見出し画像

【喰う寝る映画】好きな場面を垂れ流し!※ネタバレ有【THE FIRST SLAM DUNK】

注意!
この記事では、
映画「THE FIRST SLAM DUNK」のネタバレがあります。

まだ観ていない方は、こちらの記事をどうぞ。

ちょっと無責任なことを書きますが、
もしかしたら
映画を観ていなくてこの記事を読んでも、
映画の面白さは損なわれないかも
しれません。
ネタバレの有無がこの映画のキモではないですので。
観ようか観まいか悩んでいる人が読むのも、
あり……かも。
責任は取らないですが。。。

それでは、いってみよう!

↓うっかりネタバレ防止カウントダウン

10

9

8

7

6

5

4

3

2

1

よーし、いくぞ!

■うおおおおお!!山王戦だあああああ!

事前情報がなんにもない状態で
映画館に飛び込んだSLAMDUNKファンなら、
オープニングで出て来た
「秋田県代表 山王工業高校」
の文字に、
雄たけびを上げたくなった気持ちは
わかってもらえるでしょう!

そうなんだよ、
それだよ、
それが観たかったのよ!!

俺が小学生の時、同級生に
「山王戦、夏休みに特番でやるよ」
と騙されてから
25年近く、ずーっと待ってたんですから。

あ、原作踏襲、と言う意味では、
先にこれに触れておきましょう。
もちろん、大前提として、
映画には大満足しています。

■あの名シーンもこの名セリフも大胆にカット

まぁ、そうなるよね。
そりゃそうなんよ。
あのボリュームが全部入るわけないのよ。

「サヨナラ、丸男」→来ない
「来るか……?魚住来るのか?」→来ない
「大好きです。今度は噓じゃないっす、か!?」→来ない
もし山王戦なら、一部がカットされるか、
前後編の2本になるだろうな、
と予想はしてました。
まぁ、そりゃあ、
残念さはゼロじゃない。
でも、
予想していたより、
ガッカリしてないです。

映画には「観客が観るに耐えうる尺」
ってもんがありますから、
おそらく週刊連載の作品をそのまま完全再現したら、
ダレてつまらなくなります。
面白く、かつ限りなく再現してくれたことに感謝です!

そもそも、
漫画と違って観客は、
お話の進行をコントロールできません。
2時間ずー------っとバスケだけ見せられても、
さすがに「そろそろ日常会話が観たい……」
と思うハズ。
映画が前後編であっても、
ボリュームとして無理でしょう。
ステーキだけじゃ、胃がもたれますからね。
この大胆カットが、
最善の、かつ、
おそらく苦渋の決断だったのだと思います。

そもそも原作では、
晴子さんも桜木軍団も
なんでベンチに来られるんだって話だし、
魚住に至ってはネタにされてますが、
銃刀法違反なんじゃねえか、
って話ですからね(笑)
そのリアルさを追求したあたりも
「井上アップデート版SLAMDUNK」かな、
と思います(ネタバレ無し版感想参照)。

逆に、よりリアルになったおかげで
安西先生が桜木のケガに気付いていたのに
交代させなかった、
「指導者失格です」が、
「ホントだよ!あんた何やってんの!」
という気持ちにはなりましたね(笑)

前々から薄々思ってましたけど!

そんなわけで、
原作の名シーンのカットについては納得。
この映画のイマイチな点には含まれないですが、
触れないわけにはいかないので書きました。

■映画の好きなシーンを垂れ流す!

さて!

前に上げた「ネタバレ無し感想」にて、
整理された感想は書きましたので、
ここからは良かったところを
ただダラダラと書いていきます。
どれくらいの分量になるかなぁ。。。

◇「宮城は……パスが出せます」

ゴリの1個上の先輩引退試合後の
ロッカールームでのゴリのセリフ。
俺、この映画で一番好きかもしれない。

まず先輩が異常に嫌な奴過ぎるんだけど
(リアル路線の今作としては珍しいくらい、
 フィクションらしい嫌な奴でしたね)
「赤木も宮城もダメなやつだ」
と決めつける言葉を冗長に言う先輩に対して
ゴリが一言、
たった一言だけ、静かに。
「宮城は……パスが出せます」
うううう!痺れるうう!!!

