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【表現評論】メモリーズオフ2nd コアレビューその6 巴ルート2【全作再プレイシリーズ】

●メモオフシリーズ、その他作品、様々なネタバレが含まれます。

●前回の記事

●ピアノコンクール2次戦

巴と一緒にほたるのコンクールに向かう主人公。その巴の前でノロケ話をするほたる。悲しすぎないこれ。なにこの悲しさ。巴がイジるからますます悲しい。思ってたよりもかわいそうです。ほたる。昔は何とも思わなかったんですけどね。自分の世界の解像度が上がっているのかもしれない。メインヒロインをいじめ抜く作品だと考えると、メモリーズオフっぽいんだけど、そうじゃ無いんだよなぁ。こんな哀れなピエロみたいなのは求めてない。自己犠牲でもないし。浮気性の男に翻弄される悲しきヒロイン。なぜほたるにここまで感情移入してるのか。元々自分は主人公よりもヒロインに感情移入する傾向があるのかもしれないですね。カオスチャイルドもそう。シュタゲよりもカオチャの方が上と言ってるのは、そういうところもある。乃々とか、あんなもん好きにならないわけがないでしょうよ。

●もう会わないように

二人が仲良くしているのを見るのは辛いので、もうこんな関係は辞めようと言い出します。ですよね〜。主人公は必死なので、考え直してくれと懇願してます。か、カッコ悪い。あまりにも。メモリーズオフの中で一番カッコ悪い主人公かもしれない。他にも醜態を晒している主人公はいますが、こんなレベルは他にいないのでは。バイト終わりにもう一回話そうと言って別れますが、バイトが終わって店にやってきたのはほたる。コンクールの結果を知らせるために主人公を待ち伏せしてました。主人公は、チッ、なんでこいつが来てんだよ、と言わんばかりの態度です。巴も現れますが、こっちは態度には全く出しません。ほたるは気づかないんですかね。これ。気付いても良さそうだけど。それだけ信頼してるのか。

●シナリオは評価不能

主人公に全くついていけないので、すでに巴ルートは評価不能に近くなっています。端的に言って倫理的にはNG男です。恋愛に倫理が必要なのかと言われると、いや、現実ならいいよ? 現実なら、人間なんだからそういうこともあるよねって言いますよ。でもこれ物語なんでね。メモリーズオフにこの種の現実性を求めるかと言われると、全く全然これっぽちも求めてないです。しかし昔よりキツくなってるのは何でだろう。不思議。

●やっぱり友達で

ほたるが泊まりに来てた朝、アパートを抜け出して巴に会いに行きます。流石に? 結局友達のままでいましょうという結論になりますが、主人公はよっしゃ〜! 友達のままなら、まだ可能性あんじゃ〜んと気を取り直しています。人を思いやれないことに定評のある私でも、ドン引きするレベルです。まあでもギャルゲーだから、マイナスが大きくなってるってのはありますよね。これがその辺に売ってる小説なら、特になにも思わないのかもしれない。多分そう。平和な絵本の世界にオークの群れが来たような感じ。

それにしても、伊波師匠の行動にいちいち引っかかるので、2ndはなかなか進まないですね。センサーがビンビンに反応してて、その度に画面から目を離して文章を打つという悪(好)循環。

●巴のメタ認知能力

主人公が進路を決めていない一方、巴は役者になるという夢を描いてます。ただ巴は両親が演劇関係なので、そういう目標を立てやすかったと。そういう環境は一般的ではないので、主人公はゆっくりやりたいことを探せばいいと助言してます。こういう自分の環境をメタ認知できる人って貴重な人材ですよね。恵まれている人でも、自分の環境に対するメタ認知が働かなくなる人はザラにいます。まあそこをメタ認知してしまうと、自分の努力とか意思が否定されるので、防御策としては当たり前なんですが。

●巴の誕生日会

ほたるに誘われて誕生日会に。主人公は先に到着。飛世邸で電話を取るシーンで一枚絵が入ります。これいるか? 電話取ってるCGみたいやつおるか? いや、親からお誕生日おめでとうの電話が来るという、感動のシーンなんだけどさ。じゃあどこでCG入れれば良いのかと言われると、正直よくわかりません。なにを一枚絵にするのかはやはり難しそう。ほたるは飛世邸のピアノで誕生日に花を添える。それにしても、マジでほたるがいい子すぎて泣けてきますね。これほたるの株を上げるシナリオだろ。実質ほたるルートなのかもしれません。

●海へ

ここではCG入るよな。当然入るよな。という期待を裏切らずにCGはあります。でもさぁ。なんで水着なのに上着着てんのよ。しかもアップすぎて全体が見えないし。ラジオDJという形になっているので、それっぽい格好になってるわけですが、納得いかねぇ〜。イナケンさん並みの必死さ。肌面積が何%以上だとアウトみたいな自社基準を設定しているのではないか。昔の方が基準が厳しい気がする。最近の方が甘いでしょ。ゆびきりなんかは結構攻めてた。

書くことが多すぎて全然終わりません。
巴ルートは次回に続きます。

●その7へ

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