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【表現評論】メモリーズオフ初代(1st) コアレビューその7 小夜美ルート(終)【全作プレイシリーズ】

シリーズ全般のネタバレが含まれます。

●前回の記事

●計算苦手な経済学部

小夜美さん関連で覚えていた数少ない知識は、計算苦手な経済学部という事実です。まあね。計算苦手な数学科もいるからね。経済学部で簿記をやるとは限らないし。そもそも大学生は遊ぶのが仕事だし。

●唯笑の家との距離

彩花の家はすぐ隣なわけですが、唯笑の家はどこにあるんでしょう。近くは近くだけど、すぐそことかではなさそう。かおるルートで電話かかってきてから来るまでに逃げられたくらいだし。

●信の印象

後々のシリーズだと物分かりのいい、頼りになる大人って感じになってますが、初代だと普通にゲスな要素高いですね。人は成長する。星天も微妙なゲス要素を発揮していた気がしますが。かつての記憶を取り戻しつつあるのかもしれない。さよりんになんかごちゃごちゃ言ってた割には最終的にちゃっかりとやることはやる。間違っても一貫したキャラではないですね。シリーズ通してみると常にブレブレなのが稲穂信。イノサンフィーユの結末は微妙に納得いかない何かがある。

●ベストスマイル賞

唯笑と付き合っていると誤解される主人公。一緒に行ってこいと遊園地のチケットをもらうわけですが、めっちゃいい笑顔です。メモリーズオフ1stのベストスマイル賞。ピントもバッチリ小夜美さんの顔に合っている。小夜美は全般的にCGのクオリティが高いように思えます。ただこのシーン1枚絵にする必要あるぅ? と思わなくもない。もっと美味しいシーンがあるのではないか。いや、段ボールも微妙か……? しかし1枚絵にするシーンってどうやって決めてるんでしょうね。基準がよくわからない。時間間隔的に何分以内に1枚は配置します、とかあるんですかね。連発している場面もありますけども。

●小夜美のお料理教室

釣り銭は間違うけど料理はきちんと作る。料理のさしすせそは覚えてた。主人公は小夜美が好きかもしれないと自覚していますが、このスピード感がシナリオの短さを予感させます。

●おんぶして家まで運ぶ

小夜美が足を挫いたのでおんぶして家へ。ここCGなかったら流石に? って感じだけど、普通にあります。

●霧島邸にアポなし訪問

怪我の見舞いに行く主人公。小夜美がドアを開けるシーンでCGが入ります。あれ? こんなCGだったっけ? 何か変わってない? 俺の記憶がおかしいのか、実際変わってるかのどちらかですが、記憶の中ではこんなCGじゃなかった気がする。どこかで大幅修正入った? そうなると実はオリジナル版からあちこち修正されている可能性はある。ただここまであからさまに記憶と違うのはないような。しかし白のカッター着てるキャラ多いですね。詩音とか小夜美とか。この記事、CGの話しかしてないんじゃないか。デートの約束を取り付けて帰宅。約束

●遊園地デート

イチャつきながらデート。ここまで遊び倒してるルートはないんじゃないですかね。詩音はデートすっぽかすし、かおるは基本映画見てるだけだし。みなもはオチバミだし。唯笑なんて一緒に出かけるシーンあったっけ。ここでカップルになってるようですが、なんともあっさりです。

●自己犠牲の物語

このルートでは唯笑から「彩ちゃんも喜んでると思うよ」と声をかけられます。唯笑はどのルートでは許しを与えるキャラです。自己犠牲の塊。僕はヒロインの自己犠牲こそがメモリーズオフシリーズのコアだと思っていますが、その原点はやっぱり唯笑ですね。いのりとか霞とか瑞羽もその系列。

●弟扱い

小夜美の過去話。弟が亡くなったって話ですね。生きていれば主人公と同じ歳。これは覚えてた。弟みたいな感じだったと言われて、主人公はややおこ。すぐに仲直りして物語は終わります。でもアレやね。最後のキスシーンの構図といい、やっぱり小夜美のCGは一番出来がいい。

●小夜美ルートまとめ

100人中100人がおまけルートと認定しそうなルートで、物語的に見るところは少ないです。気負わずにプレイできるという感じで、一種の清涼剤なところがあります。何気に可愛いし。真っ当にデートした数少ないキャラなのではないか。小夜美さんも詩音と同じく見た目の暴力で殴ってくるタイプですね。何回も言ってるけどCGの出来が異常にいいんですよ。なんでだ。徹底修正されてんのかな。こればっかりはオリジナル版と見比べないとわからないですね。小夜美はCG最強キャラということで締めたいと思います。

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