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【表現評論】メモリーズオフ それから コアレビューその6 雅ルート4【全作再プレイシリーズ】

●メモオフシリーズ、その他作品、様々なネタバレが含まれます。

⚫︎前回の記事

⚫︎その4とかいう最長キャラ

その4まで行ったキャラクター、初めてじゃないですかね。一回が短いとはいえ、文字数的にも最長になっている。

⚫︎籠の鳥

登校して師匠の隣に座って挨拶する一蹴君。おはようございますと挨拶が返ってきます。ちょっと見ただけで、あ? 何見てんだゴルァ! 不愉快なんじゃ! と言われてた時代が嘘のよう。一蹴君めっちゃ楽しそうやな〜。いのり? あんなピアノオタクのなぞなぞマニアは過去の女ですよ。最高にウキウキのところから突き落とすのがメモリーズオフだけど。

卒業したらフリーターになるという一蹴を羨ましがる師匠。私も自由に生きてみたかったと。私は籠の中の鳥なんだよと。いついつでやると。夜明けの晩に鶴と亀が滑ったと。え? お前が滑ってるって? はい。

藤原家には上級ババアがいるからね。でも怖いって言ってもタイマンしたら勝てるでしょ。もしかしたらタイマン最強なのかもしれないけど。なぎなためちゃくちゃ強そう。

⚫︎いのりの秘密

のんちゃんからいのりが教会の方に歩いて行ったことを聞く主人公。はぁはぁ。なんでだよ。どうしてなんだよ。そんなことされたら、忘れられなくなっちゃうだろ、と動揺しまくってます。よくよく考えると、雅に入れ込んでるのはいのりを忘れるためであって、当て馬なだけなのでは、という発想に至ります。俺はいのりが好きなんだと。未練がましいのぉ〜。健ちゃんとは逆の方向に行ってしまっている。

⚫︎雅に男がいた!?

木瀬さんが、雅が男と一緒にいるところをわざわざ写真で見せてくれます。雅さん他に男おるんやで〜と。騙されてる哀れな男に教えてあげなと思ったとか。めちゃくちゃ親切ですね。な訳あるかい。こいつも大概粘着質ですな。まあ全部師匠が悪いんだけど。これほど自業自得なのも珍しい

雅師匠はこの写真を彼氏に見せるで〜と脅されて木瀬の勝負を受けることになったようですが、これおかしくない? 別にこんな写真一蹴に見られてもどうということはないでしょ。一蹴君もその頃なら何とも思わなかっただろうし。卑怯な手を使う人間を許せないとは言うものの、一蹴とペアで勝負を受けるほどの動機になりますかね。負け確なのに。くだらない、勝手にしなさい、で終わらせる方が自然では。

これはどう考えればいいのか。本当に写真を見られたくなかったと考える方が、筋は通る気がする。偽りの恋人関係を結んだ時点で、気はあったということですね。いや〜。それも無理がないか。難しい。

まず持ってお見合いを断る口実として男を用意するというのは正しいのだろうか。ババアだったら無視しそうだけど。それで通るんなら、その偽りの恋人関係を3ヶ月おきに作れば一生逃げられますやん。卒業まで誤魔化せられればいいという判断なのか。

主人公は写真を見せられてちゃんとショックを受けてます。もう師匠に入れ込んでる状態だからね。なぜそんなものを信じるのか。どう考えてもババアが用意した適当な男だろ。

⚫︎アパートに来る雅

ショックで臥せているとアパートに雅がきます。学校に来ないなんてどうしたんだと。そもそも自由登校だからね。受験もしないのに毎日来てる方が変なんだよ。心配して来てくれたのかと問うと、べ、別に、あなたがどうなろうが、私の知ったことではありません、というツンデレ回答が返ってきます。

昔の女のエプロンをつけて料理をする今の女(偽)

そんな柄のエプロンあったらいのりが使ってたものだって気づくのではないんですかね。特に気にせずつけてるけど。いのりと行ったことある店に連れて行っただけでピキッてたというのに。陵が使ったエプロォン? そんなもの付けられるわけないでしょう! くらいは言ってもいい。

出来上がったのは「おろかもの」と書かれたオムライスです。昔の女のエプロンをつけてる師匠の自虐ネタかな。

ここで写真の男誰? と問うと、師匠はいや違うんです。あれはあれは、みたいな感じで誤魔化そうとします。誤魔化すってことは俺にもチャンスはあるのか、とジャブを入れながら、本当の恋人になって欲しいと問いかけると、人が変わったように、いや無理、と返ってきます。本当にガードが硬い。写真の男は許嫁で、卒業後に結婚することが決まってるんだよと。え? どゆこと? 偽りの恋人関係を結んだのは、お見合いを断る口実じゃなかったんですか。許嫁がいるのにお見合いなんてしないだろ。してたら愚かものどころの騒ぎではない。定義がよくわからんけど、お見合いというのは許嫁同士が会うのも含まれるんですかね。文脈的にはそう考えるのが自然なのか。

