的chu☆№2



なにも変わらず淡々と授業は進んでいく。

そして、終わっていく。


本くんがいてくれなくても、

友達は いる。

(向こうはどう思ってるか知らんが)

ただ、 話し相手 がいない。


となると、この本と会話している方が無闇に話したくない人に話しに行く休み時間より充実しているのだ。

なにも羨ましがりで言っているのではない。

ただ、

「最近暇すぎてリリアン編みとか始めちゃってんのよ」

とどんなくだらんことを話しても

「いややっと女子っぽくなったと思ったら一昔前のJKの暇つぶしやんけ」

とか返してくれる仲間はあの女子のかたまりの中にはおらんしなぁ。


帰り道もひとりぼっち。

まず同じ方面の子はクラスにいないし。


「あれ?こんなに私人と話せなかったっけ?」

となんか一人で笑ってしまった。


人見知りとかいう次元じゃないくらい人と話さない1日だったなぁ。

帰ってきた祖父母宅で「朝何食べたと?」

と聞かれ「パンだよ」と答えると

ご飯とお味噌汁とその他おかず、

The日本的なお食事が出され

「そう言うと思ったけんご飯にしたっちゃん」

と満面の笑みで言われるため

「お米抜いて痩せようとしてる」とかも言えず

ただただ「ありがとう」とお米を食べる。


冴えないな



ひとりは大好きだけど

やっぱり人の目が気になる。

「寂しそう」と思われたくない気持ちが

教室の貴重なひとり時間の邪魔をしてくる。


冴えない人生だな。


中一は友達の影響を受けまくって

もともと性格は悪い方だったが

親ゆずりとは次元が違う程やなやつになり

(中一冬頃にとある出来事がきっかけで人に優しくなろうと思いイキったうんち卒業)


"推しは自分に似る"というが

中二では私の推しには多くある

"くそあざとモード"を発揮して

とりあえず敵を作らないように頑張った。

部活内では以前からそんな立ち位置だったが

そもそも人とコミュニケーションを取ることは苦手なので何かと頑張った。

そんで中二の後半、

授業中だって先生が近くにいたって

形振り構わずずっと人の悪口を言う輩が

隣の席で随分ストレスが溜まって、

疲れて、

どうせ嫌われる人にはどうしたって嫌われるんだから別にいいか、

と  あざとモードなんて疲れすぎてとっくにoffだ。

この愚痴はまた今度話そう。



そして中三、義務教育終了の1番社会人に近い学年で

こんなにガンガン人見知りを発揮するとは思わなかった。




こんなかんじであまり冴えないティーンエイジャー前半戦をお送りしている西嵜、


けど楽しかった

そして楽しいだろうこれからも


授業のあと皆が真面目に授業の宿題の話をしている中、

皆は私を「休み時間ずっと本を読むなんてよっぽど本が好きか真面目なやつなんだなぁ」ときっと思うだろう。

でもそいつは本はあまり好きじゃないし、

根も腐ってる。

教室でそいつだけが星野源さんの本の変態的お言葉を自分だったらどうするか必死に考えて飲み込もうとしているのだ。



あざとモードになっていてやな奴にお節介を焼かれても、「ありがとう」と言える自分を褒め称えた後は

人の悪口をずっと言ってる奴に倍返しとまでは気が引けるのでオブラートに包んで

心の中で "自分の顔鏡で見てから言えよクソガキイキリゴリラ"とでも言っておこう。

そして誰にも気付かれないところでひとり帰り道の近所の犬と友達になるのだ。


ここはおもしろくて楽しい世界だ。

どんな私でも私だ。

予想はしていたんだ。

どうせ私は冴えない と

そして的中したんだ、ど真ん中

それでもどうせおもしろい  と

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