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新・喰う寝る遊んでまたゲーム【呟き】地震とゲーム実況

■その時、ゲーム実況者は

Vtuberの社築さん(やしきずさん)が新作ゲーム、
「メトロイド ドレッド」を実況プレイしているのを見ていて、
面白いなぁ、と思っていたら。
下記の動画の1:40:40頃。

震度5弱の地震が起きたんですよ。
僕の地域で震度5弱。

僕はヤバイヤバイと焦り、
がばっとテレビを押さえてまして、
で、まぁすぐに落ち着いたんでよかったんですけど。

で、もう一度実況見直したら、やしきずさんは、
中止するでも避難するでもなく、
「皆さん、お気を付けください!」
と言いながら、プレイを続けていました。

■ゲーマーはゲーム中に避難できるのか

やしきずさんに対し、とても意地悪な書き方をしてしまいました。
やしきずさん、ファンの皆さんごめんなさい。
僕もやしきずさんのファンなのでフォローさせてください。

社築さんは、明日発売の新作ゲームのプロモーションを
任天堂から委託されていた8人のYouTuberの一人で、
その中で唯一、過去作をがっつりプレイしている、
替えの利かない立場でありました。
地震の後では、動画内で彼が発する言葉の雰囲気から、
「このままゲームを続けても良いのだろうか」
と葛藤しながらプレイしているのがひしひしと伝わってきました。

今回、
「ゲーム実況を続けて正解だった」
「ゲーム実況を中止するべきだった」
の答えは僕には出せないんだけど、
結果的にだけど、
やしきずさんの実況動画を見ていたちびっこに
「ゲーム中に避難しない大人もいるんだ」
という記憶が植え付けられらのは確かです。

その記憶を頭の隅っこに持っているちびっこが近い将来、
もしゲーム中(特にオンラインゲーム)に地震に遭遇したら、
その子はゲームを中止して逃げ出すことができるだろうか。

俺は、出来ないと思います。
いや、そのちびっこだけではないです。
正直な話、僕自身、例えばもしAPEXをやっていて、
このままいけばプラチナに上がれる!
ハンマーとれる!
今切断ペナルティ喰らったら確実にやばい!
という状況で地震が来たら、
「切断する」という選択肢がすぐに取れるかわかりません。

2011年、大きな地震が発生している中で
オンラインゲームをし続けた実況者の有名な動画がありますよね。
(貼ります。グロや悲鳴などは全くありませんがある意味閲覧注意です。)

身の毛もよだつような、
怖ろしい動画です。
彼が今も無事であることを祈るばかりです。

この動画のようなことを繰り返しては、絶対にいけません。

ゲームは中止するのが難しい。
現実に戻るのが難しい。
楽しければ楽しいほど。
アドレナリンが出ているから。
でも、ゲームは単なる娯楽です。
それをわかって遊ばなくてはいけません。
「ゲームなんていつでもやめられる」
という気持ちをもっていないといけない。

もちろんゲームだけではありません。
ドラマを見ていても
映画を見ていても
YouTubeのライブを見ていても、
自分の身の安全のために
目の前の娯楽を簡単に手放せられるようでなくてはいけません。

■だからYouTuberの皆さん、お願いします。

YouTuberのみなさん。
ライバーのみなさん。
ゲーム実況者のみなさん。
どうかお願いです。

「地震が起きたらすぐにライブを中止する」
というルールを設けてください。

YouTubeを見る多くの子どもが、
「地震だけどYouTuberがライブしているし大丈夫だろう」
と勘違いしてしまいます。
いつの日か、必ず、
このことが原因で命を落とす子どもが現れます。

そんな子どもを一人でも減らすために、
お願いします。

とくに、大勢のライバーを抱える事務所の方々。
最低限、自分の事務所内で、
「緊急時マニュアル」としてルールを定めておくことは
難しい話では決してないはずです。
(もしかしたらもうあるのでしょうか。
 であれば見直すべき人もいるかもしれませんね)

先ほどは、やしきずさんをさも悪者であるかのような
書き方をしてしまいました。
申し訳ありません。
やしきずさんが悪いのではありません。
悪いのは、
「地震が起きても楽しいライブを継続するのが当たり前」
という風潮です。

YouTuber、ライバー、ゲーム実況者というような
オンライン上のインフルエンサーが輝く世界は
まだまだ発展途上にあります。
今後、さらに文化の中心となっていくのは
間違いないでしょう。

そういった輝かしい未来を思い浮かべるのであれば、
「ただ面白いだけではなく、視聴者の幸せのために」
という考え方は絶対に必要です。
(尖った文化が丸くなっていく理由でもありますが……それは別問題です。)
「ただただ面白い」を超える、
次の段階を目指すべき時期は、
すでに来ているのかもしれません。

子どもたちが、
「地震が起きたら、ゲームより、YouTubeよりも、身の安全」
と自然に行動できるよう、
インフルエンサーの皆さんに力を貸して欲しい。

10年ぶりに震度5弱の地震を体感した日、
そんなことを考えたのでした。

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