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英語教育 何から始めればいい?~幼児・小学校低学年編~

英語の学習は早い時期から始めた方が良いとしばしば言われます。
子どもに英語をいつから習わせようか?今から学習を始めても遅いのだろうか?
こういった悩みを持っている方は多いのではないでしょうか。

そこで、これから英語レベルや年齢に合わせて、おすすめの英語学習方法を紹介しようと思います。

まず今回は、小学校低学年の子どもや、未就学児など、初めて英語に触れる子どもにおすすめ学習方法を紹介していきます。

子どもには英語が得意になってもらいたい。
どんな学習の仕方が良いのだろう?
幼稚園や小学校低学年から英会話スクールに通わせるのは流石に早い?
親である自分が英語を話せないのにどうやって子どもに学ばせよう?
などなどとお考えの方に、少しでも参考にしていただければと思います。

英語を小さい頃から学ぶメリット

英語を早くから学習し始めることの利点として、音の聞き分けができるようになる(かもしれない)ということが挙げられます。

実は、英語の能力の中でも特に発音にかかわる能力は、幼い時ほど習得しやすいと言われているのです。大人になってからの学習では完全に習得することはできなくなるという説まであります。(真偽は定かではありませんが。)

言語の音は、実はとても細かく分けることができるのですが、すべてを別の音として区別するのはとても困難ですし、覚えるのも大変です。
そんなわけで、日本語や英語では、ここからここまでは同じ音、という風に微妙に異なる複数の音をまとめて1つの音として認知しています。

ぷら、はどう(反動)、田中く、ににく、かかく(感覚)、でわ(電話)
どの言葉にも「ん」が入っていますが、実はこれらの「ん」は厳密に言うと異なる発音の仕方がされているのです。

てんぷらの「ん」は必ず唇を閉じて発音し、反動の「ん」は必ず舌先を歯茎につけて発音します。それをせずに発音しようとすると不自然な発音になってしまうので試してみてください。

日本語と英語では、同じ音として括る範囲が異なっています。

例えば、think(考える)とsink(洗面台)は、どちらも日本語で表記しようとすれば「シンク」ですが、英語では表記が異なり、違う音として識別されます。

話が膨らみ過ぎてしまいましたが、幼い子どもは、日本語の音の分類を完全に終えていないので、日本語で同じ音として括られてしまうもの、あるいは日本語では発音されない音も、違う音として聞き分けられるようになるのです。

小さい時にたくさんの英語を聞き、真似して口に出してみることで、日本語にはない音の違いを聞き分け、区別して発音する力の獲得が期待できるのです。

お勧めの学習方法

ここで大切なのは、なまりのある発音ではなく、ネイティブの発音に触れて音を聞いたままコピーすることです。リンゴの絵を見せながら「アップル」と聞かせても、もちろん英語の音は身に付きません。

とはいえネイティブの英語話者を連れてくることなど簡単にできることではありません。なので、ご家庭で簡単にできるとしたら動画サイトの活用でしょうか。無料で見られる英語の歌やアニメの動画はいろいろあります。
それらを使えばネイティブの発音を聞かせることも簡単にできます。

そして、英語学習において何においても大切なのは大量のインプットと少量のアウトプットです。
とにかくたくさん英語を聞いたり見たりすること。そして多少なりとも使う機会があること。これが大事になってきます。

動画サイトの子ども向けの英語の歌は、楽しんで気軽に見られますが、使う単語や文が非常に少ないため、インプットの量としては十分ではありません。なので、聞いた上で、真似して声を出すアウトプットの練習に使うのが良いでしょう。
インプットを増やすには英語のアニメがお勧めです。アニメであれば、動く絵を見るだけでなんとなく内容が理解できますし、英語の歌と比べ文脈がしっかりしているし、簡易ながら豊富な語彙に触れられることが期待できます。

もっとお勧めの学習方法

お金はかかってしまいますが、もっとお勧めなのはOxford Reading Clubというサービスです。
これは、1000冊以上の英語の絵本を読むことができるオンラインサービスで、ワンタッチで英語の読み上げをしてくれるので、英語が話せなくても問題ありません。ゲーム形式で楽しく内容確認ができる機能もあります。
英語の意味は理解できなくとも、絵を見ながら音と内容を結びつけていくことで、英語に慣れていくことができます。
レベルに合わせた語彙でわかりやすく、子どもが興味をもつ内容なので飽きずにどんどん読み進められます。
歌やアニメと違い、文字を意識するので、音の聞き取りだけでなく、文字を読む練習にもスムーズにつなげられるところがおすすめポイントです。
発音を練習する機能もあるのでアウトプットの機会も担保できますね。

英語教室で気を付けたいこと

お子さんに英語教室をご検討の方も、大量のインプットを意識して教室を選ぶと良いのではないでしょうか。特に未就学児は、日本語でも抽象的な概念や規則の説明は理解が難しいので、むしろ生の英語をひたすらシャワーのように浴びせる方が良いでしょう。
できればネイティブの外国人の先生、日本人の先生でもとにかくたくさん英語で話しかけてくれる先生が良いのではないかと個人的には思います。
(ただし、単に楽しく英語で歌や踊りをするだけだと、最初は良いのですが後々の進歩には問題となる場合があるのでご注意を。詳しくは今後別の記事でお話ししたいと思います。)

とはいえ、お家で歌、アニメ、絵本を聞かせるにせよ、英語教室に通わせるにせよ、週に1回数十分程度の英語で、あっという間にネイティブのように話せるようになる、というわけではありません。起きている間ほぼ常に接している母国語の学習時間と比較すればそれは明らかです。
ですが、幼いころから英語という存在に慣れ親しみ、英語が嫌なものではなく楽しいものだという感覚を与えてあげることは、間違いなくお子さんの今後の英語学習にとってプラスに働きます。特に、幼い頃から英語教室で言語を異にする人の存在を知り、外国人というだけで敬遠することなく触れ合うという経験は、今後のグローバル社会を生きていくにあたってとても大きな経験になることでしょう。

ちなみに、もっと英語が上手に話せるようになってほしいと思うのであれば、ただ教室に通わせるだけで安心するのではなく、教室での英語のシャワーを少しでも効果的にするためにお家でも歌やアニメや絵本を使って毎日少しずつでも英語に触れるのが良いのではないかと思います。もちろん、お子さんにとっても保護者さんにとっても英語が面倒な義務になってしまわない程度に、という条件付きですが。

まとめ

というわけで今回は英語に初めて触れる小さなお子さん向けの学習のお話をしました。
小さな子どもは音の聞き分け、言い分けができるようになることが期待できるため、大量のインプットと少量のアウトプットが大事、と述べました。
実はこの、大量のインプットと少量のアウトプットは、学習のどの段階でもとても重要な要素だと、言語獲得理論において通説となっています。

今後も、違うレベル、年次向けの学習方法の記事を書こうと思いますが、大量のインプットと少量のインプットの話をしないことはないと思います。

とはいえインプットやアウトプットの方法にもコツがありますので、今後の記事を期待していただければと思います。

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