マーダーミステリーで犯人役になった時の一般的な心得

犯人は犯人であること自体がキャラクターの秘密であり、犯人として挙げられないことが目的になります。
しかし犯人以外のキャラクターは犯人を見つけ出すこと以外に、他人に知られたくない秘密や何らかの目標を持っています。
つまりそうした秘密や目標がないようにほかのプレイヤーから見えると、いささかメタではあるものの、その時点で疑われてしまいます。ですから「架空の」個人的な秘密や個人目標を何か設定しましょう。話し合いが始まる前のキャラクター設定を読む時間中に、どういった秘密があるのかをメモしてしまうのが良いでしょう。頭の中で思い描いていても咄嗟に違ったことを言ってしまうと、整合性が取れなくなって破綻してしまいます。
そしてそれらの(ニセの)秘密を出し惜しみすることでうまく撹乱させることができます。

犯行当日のあなたの行動や犯行動機と結びついているとなお良いでしょう。
一般的な推理では、「アリバイ」、「動機」、「凶器」から犯人に迫ります。
動機は決定的な証拠にはなりえませんし、大抵の場合はほかにも動機を持ったキャラがいます。むしろ動機は(架空の)秘密の格好の目標にすることができます。
しかし凶器とアリバイは客観的な証拠になり得ます。現に犯人であるあなたには犯行時刻のアリバイはありません。
犯行があった時間に、どこでなにをしていたか、凶器(と見られるもの)があなたのモノだと分かった時の理由を偽造して、事前に考えておく必要があります。
それらが架空の秘密や目標とつながっていると真実味が出ます。なにしろ部分的にせよ本当のことを言っているわけですから。

また架空の目標や秘密を作った上で、ゲーム中にどこまで開示すべきかを事前に考えておくと良いです。
あなた自身は誰にも見られていない、証拠隠滅できていると思っていても、調査によってあなたが犯人だと示唆する証拠はなにかしら必ず出てきます(完全犯罪ではゲームとして成り立ちませんから)。
それらの証拠を(架空の)秘密や目標と紐づけた上で渋々認めると、個人の秘密や目的は追求したいが、犯人追及のために仕方なく開示したというもっともらしさでそれら秘密の真実味が増し、真の秘密(あなたが犯人であること)からみんなを遠ざけることができます。

犯人役に慣れていない人がやりがちなのが、すべての秘密を隠そうとすること、それゆえに犯人につながる情報を突きつけられた時の弁明方法を考えておらず、うまく言い逃れできないことです。

人狼ゲームをプレイする人であれば、3つの秘密を作って(うち1つは犯人であること)それらが3匹の人狼と見なしてみましょう。それぞれの狼がいつ処刑されるのかというタイミングを計り、身内切り(自分から秘密を開示)でラストウルフ(の「犯人である」という秘密)が逃げ切るというスタイルでプレイします。

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