色んな意味が含まれるよね。
・お前たちは何にもわかっちゃいない!
・お前たちとはできなかったプレイが
 宮城となら出来るんだ!
・俺たちなら、お前たちを超えられる!
・宮城、俺はお前を認めている!

これらを口に出すわけではなく、
ただ、一言。
「宮城は……パスが出せます」
最高だね。
(パスが「出せます」だっけ
 「出来ます」だっけ……すみません、忘れました)

◇桜木のラストシーン直前からゴールまで!

ラスト10秒、
沢北に逆転を許した直後の
桜木のダッシュ。
桜木のケガ、マジでヤバいやつだったんだな……
……というのが改めてわかるダッシュでした……!

あれ、完全に
身体をおかしくした人間が
限界を超えて走っているのがよくわかる、
すごい描写でしたよね……!
もう、痛々しくてたまらんくて、
でも気力を振り絞っていて、桜木……!
うおおおお!!

……。

急に冷静なトーンに戻りますけど、
あれってどうやって作ったんだろう。
モーションアクターの方が
実際にケガして走ったわけがないから、
ケガした演技に手を加えたんだろうけど……。
あんなにも、痛々しくて力強い描写、
どうやって生み出したんだろう……。
ああ、早くももう一回見たくなってきた。

それと、
「左手は添えるだけ」を声に出さない
のは上手いと思いました。
あそこで口に出すのはリアルじゃないし、
かといって描写しないのもファンとしては「う~ん」。
あれくらいならアリ!という絶妙なバランスでした。

◇りょーちんの話①彼の背景

りょーちん!お前!
沖縄出身だったんか!
兄妹いたんか!
っていうか……父を亡くしてるんか……!
っていうか……兄貴も亡くしてるんか……!
……重すぎだろ!

今作の映画で
宮城というキャラが
かなーり太くなりましたよね。

同じ父親を亡くしていた桜木と仲良くなったのも
どこかシンパシーを感じていたのかもしれないし。
彩子さんに
手のひらを見ることをルーティンにしたら、
と勧められていましたが、
もし原作でも手のひらを見る場面があったら、
感じることが変わってきそうです。

特に、「ビビってても表に出さない!」
という、兄貴から受け継がれた精神!
今まで漫画に出て来た余裕の表情の裏、
もしかしたら今りょーちんはこんな気持ちでは……
と想像が膨らませられそう。
(どうして今手元に漫画が無いんだ!読みたい!)

で、具体的な宮城家のシーンですが……
ぐさっと刺さる「ポイント」って感じではないんだよね、

もちろん、
兄の遺品を片付けようとする母と揉めたり、
沖縄に帰って返って岩場で涙を流したり、
誕生日ケーキのプレートに関するシーンだったり、
夜な夜な兄のバスケの試合のビデオを見る母に対して
「生きてたのが俺でごめんなさい」なんて手紙なんて、
見ていてつらくてつらくて仕方ないし、
たくさんあるにはたくさんあるけど、
赤木の「宮城は…パスが出せます」みたいな、
具体的なこの「ポイント」がある、
というより、
宮城家のエピソードは
地続きな「線」として、良い

って思うんだよなぁ。

ここも、井上雄彦先生が求める
「リアルな世界」って感じがします。
俺たちの人生だってそうだもんね。

◇りょーちんの話②バスケシーン!

ここからは試合中の話なんで、
また熱量込々で書かせていただきますが……
こっちは具体的に「うおお!」となるシーンがたくさん!

まずは何と言っても。

ドリブルこそチビの生きる道なんだよ!!!

