見出し画像

【喰う寝るゲーム】ポケモンSVがゲーム史に残る傑作である理由※ネタバレ有り【ポケモンSV】

先ほど、
ポケモンSVのネタバレ無し感想を
アップロードしました。

この記事はネタバレ有り!
ストーリーのクライマックス部分に触れますので、
未プレイの方は申し訳ないですが、
ネタバレ無しのこちらだけどうぞ。

タイトルにも書きましたが、
ポケモンSVはゲーム史に残る傑作
だと思っていますので……
未プレイの方は絶対に読まないでください!
特にご自身がゲーマーだと思う方、
数年に渡り、ネタバレしたことを
後悔することになると思われます。。。
どうかこの記事を閉じ、
すぐポチって下さい。
未プレイの方はこちら!

それでは……
感想を書いていこうと思います。
感想……というか……
評論っぽくなってしまっているような。。。
(あくまで「っぽい」です)

↓うっかりネタバレ防止カウントダウン

10

9

8

7

6

5

4

3

2

1

0

■はじめに(「ゲームでしか感じられない感動」とは)

よっしゃあああ!
はいここからネタバレあり~~~
いえーい好きに語れるぜ~~
ニャオハ立ったね!
立って、しかもかわいいね!
みんなが幸せになる結果だったね!

……それはさておき。

今回、ストーリー、
最っっっっっっ高じゃなかったですか!?
ヤバくなかったですか!!?

こんなに面白いRPGは、
過去のポケモンの中でも、
いや、
これまでのゲームを含めても
そうそうないと思います!!!

なんでそこまで言い切るか……!
この記事ではそこにフォーカスレンズしていきます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ゲームのストーリーの面白さを語る時、
時折「まるで映画を観てるみたい!」
という表現があります。
……が、どんなに面白くても、
シナリオでは、映画には絶対に敵いません。
というかシナリオが面白いなら、
最初から映画で見た方がいい!
例えば映画じゃなくてアニメですが、
シュタインズ・ゲート。
ゲームとしても面白かったのですが、
シナリオがかなり注目されていて、
アニメの方が有名、
と言ってもいいかもしれません。

では、
「ゲームでしかできない、ストーリーの面白さ」
っていうのは何か、
って考えてみると、
自分の手でストーリーを進めている実感がある」
事だと思います。

ということで、
ポケモンがゲーム史上に残る傑作だと思う理由の1つ目。

(1)"自然と"仲間ができていく

RPGに仲間はつきものですが、
多くのゲームが、
「ゲーム内で指示されたイベントをこなす」
ことで仲間が出来ます。
が、ポケモンSVは、
ゲームから具体的な指示をされるわけではなく、
自分の思いでプレイをした結果、仲間が出来る。
これがいい!

ラストシナリオ「ホームウェイ」で
今までの仲間が一堂に会し
冒険することになるところ、
すごくよかったですよね……!
全く別個の話を進めていくうちに、
全く別個のところで仲間が出来て、
そして最後に力を合わせる!

未プレイなのに話題に出して恐縮なのですが、
名作SFCソフト「LIVE A LIVE」
の魅力として語られる、
7つの別個の話をクリアした後、
7人の主人公が一堂に会する仕組みと似ています。
違いは、はっきりとした主人公であるプレイヤーがいること。
明確な主人公=プレイヤー自身が存在することで、
自分と仲間の関係を
プレイヤーはより強く感じることが出来ます。

特によかったのはペパーの話。
初対面で感じが悪かったのに、
2つ目のヌシ撃破後、マフィティフの話を聞いて……
「お前……バカ野郎!そういうことは先に言えよ!」
と、真っ先にレジェンドルートクリアに向かいましたよ……。
シナリオを進めるプレイヤーに対する動機付けとしても
すごくよくできていたと思います。
あ、マフィティフが助かった後はだいぶ放置しました(笑)

そんな感じで、
「自分の思いでプレイした結果、自然と仲間が出来る」
というゲームの仕組みになっていたので、
ポケモンSVのストーリーは最高、
と感じることができました。

(2)ゲームの「仕組み」と「ストーリー」のシンクロ

それと。もう一つ。
わざわざ言うまでもないけど、
でも言わなくてはならない。

最後のコライドンVSコライドンの戦闘!!
これはほんっとに素晴らしい!!!
この感動は、今までゲームをしてきても
数年に1度、味わえるか味わえないかの
感動だと思います……!

