あいうえお作文【けこ】
『ケコツソギリ』
人は情報がない物事を必要以上に恐れる。
そして一旦植えつけられた恐怖の記憶は中々消せない。
被拷問者
「何?ケコツソギリって?!
聞いたことないんですけど!!」
覆面男
「ケコツソギリで・・・うっ」
ーケコツソギリを見ながら嗚咽を漏らすー
被拷問者
「そんなに?! ねぇ!
ケコツソギリ怖い…
何を、どうなっちゃうの!? ねぇ!!!」
覆面男がノコギリやトンカチを選びながら…
「さあ、どれで遊んでやろうかなぁ?」
被拷問者
「ノコギリで、トンカチでいいです。
ケコツソギリはイヤー!
ケコツソギリ怖い~!!」
※チョコレートプラネットの『拷問』というコントの一コマです。
『ケコツソギリ』の招待を知りたい方はチョコレートプラネットの動画でご確認下さい。
(不親切で、すみません。貼り付け方、貼り付けていいのかさえ分かりません。)
ーお話に戻ります。ー
~時は少し遡り、ある島のある場所~
「なんだか、つまんないね大兄~ズズズ」
鼻をすすりながら『雷乃』が言った。
ハナタレ小僧である。しかし背丈は六尺ある。
「ああ、」
大兄と呼ばれた『艶之』が応える。
背丈は七尺はある。
他人の前では人見知り、
実は人一倍アツい男である。
見えないが12歳になったばかり。
「はんか、嫌わらうれちゃた、んぐむいたいだね。」
お多福顔の『波羅』がおにぎりを頬張りながら呟く。
こちらも六尺ある小僧である。
「ぱら!食べながらしゃべるな!」
艶之が波羅に注意をする
「んぐ、らってお腹がすくくわら、んぐ。」
「食ってるじゃねぇか!とにかく食いながらしゃべるな!」
ゴクン(飲み込みました。)
「だって大兄。お腹がすくから食べるでしょ。食べる事は体力を使うでしょ。体力使うとお腹がすくんだぞ。」
「ネバーエンディングストーリーだな。」
「ねぇズズ、ぱらズズにい、大ズズにい…」
「まず鼻水をかめ!」
「ズズはぁい、てズズぬぅズズぐぃわ?」
「これを、使え」
艶之は袖から自分の手ぬぐいを取り出して雷乃に渡す。
チーン(鼻をかむ音)
「で、あんなに大騒ぎになったのは、何故だ?
嫌われる?悪い事してないのに?体がデカいからか?」
「最初から逃げられたでしょ。体が大きいくわら、んぐ。もあるけど、んっ!!んーんーんー!!!」
波羅がおにぎりを咽に詰まらせる。
「しゃべりながら食うからだって!!ほれお茶!」
ゴクン(飲み込みました。)
「あー、死ぬかと思った!生きててよかった!
安心したらお腹がすいた。」
「エーン・ドレスレイン🎵…。」
「ねぇズズ、ぱらズズにい、大ズズにい遊ぼ…ズズ」
「ブルータスお前もエンドレスか!!」
「ブルータス???」
「ズズータズ?」
「大兄、最初に会った子どもがなんて叫んでいたか覚えてる?」
「あー、なんだっけ?」
「『鬼だ!!』って。」
「鬼に間違えられたのか?恐がられてるのか?
全然違うのに・・・どうして?」
「大兄…、どうしよう。」
「おおにい…。おに…。鬼!そうだったのか…。」
「ああ、そんな…」
「ズズ、鬼ゴッコ?! したーい!!」
「シタクナイ!」 「しない!!」
そして、どうやって仲良くなるか試行錯誤が始まり全て逆効果になりましたとさ。
めでたし、めでたしくない。
その頃、ある村の川上から大きな桃と大きな林檎が、
ドンブラコったら ドンブラコ・・・。
【こさ】へつづく
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