好みでない相手に好かれ、好きな人には好かれない理由

タイトルの件について、若い頃は本気で悩んでいました。
好きになった人には振り向いてもらえず、好きになれそうもない人に好意を寄せられる、、
なぜだ、、なぜなんだ、、と。

そんなん決まってますやん!
自分よりカースト的に上の男に魅力を感じ、その男はその男よりも上位の女を口説こうとするのだから!
そして自分より下位にいる男をこちらから落とすことはしないでしょうよ!
って、今は思います。

しかし、その「カースト」的なのも、みんな複数所属していて、どのピラミッドに魅力を感じるかで恋愛がスムーズにいったり、難しくなるのでしょう。

例えば「派手」ピラミッドに魅力を感じていれば、より派手な相手を素敵だと思うだろうし、「財力」であれば多少のビジュアルは影響しないのかも知れない。

私は自分のピラミッド的に、上位に位置しない相手が好いてくれている時「この人と一緒になったら幸せになれるんだろうなぁ〜」と、よくぼやいていました。

仕事をちゃんとしていて、派手さはないけど清潔感があり、真面目な家庭で育った品を持ち合わせている人達。
何度か意を決してデートをした事があるんです。
でもダメなんですよね〜
結局見た目がタイプでないと、先に進みたいと思えない。

昔、年下で仕事も一生懸命、背も高くてガタイもいい人を好きになろうとデートを重ねた事がありました。
その人は私との関係を大切にしてくれて、キスすらせずに終電前には返してくれていました。

ある時「どうしよう、、全然楽しくない」と思った私は、電車で移動中に話をしなくて済むよう寝たふりをしていました。
「俺の肩で寝ていいよ」と、私の頭を彼の肩にもたれさせる彼。
好きな相手だったら嬉しいひとコマ。
しかし私は鳥肌を立てながら「大丈夫。」と、タヌキ寝入り。

そして移動中は常に荷物を彼側に持ち、手を繋がれないように阻止。
しかし彼は「荷物持つよ」と。

こうなったら私の手は空いてしまう。
そこで私は、悩みました。
どうしたら彼と手を繋がずに済むのかを。
悩んだ末に、腕を組んで歩きました。
寒くもないのに。
頑なに脇の下から手を出さない。
繋がるもんなら繋いでみろ!と。

そして、デートはやめました。
無理だ。
好きになれない。
と。
これ以上は相手にも悪い、終わりにしよう。
数ヶ月粘ったけれど、最後はフェイドアウトという形で幕引きしました。

またある時、数年間口説き続けてくれる男の子がいました。
こんなにも一途に思ってくれるんだから、私みたいな奴はありがたくもらわれるべきなんや!と思い、付き合う事にしました。

初デート。
寒い日の事でした。
夕方に待ち合わせをし、辺りはもう暗くなっていました。
そこで見つけた彼。
サングラスしとる。
暗いのに、サングラスしとる。
見えて、、いますか、、?
なんだろう、、
無理かもしれない。
その日は食事だけして解散しました。
しかし食事の間もサングラスを外さない彼。
どうしよう、、恥ずかしい。
気が気じゃなく、楽しめないディナー。
疲労困憊で帰宅。

そして、次のデートは彼が車で迎えに来てくれるとの事で、先について待っていると爆音の車が私の前に停まりました。
そして車に乗り込み、音楽に耳を澄ませると、【天空の城ラピュタ】をトランスにアレンジした曲が流れているではありませんか。

「とーさーんがーのこしたー(ズチャズチャ)あつーいおーもーいー(ヒュンヒュン)かーさーんがーくれたー(ズンズン)あのーまなーざしー(ピッピッピー!)」

、、、無理だ。
なんかもうここが世界線。
あっちはパラレルな気がする。
という事で、何年も思ってくれた彼とは1週間で別れました。

2人とも、ほぼ肌の触れ合いはないままにおしまい。
尻軽とはいえ、真面目に向き合った相手には真面目な貞操感で対応。
彼らにとって、意味のあった時間ではなかったかもしれない、、
サーセン。

また別の日。
友達が私の写真を見せた時に私の事をめちゃくちゃタイプだという、歳上で、稼ぎの多い人を紹介したいと友人に言われました。
しかし、最初に会った時に違和感はありました。
友達を交え、3人で食事をしている時。
店員の呼び方が【指パッチン】。
若かった私は驚きました。
え?コレが大人の呼び方!?
でもそんなわけはないのです。
だってここ、ロイホだもの。
ご注文はボタンだもの。
こんな少しの違和感も、私を次のステップに進めなくさせました。
その方は、友人もいるのに、とても情熱的にアプローチをしてくれました。
が、やはり個人的にやり取りはする気にならなくて、断りました。
「ポール牧さんは私にはもったいないです」という言葉と共に。


そしてある時「すげぇ好きなんだよ!!」と、ところ構わず爆熱告白をしてくる人と付き合う事になりました。
色々あって、付き合わない方が面倒な事態になりそうだったので、苦肉の策でした。
しかしその彼とは3年ほど付き合いました。
音楽の趣味が合う、そのフックはすごく大きかった気がします。
特にお金があるわけでもないし、見た目がタイプというわけでもない。
でも、彼はとにかく真面目で、一緒に住んで過ごした日々はとても穏やかなものでした。
しかし3年ほど経った時「あかん。このままじゃ結婚しなくてはならなくなる、、」と、お互い適齢期になってきた事で恐れを感じ、私の得意の【物理的距離を取る作戦】で別れました。
結婚するには心許ない仕事だったというのが大きな原因だったかなと今思います。
しっかり話し合えば違う仕事にしてくれたと思うし、本当に良い男だったなぁと今でも思います。

でも「自分を思ってくれる」というピラミッドでは、彼らはカースト上位だったはずなんですよね。
そのピラミッドに私は共存できなかったから、魅力を感じられなかったけど。

結局私は派手な男が好きなんですよね。
いつからこの価値観が育ったのかは定かじゃないけど、このピラミッドで幸せを感じるのはなかなか困難ではある。

派手な人種でも法を犯すことなく、真面目で優しい人も沢山いるけれど、確率的なとこではね、派手な人は派手な遊びをしてる事も多かったりするな、とね。

かくいう私も若い頃は「誰よりも派手になる!」をスローガンに掲げてやってきたわけで。

そんな私が思う、娘達に属して欲しいピラミッドは「思いやり」だな、と。

キングof思いやりの男子は、どんな仕事であろうが、見た目であろうが、きっとあなた達に寄り添ってくれるでしょう、と思うのです。

そして、あなた達も相手の立場になり、人の話に耳を傾け、思いやりのある大人になって欲しいなと思うわけです。

3年同棲した彼は、本当に優しくて思いやりもあったから、見た目がタイプではなくても続いたんだと思うんですよね〜

沢山恋愛をしてきて、色々な経験をさせてもらって今思うことは「思いやりがあれば、世界は平和になる」です。

さ、今日も思いやりを振り回して生きるぞー!

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西崎 瑠璃
元乱痴気、現在中年! 気持ちは元気、身体はクタクタ! 恋愛体質だった私が送ってきた人生、摩訶不思議高齢子育てライフを気ままに更新中。 気まま過ぎて4年の時が経ってた事に気が付いたので、忘れゆく過去の記憶を掘り返しながらちょいちょいしたためていきたいと思ってます♡