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【表現研】家庭用ゲーム機の恋愛ADVゲーム トップ3【ゲーム備忘録】

※この記事には、ゲームのネタバレが一部含まれています。

 この記事は、今までプレイした家庭用恋愛ADVゲームをランク付けする試みである。プレイ本数を考えると、トップ20程度つけることは出来そうだが、記事が長くなりそうな上に、10位辺りで非常に迷いそうなので、今回はそこまで実施しなかった。いずれはやってみたい。

 今回出すのはトップ3である。トップ3に関しては、迷いなく出てきたので、ここで紹介してみたいと思う。

 評価に関しては、以下のことを前提としている。

前提1:全ての作品は「ゲーム本編のみ」で評価する。
前提2:家庭用ゲーム機のオリジナル作品のみを対象とする。

■1位 カオスチャイルド

 シナリオ、グラフィック、BGM、全ての面において完璧なクオリティであり、かつ圧倒的な物量で押してくるゲームである。2020年になるまでプレイしていなかったのは最大の過ちだった。
 詳しくは前回の記事を参照。

https://note.com/nishizumi/n/n28d08073a117

■2位 シュタインズゲート

 ここ10年ずっと1位だったが、2020年にカオスチャイルドと入れ替わった。個人的には最高に思い入れの深い作品で、永遠に1位であり続けると思っていたが、人生何があるかわからない。Ever17というゲームをやったときも、これが永遠に1位だと思っていたので、歴史は繰り返されるらしい。
 質的な面ではカオスチャイルドと同等に近いが、量的な面で劣っていたのでこの順位となっている。思い出補正という高いハードルを乗り越え、なおかつ物量で凌駕したカオスチャイルドに軍配が上がった。
 詳しい比較については前回の記事で語っている。

■3位 My Merry May with be

 トップ画の作品である。2002年にKIDからMy Merry Mayという作品が、ドリームキャストで発売された。その後、2003年にプレイステーション2で、続編のMy Merry Maybeが発売された。その2作品をまとめて、2005年にプレイステーション2で発売されたのが、このwith beである。続編があるゲームは、この界隈では珍しい。通称マイメリと呼ばれる。

 マイメリはレプリスという人工生命体を扱った作品である。分作であるため、核心に至るまでが長いという欠点があるが、その分結末へ収束していく時の爆発力は凄まじい。

 この作品は、人間に関して、色々「考えさせられる」ところに特徴がある。また、メインキャストである松岡由貴氏の名演がシナリオとセットで語られる事が多い。恋愛ADVの完成度において、声優は重要なファクターであるが、演技の話題がことさら前面に出てくるゲームは貴重である。それだけクオリティが高かったという証左だろう。そして最も優れているのは、エンディングの迎え方である。いくつかのエンディングは、その素晴らしさにおいて、他の追随を許さない作品だった。

 内容的には上記2作に匹敵するクオリティだが、エンターテイメント性で劣るということで、第3位となった。

おわりに
 他にも素晴らしいゲームはたくさんある。ADVという括りを外せば、さらに候補は増える。しかし、家庭用の、恋愛ADVを3本挙げろと言われれば、即決で上記の3作品である。
 記事を作るに当たって過去から現在を振り返ってみたが、このジャンルは年々進化している。プレイした作品全てに順位をつけても、古い作品で上位に来るのは、マイメリとEver17くらいだろう。
 昔の作品と今の作品を比べると、ボリューム感や中だるみの無さ、UI、あるいはエンターテイメント性という点で大きく異なっている。
 マイメリは古い作品なので、中だるみという点では若干怪しいが、シュタインズゲートやカオスチャイルドはそれが全くなかった。
 エンターテイメント性は、盛り上がるポイントの多さと読み替えてもいいが、これも新しい作品ほど進化している。
 家庭用ゲーム機の恋愛ADVの歴史は20年程度だ。20年で、ゲームフォーマット自体はほとんど変わっていないが、UIや内容面では大きな進化を遂げた。さらに20年後はどうなっているのだろうか。全く想像も出来ない。存在の有無を含めて未知数である。

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