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2/5 日声協オンライン研究会: 小野和彦

【オンライン研究会一覧】

今回は2/5に開催されました【日本声楽家協会オンライン研究会 in Zoom】〈発表者(講師):小野和彦先生〉 の模様をお届けします。

【テーマ】
ブラームスのコラール引用-「教会墓地にて」を例に-

【要旨】
ロマン派の作曲家が活躍した19世紀後半に、新古典主義者とも呼ばれたブラームスはバロック音楽など過去の音楽に目を向けていました。その例として歌曲「教会墓地にて 」でのコラール(讃美歌)旋律の引用をあげることができます。ご一緒に、引用されたコラールや、その意図について考察していきましょう。

参加された皆さまからは、
「小野先生の、ブラームス歌曲のコラール引用についての貴重なお話、ありがとうございました。その曲についてのいきさつや、作曲者の心象などに近づくことが出来ると、理解が深まることを実感させて頂きました。特に、c moll→C durの転調と”Genesen”がグッときました。」

「J.ブラームスの歌曲『教会墓地にて』Op.105-4の終盤に引用されたコラール旋律について、作曲家の真意を読み解いてゆく講座。
修士論文を更新した内容とのことでしたが、聴き応えがありました。
ブラームスが引用した讃美歌の旋律が、よく知られたJ.S.バッハの『受難コラール』からという説を受けて、その内容との整合性に違和感を感じたことが研究のきっかけとのこと。講座を終えて、その嗅覚に脱帽しました。」

「シューマンの歌曲に取り組んでみたところでしたので、前半のシューマンとブラームスの関係のお話に刺激され、ブラームスについて知りたいと興味を持ちました。映画の中に取り入れられた曲聴いたことありました。交響曲、弦楽曲、レクイエムなど、ブラームスの世界を意識ながら聴いてみたいと思います。
本題のコラール旋律の研究、専門的な視点でのお話から、最後にブラームスとバッハとの違い、ブラームスは日本人に受け入れられやすいことなど、とても学ぶことが多かったです。」

などと感想をいただきました。
次回のオンライン研究会もぜひご参加ください。お待ちしております。

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【発表者】服部容子 (ピアニスト)
【日時】3月12日(土)15:00~16:45

【テーマ】
脱日本語訛りの音楽 vol.5 楽譜のいろいろな記号の意味を音楽にしよう

【要旨】
楽譜の音符、音符以外の記号を本当はどう読むと立体的になるか。
一緒に考えましょう。

【参加資格】
正会員の皆さまの他、一般・個人会員の皆さまもご参加いただけることとなりました。以下、詳細です。お誘いあわせの上、またのご参加を心よりお待ちしております。

●一般、個人会員の方
【参加費】
 一般:1,000円
 個人会員:500円

【半年パスポート】もございます。
 一般:半年間7,000円
 個人会員:半年間5,000円
半年で14回~16回程度を予定しております。
お申込みをされた月より半年の間に開催される研究会すべてにご参加になれる大変お得なパスポートです。

詳しくはこちらのページよりご確認いただけますと幸いです。