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[2021年カレンダー]5月について

みなさま、ごきげんよう。
ニシユキテン2021年カレンダーについて、少しづつではありますが、ご紹介しております。

2021年5月のニシユキテンカレンダーは、金剛夜叉明王さま。

5月のカレンダーは、金剛夜叉明王さまになります。

こちらも、東寺の講堂にある五大明王のひとつで、参考にさせていただきました。

撮影したのは、2020年の5月頃だったでしょうか。
コロナ禍ではありますが、記録写真用に、定期的に近所の公園や名所にこっそり出掛けてはひっそりと撮影しておりました。

多面多臂問題!

金剛夜叉明王の顔出し看板が完成したのが、2016年の9月。
ちょうど、西舞鶴国際アートフェスティバル(京都府舞鶴市)に参加予定だったので、新作のお披露目もかねて五大明王を揃えて制作したことを覚えております。

実は、腕の数が多い仏像の顔出し看板を作る時、仏像自体は問題ないのですが、顔出し看板にする時、腕が4本、6本とある場合、どれを残すか?で、しばらく考え込んでしまう時期があります。

こちらの金剛夜叉妙王様も同じように、多面多臂のほとけさまになりますので、お顔が三面、腕が六臂。多いですね。
手には、五鈷杵、弓、箭、剣、宝輪、金剛鈴をお持ちになっていて、頭部には火焔光背もあり、なかなかの迫力でいらっしゃいます。

通常の仏画を描く際には、なんら問題はないと思うのですが、2D仏像顔出し看板は、”装着して移動することができる”がウリのひとつですので、この六臂の形状通りに周囲をカッティングをすると、後々、破損する確率が確実にあがってしまいます。

最終的に、こちらの金剛夜叉明王さまの場合、色々考えた結果、胸元で五鈷杵と金剛鈴を手にしている手首あたりをカティングすることにしました。また、弓、箭を持っている二臂については、おそらく、度重なる移動で絶対に破損する!とふみまして、弓はあえて描かず、
「あ〜持ってるね〜。弓、持ってるね〜」
と、心の中で感じてもらうという作戦に出ました。

いかがでしょうか。
たわいもないことですが、ほんの少しのこだわりでございます。

<懐かしのニシユキテン>
◆ニシユキテン|西舞鶴国際アートフェスティバルについて(2016年9月更新)
https://nisiyukiten.com/?cat=15

◆「西舞鶴国際アートフェスティバル2016」
https://www.facebook.com/niaf2016isaza/

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