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『社会科の授業づくり(問いと課題の折衷案?)』

・『社会科でまちを育てる(東洋館出版社)長瀬拓也』
・『宗實直樹の社会科授業デザイン(東洋館出版社)宗實直樹』

・『クリエイティブ・ラーニング 創造社会の学びと教育(慶應義塾大学出版会)井庭崇 他』
・『ジェネレーター 学びと活動の生成(学時出版)市川力+井庭崇』

を読んで、社会科の授業づくりについて考えていました。


「社会科で『つくる』とは?」

長瀬先生のまちづくりの提案は、『つくる』との相性が良い。
宗實先生の『豊かさ』も『つくる』との相性が良い。

本当に、素敵な2冊です。社会科が専門でなくても、得られるものが多い良書です。

授業中の子ども達は、『公民』を「政治に参加できる人」と仮定しました。

「どんなハテナが浮かんでいる?」と聞くと、
・政治についてわかっていないと、どんな困ることが起きる?
・どうして何も変わらないのに、選挙するの?
・政治に参加できるはずなのに、どうしてこんなに不満がたくさんあるの?

といった、政治に自分達の生活を決められているという”受け身”の立ち場であると感じました。

これを、
「こうやって政治に関わりたい!」へと転換するために知識を「知る」「わかる」「使う」だなと。
つまり、
「『       』を通して、どうやって政治に関わるか?」
を経て、
「政治参加の心や考え方を『つくる』」
を自分の中の目標に定めました。

例えば、
①日本国憲法と私たちの生活の関係を「知る」→一斉授業
②日本国憲法と私たちの生活の関係を「わかる」→関係づける部分は一斉授業
③日本国憲法を私たちの生活に「使う」→ここに向けて問いが生じる
*「使う」とは、ルールとして受け入れるのではなく、ルールを使って生活するという意味

③で、大きな課題として提示する。その課題に向けての自分の興味や関心でテーマを絞ることで問いが生じる。それぞれの学びは、③に向かう中で重なりが見える
という、問いベースと課題ベースの折衷案です。

そして、ここで得た知識は、公民的資質や社会的な見方・考え方として、『そうぞう(総合的な学習の時間』につながっていくというイメージです。

当然、公民の中でも、歴史にも、社会科としてもつながっていきます。


とりあえず、こういう方向性でやってみようかと思います。


さて、算数でも整理してきたいのですが、専門である算数の方が迷いも悩みも大きい。

この違いがはっきりすると、次の一歩が歩めそうです。

そんなこんなでGW3日目

Twitterでつぶやいた「必然性の温度」は、なかなか面白いワードかなと。

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