雅師匠はもう偽物の関係は終わりにしましょう、と去っていきました。

⚫︎上げて落とすターン

主人公が雅の家に突撃すると、上級ババアに下級国民に合わせるわけないだろと言われ、おまけに師匠にすらもう他人だから、気安く呼ばないでくれます? と言われ、私は許嫁を愛していますとも言われ、涙目敗北逃走します。落とすなぁ。

一蹴君は、俺は騙されたのか、木瀬師匠の言う通りだったのか、他に男がいたのか、やっぱり木瀬さんの方が性格もいいんじゃないのか、こっから木瀬ルートに行くしかないのか、と言ってます(言ってない)。いや、騙されたとかいう以前に、そもそも偽りの関係だし。向こうの方が上手だったってことですわ、と思い知らされて、トボトボと帰宅。だからコアレビューでいつも言ってるじゃない。女の言葉を信用するなと(n回目)。いい意味でも悪い意味でも。

⚫︎飛田扉

再び現れる男。志倉千代丸先生の声が聞けるのはメモリーズオフだけ! かどうかは知りませんが、バイク乗りのような格好で現れます。いのりと何やら話していますが、全てはいのりルートで明らかになる。雅ルートでは何も明らかにならず、なんか知らんけど殴り合いになって、有耶無耶になって、雅とは何にもないんだよ! と強く断言しながらいのりとヨリを戻しました。元々飛田さんのせいで別れさせられただけだからね。それでもヨリを戻すのはこのルートだけですが。それにしても師匠の立ち回りの下手さよ。師匠の名に相応しくないほどプレミが多い。女の中の女とはなんなのか。さよりんよ。

⚫︎頭にチラつく師匠の影

久しぶりにいのりのテーマBGMを聴いた。やっぱり神曲ですね。ただ、いのりと過ごしていても師匠がチラつく主人公。まあね、こういうの本人にはバレてるからね。ほたると一緒で。

いのりと雅を同時に好きになってしまっていると考える主人公。いのりと別れてから雅と付き合ってから雅と別れてからいのりとヨリを戻したんだから、俺悪くなくね? と言い訳はいくらでもできるものの、それでも二人同時に好きになるのは最低だという倫理観を発揮しています。伊波健と加賀正午。聞いてるか?

いのりと過ごしていても、雅のことが気になっている。そのことにひどく罪悪感を感じているようです。よかった〜。まともな倫理観の持ち主で。いのりが気づいたらショックを受けるだろうと言ってますが、絶対気づいてます。100%気づいてます。なんならどうやって別れを切り出そうか考えてるレベル。

⚫︎許嫁の元から逃亡してくる師匠

アパートにやってきて急に身の上話を始める雅。私は藤原家を守るために本家と結婚させられる生贄だと。そのためだけに育てられたのだと。相手の男は20歳上らしいが、38歳? 18歳と38歳ならまあ。テンチョーとカナタも大して変わらんだろ。許嫁の言うことはなんでも叶えなければならない、というのは、結構含みのあるセリフですね。

偽りの恋人になったのは、見合いを断るためではなく、祖母に復讐するためだったという話のようです。それならわかりますよ。本家に差し出すにも、孫に恋人がいたら、罪悪感を抱くかもしれないと。あの上級ババアがそんなことで罪悪感抱きますかね。ちょっと想像しづらい。

「許嫁の言いなりになる日々…………」
「全てが偽りであると信じていなければ、私は生きていられなかった……」
中略
「……それなのに……っ」
「偽りようのないものを見つけてしまいました」
「……一蹴」
「あなたを……好きになってしまったのです」

メモリーズオフ それから

ようやく来たよ。遅いよ。でもさぁ。これ受け入れちゃったら二股じゃないの。君は期間が被るのを気にしてたじゃないですか。メモリーズオフの主人公は二股をかけなければならないノルマでもあるのか。先にいのりに断りの電話入れておこうや。すまん! やっぱり雅の方がいいわ! 甘やかしてくれるなぞなぞマニアよりも、上から目線の上級国民ツンデレの方が俺に合ってた! って言わないと。

「ようやく……初恋をしたところなんですからね」

メモリーズオフ それから

罪悪感抉ってくるなぁ。

なんとその4でも終わりませんでした。もう12000字くらいになってるんだけど。本田さんも驚いてるわ。一生終わってほしくないんで、その30くらいまで続いて欲しい。まあ次で終わるんだけどね。

次回伝説の卒業式へ。

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