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つぼノートを作ろう!その6<気がつくと、情報の大海原>


さて、つぼノートについて、いろいろ書いてきたんですが、最後になぜ僕たちがこの最初のステップを一番大切にしているかをお伝えしたいと思います。

<家づくりは地味〜な航海なのです!>
家づくりは、誰しも最初は新居に対する夢や妄想から始まります。僕たち建築家だって実は「仕事がきたー、やったーっ!!!どんなご家族かな??どんな場所だろ?」ってう妄想から始まるん ですよ。そして最初はふわっとした妄想スケッチや、簡単な図面からスタートします。でも実はこの段階は案外短くて(とても大事ですが)、家づくりの残りの9割の作業や時間は、案外情報処理だという事は、あまり知られていません。小さな住宅の設計であっても、完成するまでにたどる道のりは思いの外長いのです。進むにつれて、
・法規制の対応、構造設計の検討から始まり、
・設備関係の設計、器具の選定、
・電気関係の設計、器具の選定からコンセント、スイッチの位置、
・家具の設計、各種扉の設計、金具は何を使う?
・で、色はどうする?
・壁の素材は?床の素材は?天井の素材は??
・ご予算内で実現可能か?
・スケジュールは大丈夫か?

に至るまで、選ぶもの、処理するものだらけ。
打ち合わせの時期によっては、見積り金額の表だけを見ながら打ち合わせをする、なんていう時期もあるんです。

気がつくと、情報の大海原の上。
右も左も分からずに、もはや「なんで家を建てようと思ってんだっけ?」なんていう妄想はもはや遠い昔のできごとのよう。

実はこれは設計者もおんなじなのです。

<つづく>

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