#板橋区 #スダチ

尊敬する先生方の「スダチ」批判の発信を次々に読みながら、私はコメントを差し控えるべきか、困惑しています。以前に不登校支援の現場で働かせていただき、今も、幾つか不登校やコミュニティに接点を持っている身としては、やはり「スダチ」を避けて通れない。知ることから始めないと、とは思っています。

「スダチ」が単なる悪徳業者なら糾弾・追放すればいいと思いますが、私はこの件でも 100:0 では無いと思っています。
私は、不登校を大きく2つに分けて考えてはどうかと思っています。
「高度事情あり不登校」(顕著な発達障害や疾患に起因し、現在の学校に登校すると健康に悪影響が出るケース)と「高度事情なし不登校」(顕著な発達障害や疾患が無く、家庭内コミュニケーションの円滑化によって登校可能で、現在の学校で健康に過ごせるケース)に。
板橋区で一定のアセスメントを行い、「高度事情なし不登校」のケースは「スダチ」利用の打診を保護者に行い、費用は板橋区が負担する、という運用をしてくれればいいかな、と思っていました。

「高度事情あり不登校」の子どもを守ろうという気持ちが、「高度事情なし不登校」の子どもの登校機会・学校生活を奪ってしまわないか、それが気がかりです。
誰もが良かれと思って行動しているのに、より不幸が深まるような。

「ひとりひとりは 皆とても優しいのに 何も傷つけ合う事など無いのに」
(『しあわせについて』さだまさし)

【補足】
私は「高度事情なし不登校」の子どもは再登校した方がいいと思っています。
文科省が登校を必須としないと言っていても、同調圧力が強く、多様性など本心では許容されていない、いまの日本では、再登校が無難だと思っています。家族の経済的・精神的負担はとても大きいと見聞きします。

https://togetter.com/li/2417274

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