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「学級経営」って一体…

『noteはじめました』と投稿してみたものの、「投稿する」は大変です。
やってみて初めて、発信力の高い人の凄さに気づきます。
…って事、ありますよね?
私は、学級経営の核はこれだと思っています。

① 学級経営


”学級づくり”と”授業づくり”は、『学級経営』の両輪だと言われます。
どちらに重きを置く?どちらから始める?そんな議論もしばしば耳にします。
どちらも大切ですよね。
もちろん、その学級を受け持つ担任の個性によって、重きの置き方は変わります。
”学級づくり”にしても、”授業づくり”にしても、大切なことは、子どもを真ん中に置くことだと思っています。
誰かがクラスを見に来た時、姿勢が良い、話し方が丁寧、挨拶ができる等、目に見える部分が評価されてしまいがちです。
大人になっても褒められることは嬉しい。低い評価は辛い。
だから、良い評価が欲しくて、すごい先生だと思われたくて、見える部分を整えたくなったり、先生のしたい授業に子どもを突き合わせたりしてしまいがちです。
特に、このように文章に書いたり、発表があったりすれば尚更です。
「どうしてそれをするのか?」という場面で、目の前の子どもであれ、学校の子どもであれ、世の中の子どもであれ、『子どものため』を考えたいと思っています。
『学級経営』において、子どもを真ん中に置くことを大切にしています。

しかし、『学級経営』の主語は、担任です。
”子どもの主体性””自治的集団”と子どもに主語をおきたくなるようなワードが大切にされます。主体性を引き出すのも、自治的集団に育てるのも、担任が仕掛けてこそです。そこを間違えないようにしなければなりません。
この主体性を引き出したり、自治的集団に育てたりする時のカギが、先述した「やってみてはじめて」だと考えます。

② 〇〇魂

私が担任になって初めに語ることは、2つあります。
1つは『先生が叱る時』、もう1つは『先生が大切にしたいこと』です。

『先生が大切にしたいこと』
1.小さなことでも全力で取り組む。
2.失敗や間違いを恐れない。
3.みんなを大切にする

(『学級を学習集団に鍛え上げる指導ステップ (明治図書):尾﨑正彦著』を参考に)

”学級開き”後、担任の考えと子どもの想いとの折り合いをつけ、『〇〇魂』のように名前をつけてその考えを大切にしていこうという共通理解を図ります。
方法は様々だと思いますが、大切なことは「チャレンジしてみよう」「失敗しても大丈夫だ」「失敗しても先生が守ってくれる」という安心感を与えることです。
これが無ければ、子どもはやってみません
『〇〇魂』のような安心感が学級の土台となります。

③ お試しキャンペーン

年度当初の子どもは素直です。「よくなりたい」「やってみたい」という気持ちでいっぱいです。そこで、学級に安心感をもたらせる事が出来れば、多くの場合、子ども達は動き始めます。
しかし、大変なのはここからです。
うまくいかない学級の場合、ここで、子どもの心を挫いてしまいます。
「本当に失敗してもいいのか?」「挑戦できるクラスなのか?」、子どもは無意識の内に試しています。正確には確かめています。
ここで担任がいかに対応するかが、カギです。
学級内でのトラブル、授業中の発表、学校行事での活躍等、子どもにどう挑戦させて、失敗をどうフォローするかです。

④ 挑戦→失敗→再挑戦

「このクラスなら、失敗しても大丈夫だ」そう思った子ども達は、色んなことに挑戦します。しかし、子どものやることです。そのほとんどがうまくいきません。
そこで、「失敗した後が大切」という事を伝えます。

○振り返る
○分析する
○情報を集める
○次の作戦を練る

といった『失敗の後』に成長の種が潜んでいる事を伝えます。そして、再挑戦の場を用意しておきます。
これが無ければ、テストをやりっぱなしで終える事と同じ。
『失敗→再挑戦』を大切にできる事に大きな価値を置いている事を子ども達に伝えます。

⑤ やってみてはじめて

ここまで、どの担任も普通にしているだろう事を書いてきました。
しかし、これこそが『学級経営の核』だと考えます。
世の中には、色々な取組、手法があります。
そうした情報を得て、やってみたくなることもたくさんあります。
その時に大切にしなければならない事について書きました。
担任の「やってみたい」も子ども達の「やってみたい」も、やってみてはじめて気づく事がたくさんあるはずです。
この時の「よし、次はこうしてみよう」という中に主体性は育まれ、自律への歩み方を学んでいくと考えます。

今回、noteをやってみてはじめて気づき、「よし、次はこうしてみよう」を考える前に、それ自体が自分の学級経営と同じだと感じ、文章にしました。
明日は成人の日、多くの小学校教諭にとって、教え子達が大人になっていくのは、愉しみでもあり、不安でもあることかと思います。
どんな将来を歩むとしても、一度の失敗もない人生はあり得ないでしょう。
『失敗の仕方』を学び、自ら高まろうとする大人になって欲しい。
そうした自ら高まろうとする個人を育て、集団を育てたい。そうした哲学に支えられて”学級づくり”と”授業づくり”の『学級経営』の両輪は逞しく動き始めるのではないでしょうか?

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