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【表現評論】メモリーズオフ それから コアレビューその5 雅ルート3【全作再プレイシリーズ】

●メモオフシリーズ、その他作品、様々なネタバレが含まれます。

⚫︎前回の記事

⚫︎噛み合わない二人

ペア演舞が絶望的に噛み合わない人たち。刀剣制作の師匠と弟子の話を引用して、何事も信頼関係が重要なんだと信が教えてくれます。師匠は誰も信じてないからね。

「信頼などという言葉は、稽古嫌いの人間が使う、いいわけに過ぎません」
「恋愛や友情と同じ、単なる幻想に過ぎません」

メモリーズオフ それから

また厨二病を発症する人。じゃあ幻想じゃないもの一個でもいいからあげてみてくださいよ。マァジで。お金とか幻想の典型ですよ。社会も国家も他人も言語も全て脳が作り出す幻想みたいなもんですよ。人間幻想の中に生きてるんだから、信頼とか恋愛とか友情とかだけ幻想扱いはおかしいですよ。祖母を異常に恐れるのも、異常な幻想を信じているからでしょうよ。師匠の上級一家も幻想ですよ。

長文マジレスはさておき、師匠はこの苦行が終わったら何かご褒美をくれるとおっしゃっています。それにしても雅の声優のチョイスは本当に素晴らしい。字面ではかなりキツいことを言ってる割には、そこまでキツさを感じさせないという絶妙な塩梅になっている。

⚫︎門限19時

夢中になって練習していると18時30分になっていたということで、はよ帰らんとやばい! と外に出ると雪が降っていました。終わり。門限に遅れたらこの世が終わるような勢いで喋ってますが、どういう罰があるんだ。体罰で昔のトラウマがあるとか。

雪で電車は停止。タクシーもつかまらず。師匠はもう無理ぃと諦め顔です。

「簡単にあきらめるなよ!」
「こんなの、全然雅らしくないだろ! いつも通り、自信満々で偉そうにしてろよッ!」

メモリーズオフ それから

主人公の修造式激励が飛ぶ。自信満々で偉そうで高飛車で上から目線で常に命令口調(そこまで言ってない)なのは共通見解だったようです。誰が見てもそうなんだけど。ババア相手だけ異常に怯えてるので、トラウマがありそう。祖母が権力を持ちすぎてるので、下手に逆らうと両親まで影響が及ぶとか? それからagainとかやると少しはわかるのかもしれないけど、コアレビューではやらないので、今のところ怯える理由はわかりません。

さよりんが自転車で待っているところを見て、チャリのれば間に合うじゃん! と提案しますが、師匠は乗れませんでした。携帯も持ってないからね。文明の利器は使えないんですわ。仕方ないので後ろに乗せて雪の中走り出しました。やっぱ男はアホやな。湊さんなら言いそう。ここで流れるStrained heartという曲、メモオフらしからぬ壮大な曲になっています。ゼノサーガとかで流れてそう。グノーシスがバックに見える。

雅に打たれた足が痛む中、全力で飛ばしまくる一蹴君。なんでそこまでするんですかという問いに、誰かを助けるのに理由がいるかい? 理由なんかねえんだよ、と返す主人公です。

恋する乙女の顔

これは惚れたな。今度こそ。

「一度でいいからさっ!」
「理由なんてなくてもいいからさァっ!」
「オレのこと信じてみろよ……っ!」

メモリーズオフ それから

最終的には死ぬ気で漕ぎ続けてなんとか家にギリギリ到着しました。完。

嫌味で高飛車で上から目線で偉そうですぐに毒を吐いて携帯も持ってなくて自転車も乗れなくてお菓子にはうるさいくせに弁当はキッズ仕様で挑発にすぐ乗るほど沸点が低くてなぎなた部の部員には総スカンを喰らってて木瀬が下手だから負けたと言い訳して厨二病発病してて家はいけすかない上級国民一家で顔以外何にも取り柄がない女だけど(そこまで言ってない)、隠れたところに弱さや可愛さがあって、助けたくなる、と一蹴君は言っております。僕もそう思います。男はアホやな〜。

