登場しますがあくまでも主人公はシュルクとレックスです。
 しかしゼノブレイド3はノア、ランツ、ユーニ、ミオ,セナ、タイオンそれぞれが主人公です。ミオの寿命とシティーを目指すという過程でメイン主人公はノアとミオになりますが決してほかの4人が準主役かと言われると否です。

 更にこれは各ヒーローにも言えます。10名をゆうに超えるヒーロー一人一人に喜劇や悲劇など方向性は違えどドラマをしっかり作っています。単なるお助けキャラではありません。
 本筋に絡むキャラこそ一部だけですが彼らにもしっかりとドラマがありキャラを好きになる動機にもなり、一部ヒーローのストーリーは主人公達の深掘りにもつながる為どのヒーローのストーリーも楽しめました。
 ゼノブレイド2でもブレイドクエストというヒーロークエストのようなものはありましたがキャラ数も多くストーリーで対話する相手は反応したドライバーになる為、悪くいうとソシャゲのサブシナリオの様な味気なさ。
 しかしヒーロークエストはゼノブレイド2の様に多数のキャラを登場させつつ数を絞る事で一人一人の話を濃密にする事でヒーローへの愛着を高めやすくなっていてgood。個人的にアシェラ、ミヤビ、ニイナがお気に入りです。

◯魅力的なヒーロー達

 ちょっとキャラ描写でした話とも被るんですが、今作は7人目のパーティメンバーとして各勢力から助っ人としてヒーロー(キャラ)が登場するんですが、そのキャラクターにもストーリーが何個もあります。中でも僕のお気に入りのヒーローについて抜粋して書いていきます。

 まず一人目アシェラ。戦闘狂という設定にふさわしい性能をした屈指の強キャラ。ユーニとの関係性がすごく好きですね。意義のある死を迎えたいアシェラとそれに怒りつつも認めるユーニ。仲間になった後アシェラが約束があるから気軽に死ねないと言うところとか、ユーニに自分を殺してくれるかい?と聞けちゃう関係性とか、そして最後にユーニと同じく前のループがフラッシュバックする事を打ち明けたり。
 死にたくないから戦って,もう戦わなくてよくなったユーニからするとアシェラの第一印象は最悪で,でもアシェラの想いを聞くとそれも一つのやりたい事というのが分かって互いを認め合う。良いですねぇ。 
 チェインアタックも強く性能も強くゲーム的に雑に選択できるヒーローの一人ですね。

 つぎニィナ。ニィナはねぇ、コロニーイオタの隊長連中との絡みと打ち解けた後の照れ隠しが可愛いよなぁ。6期だから年齢にすると16歳。可愛い。最初の遭遇戦のムービーもかっこよく、その後各隊長のニィナへの想いやニィナ自身の過去やなんで本心を見せなくなったのかなど良いストーリーが多いです。
 ニィナ本人も主人公達に素直に気持ちをぶつけられるとどうして良いか分からず照れちゃうのが可愛い。さらに隊長達も自分に構ってくれなくてやきもち焼くのも可愛い。コロニーイオタが可愛い。

 最後ミヤビですね。この子はミオのサイドストーリーに登場したミオがおくりびとを続けるきっかけにもなったキャラで構成などで困らない時は基本的にミヤビをinしていました。もうこの子もメインキャラでいいんじゃないかな。
 マスターアーツも習得すると他のクラスでリキャストアップを使えるし、マスタースキルには回避upもついているなど性能も強力。
 個人的におくりの笛と終の剣がおくりの笛に込められた想いをミヤビに届けさせたってのはご都合だけど幸せならokです。
 ミオが最初おくりびとは不満で前線で戦いたがっていたのも驚いたし、義務的におくりびとをしていたのもびっくり。そんなミオにおくりびととはを伝えて最後はミオとセナを助けて犠牲になった。もうストーリーが卑怯。
 しかも覚醒クエストのストーリーも好き。ほっこりする。

 ゼノブレイド2でもブレイドクエストがありましたがそもそもブレイドに出会えるかがゲーム内のガチャに勝利せねばならず、出ないやつはとことんでない、出会えてもブレイドクエスト出現までに育成やお使いをしないといけないなど色々と時間のかかるものでした。
 しかし3はお散歩や章をクリアするたびにマップを覗いてアイコンの位置に行ったり噂を集めれば確定でプレイできる上に厚みもあるので本当に良いシステムになったと思います。


◯まとめ

 長々と読んでいただいた方、ありがとうございます。一ゼノブレイドファンとしてこの作品をプレイするのを待ち望んできました。今作は方向性が歴代作品とは違えども根底に流れるテーマは同じであり、群像劇的な丁寧なキャラクター描写は1.2にはない良い特色だと思っています。
 やってよかった(ボロ泣きしたんだから当たり前)と思ってます。そう思わせてくれる作品をプレイできた事がとても幸せです。
 まだ語り足りないので後々テーマ別にまた記事を書こうと思っています。それでは。


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