これが、
ポケモンがゲーム史上に残る傑作だと思う理由の2つ目!
「ゲームの仕組みとストーリーがシンクロしている!」
どういうことか、具体的に書いていきます。

例えば、ゲームでこういう展開、
よくあると思うのですが……。
最終決戦のラスボス戦前ムービーで、
主人公がかっこいいセリフで
「魔王!お前を絶対に倒す!」
と言って、ラスボス戦開始。
そこから一番カッコいい展開は、
主人公がギリギリのところで究極奥義を撃って勝利!
……だと思いますが。
やはりゲームである以上、
勝つための最善手として、
ガチガチに防御を固めて、
回復しまくって、
なんなら主人公はサポートに回って、
手堅く勝利。

ゲームが映画でない以上、
プレイヤーは決められたルートでは動かないので、
どうしてもそういうことは起こり得ます。

ゲームっていうのはそういうものです。

しかし……ポケモンSVは違った……!

①ポケモン交代メニュー画面

まず、モンスターボールがロックされた後の
ポケモン交代メニュー画面、
「……!コライドン…………!そうだよな、お前、
 今までずーっと、そこにいてくれたんだもんな!」
を気づいた時の感動!

②挑発

そして戦闘開始!
敵コライドンの攻撃「挑発」の技名と効果が、
シナリオ上の敵コライドンの心境と噛み合っている!
プレイヤーに「こらえる」を撃たせない、という効果も!

③敵が強い

次に実際にプレイヤーが攻撃指示を出した時のダメージで、
敵コライドンの方が明らかに格上だと痛感する!
これもゲームの仕組みとシナリオがシンクロ!

④こらえる

「次にヤバイ一撃が来る!」ということがわかる!
どうする!?耐えられるか!?
……からの、なぜか技スペースに「こらえる」がある!
技名・効果とストーリーが一致!

……実はこの「こらえるへの誘導」は、言い換えると、
プレイヤーはゲームから出された
「こらえるを出しなさい」
の指示に従ってボタンを押しているだけなので、
演出が下手だったら全然面白くないはず
なんですが、
そこに至るまでの間に
僕たちプレイヤーは
すっかりキャラクターに感情移入している
ので、
少なくとも僕は「コライドン!こらえろおおお!」
と魂を込めてこらえるを選択してました(笑)
こらえる、を選べば倒されない、って
わかっているはずなのにね……!

⑤応援

そして、
ペパーが初めてストレートにコライドンを応援し、
コライドンの攻撃が上がる!

ここで思い出すわけですよ。
テラレイドバトルに「おうえん」の仕組みが
あるってことを……!

これもゲームの仕組みとペパーの思いが
ぴったりシンクロしているわけです。

その後なんですけど……
ここでちょっと、シンクロから離れます。

⑥あえての「ご都合」

なぜか、コライドンの全能力が、
何の理由もなく1段階上昇するんですよ。
これは逆に、シナリオの都合に、
ゲームの仕組みが引っ張られているので、
今までと違ってシンクロどころか「ご都合」
です。

……ですが……ここは僕は
「たとえご都合でも、全能力上昇した方が
 ゲームが盛り上がる!」
と、あえてそうした
のだと思います。
理由もちゃんとあって。

あの最後の場面、
ゲームの仕組みとして考えた時、
テラバースト竜で敵コライドンに勝つ最低条件は、
「敵コライドンより素早さが上がること」
あの場面で
敵コライドンよりも素早さを上げる手段として、
ゲームの仕組みとして一番しっくりくるのが、
カムラの実です。これは、
「HPが4分の1以下になった時に使用、
 素早さを1段階上昇させる」
という効果。