⚫︎いよいよ勝負

審判選ぶのに部員からくじ引きで選ぶとか言っておりますが、いやいや。師匠はみんなから嫌われてるんだから、不利にも程があるだろ。さよりんを入れてくださいよ。木瀬さんは中立で判断しいやと言ってますが、無理ですよそんなもん。よその部員連れてきてくださいよ。

いよいよ演舞がスタート。昨日までとは打って変わって呼吸が合っています。やはり自転車送迎の威力は強力だったらしい。信頼関係が生まれたことで上手くいったようです。まあ上手くいっても負けるんですが。当たり前ですやん。こっちは三日しか練習してないんだぞ。木瀬さんがドヤって勝ち誇ってますが、部員は雅たちの演技に感動したようで、やってられへんわ! と逃亡していきました。勝ったのに負けた女。卑怯な手を使って勝ってもダメという教訓でした。

⚫︎再びデート

2時間後に駅で待っていてください、と言われたので向かう一蹴君。雅が洋服で現れて驚きます。それよりも師匠が時間に遅れる方が気になるよ。門限はどうなってんだ門限は。門限は破らないのに約束の時間は破る女。わざわざ家に帰って洋服を選んだいた、ということで納得しましょう。

師匠はさあ来たぞ、どこに行くんだ、と問いかけてきます。いやいや、そっちが呼んだんでしょうが、と返すと、それは殿方が決めるものでしょうと返ってきます。雅はデートのつもりだったようですが、これで理解できるやつおるか? 想像力にも限界というものがある。

以前話していたゲーセンに向かう二人。娯楽施設に来るのが禁止されてるって、どういう家庭なのか。じゃあ遊園地も怪しくないか。門限以外は全て破る師匠。門限だけは絶対防衛ラインらしい。師匠が遊べるゲームがないので、相性を占いをやってみようということでやってみます。最高の相性だとか。嘘の恋人なのにそんな結果が出るなんてインチキだろ、という正論を叩きつけてきます。そりゃそうだ、と言いながら結果の紙を捨てようとすると、誰かに見られたらどうするんだ、と奪いさる雅。素直になれよ。

あんみつ屋に連れて行くと、まあまあだな、とありがたいお言葉をいただきます。一蹴がこんなところを知っているとは驚いた、という話から、もしかして陵と来たことがあるのか、という話題に飛び火しました。そうです、という主人公の返答に、ピキッて突然黙りこむ師匠。すーぐ怒る。過去の女に嫉妬ですか。完全に惚れてますわ。惚れててもこの態度ですからね。簡単にはデレないツンデレを作りたいなら、雅は非常に参考になりそう。

最後にお前のせいでデートが台無しになった、最後におでこを叩かせろ、とジャイアンのようなことを言い出します。バットを買った! 殴り具合を確かめさせろ! のジャイアンよりはマシか。目を閉じて叩かれるのを待っていると、予想外にデコチューが入りました。師匠の渾身のご褒美。さよりんに聞いたらこれがいいと言われたとか。いやいや、ちょっと前ならバカですかあなたは、くらい言ってたでしょうが。なぜそれを採用してしまったのか。もうラブラブですよ。これは。付き合ってないって嘘だろ。

主人公は偽りの関係を真実の関係にしたいと、考えが変化したようです。テキスト上は今思ったみたいに言ってるけど、だいぶ前からそう思ってるよね。

それからのストーリー、結構長くないですか。ななふぅん!? 長いて! って言いたいくらい長い。ボリュームもあって中身も濃くてテキストも素晴らしくてCGも高品質でBGMが最高なだけの作品です。やばい。このまま永遠に続いてほしい。終わってほしくない。こんな気持ち初めて。




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