見出し画像

【アルビ】スタメンをサブで倒そう

こんにちは、ニシザワです。
今回はタイトルの通り、アルビレックスのサブ組でスタメン組を倒すための考察をしてみます。リーグ戦も残り4分の1ほどとなったので、現状のスタメンの課題やサブの可能性について新しい発見ができればと思います。

(*選手は敬称略です。)


○選手が足りない…

さてサブ組でスタメン組を倒すためあるシステムを考えてみたのですが…大変なことに気づいてしまいました。
「起用できる選手が足りない!」
特に後ろの選手が足りていない状況でした。ということで少しズルいですが、將成を鹿児島から呼び戻し、ゴンサの怪我を完治させましょう。
あと怪我明けらしい新井はサブ組に入れます。
現状のサブ組ではなくなってしまいましたが、これでなんとか戦えるようになりました(笑)


○サブ組のシステム

現状のスタメン組のシステムは4-2-3-1、幅をとりつつ5レーンを意識し、右のハーフスペースを田上、左のハーフスペースを高木が狙うという形が主になっています。
ところでこの5レーン、みなさんはどのような認識になっていますか?ピッチを縦に5分割した場合のレーンでしょうか。実はその認識だと不十分なのです。少し前まで私も勘違いしていたのですが、5レーンとはDFラインにおける各選手間のこと、つまり例をあげればCBとSBの間になります(これが俗に言うハーフスペース)。
では相手が4バックではなく5バックの場合、5レーンはどうなるか、答えは相手のDFラインの各選手間が1つ増える、つまり6レーンになります。そのため5レーンを表面的にしか理解していない場合、5バックの崩し方に非常に困るのです。そして現在のJリーグにおいて、ベタ引きした5バックをポジショナルプレーで崩せるチームは存在しないと思っています(川崎に可能性があるくらい)。

以上を踏まえてサブ組は5バックのシステムを採用したいと思います。スタメン図は以下の通りです。

画像1


○サブ組のゲームプラン

ではこのシステムでスタメン組とどのように戦っていくか。図を下に載せてみますが、基本プランは4つになっています。

画像2

①スペースを消す
②至恩のカットインを防ぐ
③島田に自由を与えない
④カウンター主体

順を追って考察します。まず①スペースを消す、当たり前ですがポジショナルプレーを志すアルビに対し、ゴール前でパスを繋げられるというのは非常に危険です。5バックにし重心を下げ、ボランチ2枚も引くことで決定的なパスを入れられることを防ぎます。


次に②至恩対策、以前の記事でも述べた通り現状のアルビのスタメンの前線は高さがなくクロスボールに対する脅威はあまり感じません。一方で至恩の驚異的な突破力で中に入られた場合、一気に守備陣系が崩されることになります。そのため至恩に対してはカットインのコースを切り、縦方向へ誘導しクロスの選択肢のみに絞らせます。

③については、至恩が封じられてスペースを消された場合、攻撃に厚みをもたらすのは島田になります(福田の場合もあるが、主に田上の後ろでリスク管理をしている)。ここで島田に自由を与えるとパスコースはなくともミドルシュートという選択肢や、DFが釣り出されギャップが生まれる可能性もあるため危険です。そのため1トップに入るシルビーニョが必ず抑える必要があります。補足ですがマイケルとマウロの両CBはある程度自由を与えることになりますが、フィードを入れるスペースもなく、持ち上がってきたらカウンター時の狙いになるため無理して抑えることはしません。

最後に④です。ガチガチの守備状態からボールを奪った場合、相手はかなり人数がかかっているはずなので、SB裏のCBもカバーしきれないエリアにカウンターを仕掛けます。この際両サイドの荻原と森俊が抜け出し、シルビーニョも前線に上がります。後ろからの押し上げはあまりしたくないので、ロメロ、堀米、大本あたりが後ろでフォローできるところまでは上がります。おそらくこの場合運が絡む攻撃になり、なかなか決定機まではいかないと思いますが、スタメン組に対して勝ち点をとるという結果を求めるならば効果的だと思います。ちなみに荻原と森俊は攻守に渡ってスプリントが求められるためスタミナ切れ交代は前提とし、達也や矢村が同じ役割を担います。


○終わりに

実際にこのようなサッカーをやったら、数年前のアルビに戻ったように感じるでしょうし、最近のアルビに慣れてるとつまらないと感じるかもしれません。ただ、このような半ば引き分け狙いにも見える戦術が今私たちが最もやられたくないサッカーです。今年は降格が無いので、現実主義で守備を固める下位チームは少ないと思いますが、昇格を争う上位チームで終盤に勝ち点1を死守するためにオプションとして取り入れるチームはあるかもしれません。
現状のスタメンで崩せない相手に当たった時こそ、出場機会の少ないサブの選手たちの奮起に期待したいところです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?