例えば主人公がコライドンに初めて出会ったとき、
サンドイッチに加えてカムラの実を渡す演出を入れていたら……
そしてそれをコライドンがずーっと取っておいて、
最後の最後にカムラの実を食べる演出があったら……
……ということは、素人の僕でも思いつくので、
きっと開発側も考えたはず
です。

でも、そうしなかった!
ここはおそらく、
ゲームの仕組みにとらわれるより、
全能力上昇!というテンションを、
勝ち確定演出を、
まぁ一言で言えば「熱さ」を、
優先したんだと思います……!

あの全能力上昇は
「もう、俺のコライドンは誰にも負けない!!」
という熱い展開にさらに勢いを与え……
……もう、なんというか……たまらなかったですね!!

⑦「なつき」の効果

私がプレイした時は見られなかったのですが。
ポケモンSVの実況をしていたVtuber、樋口楓さん、
なんと最後のテラバースト竜を撃つまでに
敵コライドンに与えたダメージが少なすぎて、
テラバースト竜で倒しそこなってしまったんですね!
僕も見ていて「あー、終わった……負けたわ」
と思いましたが、
なんと次の敵コライドンの攻撃を受けた時、
なつき度MAXでしか発動しない効果である
「主人公を悲しませたくない、ともちこたえた!」
が発動したんですね!
(動画を再生するとそこから始まります。)

こーれも、すごい!
なついてたんだ……そうだよな……!(泣)
これもゲームの仕組みとストーリーのシンクロ。
うーん、すごい。

○軽くまとめますと

長くなりましたが、
ポケモンがゲーム史に残る傑作である理由2つ目、
最後のコライドン戦の
「ゲームの仕組みとストーリーのシンクロ!」
これについて、
まぁ事実を羅列しただけでしたが、
書いていきました。

ゲームの仕組みとストーリーがシンクロすると、
自分がゲームの勝利条件への最善手を打つことで
ストーリーが劇的な展開で進んでいくため、
「自分の手でストーリーを進めた」という
実感が得られます。

シンクロすればするほど、
ストーリーにのめり込んでいきます。

僕は今まで、
ここまでゲームの仕組みとストーリーを
がっちりかみ合わせたゲームに
出会ったことがないです。

もう、喝采です。
エンディングのスタッフロールが流れ終わってから、
拍手が止められなかった。

■終わりに

こんなにポケモンSVのストーリーが面白いとは
思っていませんでした。
ここで言う「ストーリー」は、
もちろん、ここまで書いてきた通り、
シナリオの上手さではなく、
「ゲームとしての」ストーリーの面白さです。

「ポケモンの面白さはオンラインバトルにあり!」
と思っている人にとって、時折
「ポケモンはエンディングを見るまでがチュートリアル」
と言われることがあります。
私も、
「ストーリー終わったか。……さて、ポケモン開始!」
という気持ちになると、
エンディングを迎えるまでは思っていました。

が……チュートリアルだなんて、とんでもない!
1本のRPGとして、
1本のゲームとして、
例えばFF10やメタルギアソリッドのように
後々長く語られるべきタイトルだと思います。
ポケモンSVをプレイして、ホントによかった。。。

最後に、
ポケモン実況者インゲンさんの、
スタッフロール中に号泣しながら呟いた言葉をお借りして、
感想を終えようと思います。

「……ポケモン好きでよかったって思った……!」

※参考までに、
この方は最後の楽園防衛プログラム戦を、
プレイ中意図的なレベル上げなし、
戦闘中アイテム使用なし縛りで
初見突破しています。
その鮮やかなプレイイングもぜひご覧ください。

今日はここまで!
寝ます!
また今夜!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?