ここの二人抜き、
こんなに熱くて暑苦しくてかっこいいドリブルだったのか!!
正直……漫画だと「やっぱりょーちんって上手いんだなぁ!」
くらいだったんですが……
あんなにぎりっぎりを、
転びそうになるくらいの勢いで駆け抜けていたとは……!
いやー、かっこいい、もう一回見たい。

続きまして。
映画のオリジナルシーン。

ラスト10秒の最後のオフェンス、
赤木のスローインから流川に渡るの、
りょーちんの指示だったんですね……!
これは……これは時期キャプテンの器ですわ。
それに、最後の円陣で
「1,2,3 勝あああつ!」
も、ゴリがりょーちんに促してたのもよかったよね!
どちらも、
物語の主人公としての役割も果たしているし、
原作により深みが出る
良いオリジナル要素でした。

続きまして。
話が前後するけど、
ラスト1回前のオフェンスで、
りょーちんがボールを持った時に、
一度一息入れて
仲間全員を落ち着かせるシーン。

これもオリジナルシーンですね。

あれはキャプテンシーを感じますね!
あの土壇場で!
あの場面で一息入れて、
「落ち着いていこう」と言えますか!
観ているこっちが
(展開を知っているにも関わらず)
焦っているのに、
あの落ち着きをみせられると……。
あれも兄から受け継がれた
「心臓バクバクでも表に出さない」の精神……!
かっけーよりょーちん!

続きまして。
三井が5点差から1点差に詰める4点プレイ直前の
ノールックパスね!

あれもかっこよかったー。
カメラのアングルから
りょーちんのモーションから
もう最高だったね!
なんであれが見えてるの!?
っていうさ……。
……カンペキにバスケの観客目線なんだが(笑)

知ってたつもりだったけど……
りょーちんって、
バスケ、上手いのな(笑)

◇ゴリの「ありがとよ」からのくだり

映画全体の好きなシーンの話に戻りますが。
ここ好きなんですよ(笑)

終盤、円陣を組んでいるとき、
セリフはうろ覚えだけどゴリが、
「お前らは別に好きじゃねえし
 ムカついてばかりだ。
 ……でも……ありがとよ」
のあとで、
仲間がみんな
「何言ってんだ!」
「俺は自分のためにやってんだ!」
と怒るところ(笑)

原作だと割と大きめのコマで
ギャグっぽく書かれてるけど、
映画版では遠目で
なんか変な揉め方してるなぁ、くらいの感じ。
リアルにありそうな雰囲気で面白かった(笑)

……からの、
ここから、ここが好きなんだけど
ゴリが仲間二人を
重たい扉をこじ開けるように
両手で押しのけて立ち上がるところ!

あれもオリジナルなんだけど、
ゴリのパワフルさや大黒柱な感じ、
意思の強さ、
「もうこの話は終わりだ!行くぞ!」
という感じとか諸々出ていて、
なんならメタ的には
湘北の内部の話から試合の話に切り替わりますよ、
っていう意味でもすごくよくて……
上がったなぁ……!
カッコいいんだよね、ゴリが!

ここまでいくつか
オリジナルシーンの良さを書いたけど、
どれも「あちゃ~」な感じは全く無く、
さりげなく、でも意味深い、
いいオリジナルシーンばかりでした。

■まとめ

垂れ流し形式の文章なので、
まとめもへったくれもないんですが。
ちょっと読みづらかったかもですが、
ここまで読んでいただき
ありがとうございました。

他にも好きなシーンはたくさんあるんだけど
(堂本監督の
「止めろ!早めに止めろォ!」
は、余裕だった敵が初めて心を乱すシーンとして
原作の段階から好きでしたが、
動いているところが観られて満足!とか)
沢北つええ!とか
 河田こええ!とか
 美紀夫でけえ!とか)
とりあえずここまでにします。

なんにせよ、試合では
カッコいい場面が
出て来ては通りすぎ
出て来ては通りすぎて行く
ので、
まだまだ味わい切れていない気がします。

とにかくすごかった。
面白かった。凄いモン観た。
もう1回観たいなぁ。
いずれサブスクやBlu-rayで出るかもだけど、
あの息遣いやSEの迫力は
映画館でしか味わえないだろうからなぁ……。

まだ劇場で観ていなくて、
この記事を読まれている方は、
ぜひ、今のうちに、
この衝撃を体感してきて欲しいと思います。

それでは、
今日はここまで!

読んでいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?