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そうだったか。

 今年の11月は暖かい。というようなことを少し前に書いたまま投稿しないでいたら、ここ数日は寒い。
 季節が移ろうたびに、こんなだったっけ? 前年のその季節を振り返ってしまう。今年の11月は暖かいと思ったその日、近くのスーパーマーッケトまで行くわたしはネルシャツにチノパンという11月にしては薄着だと思うけれど、薄着どころではないTシャツ姿の青年なんぞもみかけた。東京の最高気温21.9度だったとか。

「これまでに経験したことのない〜」このフレーズにもだいぶ耳慣れてきて、その日、11月25日の東京の暖かさもその類というか、そうそうないことなのかと思いきや。過去の11月25日の天気を検索して、驚いた。1966年の11月25日の最高気温20.3度。1968年は20.8度。1996年20.5度。わたしが生まれた1964年から今年までの平均温度を計算すると15.5度。そうだったか。11月下旬は寒いというほどの気温ではなかったのだ。

 11月たるやもう少し寒いもの。わたしはこんなふうに思い込んでいたのだな。というより。寒さに向かってゆく時期だから気温が低い分には「寒ーい」とかなんとか言いながら肩をあげつつ寒さと向き合おうとするけれど、後戻りするよな暖かさだと「?」が広がってわたしはますます寒さを求めてしまうのかもしれない。
 
 今年もこれまでに経験したことのある、例年通りの11月だから。自らに言い聞かせているうちに、ほら、もう12月。

 
 

 

  

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