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つぼノートを作ろう!その7<大航海の羅針盤として>

そこでこの大公開の羅針盤として活躍するのがつぼノートです。

1年以上にもおよぶこの大航海。この時間の長さもやっかいです。人間は忘れていく生き物ですから。そしてあまりにも処理する情報や決断すべき事が多すぎていつのまにか「処理する事や決断する事」が目的化してしまって「何のために?誰のために?」が置き去りにされてしまうのです。

「なんだか私たちらしくない家になっちゃった、、、。」
「最初にイメージしたのは違ったんですけどね、、、、。」

という言葉を家づくりでよく聞くのは、実はここが原因。ある意味それが仕方ないくらいに何百という決断の連続で出来上がるものが建築でもあるのです。

じゃあ、そのいろんな段階の決断の時、右に行くのか左に行くのかを決める時にその羅針盤になるものがあればいいのでは?と思って作っていただいているのがつぼノートです。
つぼノートは設計前に作るためにとても気楽に、でも最大限の家族の想いを込めて作られたものです。そこにはたくさんの矛盾もあると同時に、純粋なご家族の希望が溢れています

そう、案外本当の希望って矛盾しているものなのです。

そんなつぼノートを片手に迷ったら一つ一つ決断していく。詳細な設計をする際、コスト調整をする際、水洗金具を選ぶ際、色や素材を決める際、、、、。ありとあらゆる決断の場面で僕たちはつぼノートに立ち返ります。その瞬間、情報の大海原の中で「こっちだよ!」という声が聞こえてくるのです。
もちろん長旅なので、気づくとついつい風や波に流されて別の方角に進んじゃってる時ももちろんあります(笑)。でもその度ごとに「ん??」と軌道修正。頼りなさそうにふらふらと蛇行しながら進む船ではあるのですが、案外港に着いた時には、

「おー、まさにこれは私たちの家だ!!!!」

と思っていただければいいなーと思っているのです。


<つぼノート編/おしまい>

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