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「自称」を避ける方法

最近起きた逮捕案件について僕は何も語りませんが、「あんなに活躍しているのに『自称』なのか」と、別の理由でショックを受けている方がおられる様子。これは仕方ないのです。警察は行政組織。お役所であって、お役所である以上は文書主義。文書で確認できないものは、すべて「自称」とするしかありません。

例えば、僕が身分証明書をすべて紛失した状態で逮捕されれば、「自称40代男性」の出来上がり。警察からのプレスリリースが報道機関にFAXで送られ(10年以上前の記憶で言ってますが、きっと今でもFAXでしょう)これを元に記事が書かれます。報道機関の判断で、警察の書いた「自称」の2文字は消せません。

大きな賞を取った、たくさんリサイタルをしている、というのは「文書」の証明ではない。今現在、今日の日の職業を示す証拠ではない。プロの賞とアマチュアの賞の違いを役所は判別できないですし、賞金を元手にデイトレードで稼いでリサイタルは趣味みたいなケースだってあり得なくもないわけですし。

では、フリーランスの音楽家に「自称」を避ける方法はないのか。あります。税務署に開業届を出しましょう。判の押された控えを、いつでもご家族・ご友人が警察に持っていけるようにしておきましょう。開業届は立派な文書なので、プレスリリースに間に合えば「自称音楽家」と言われずに済みます。悪事に身に覚えのある方は参考にしてください。

その前に、悪いことはしないほうが良いと思いますけど。

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