目指せ!英語の黒帯 ~習い事にかけた時間とお金を無駄にしないためのポイントは〇〇~

習い事にはたくさんのお金と時間がかかるので、どうせならしっかりと効果が出るものを選びたいという思いは、誰もが持っているんではないでしょうか。

習い事にかけた時間とお金を無駄にしないために、大事な考え方についてご紹介しようと思います。

子どもの力をどうやって見極める?

突然ですが、柔道を習っている子どもを見て、どれくらい強いかを推測しなさいと言われたら、皆さんはどうやって判断しますか?

身体の大きさでしょうか?目つきの鋭さでしょうか?
一番わかりやすいのは帯の色を見ることです。

柔道では、段級位制というものを採用しています。
実力や実績に応じて、級や段が与えられ、五級なら黄色、一級なら茶色、そして初段になると黒というように、級や段が上がるに連れて帯の色が上がっています。

もともと囲碁や将棋の世界で使われていた段級位制を取り入れ、実力に応じて帯の色という目に見える形で示した最初のスポーツが柔道だと言われています。

段級位制のメリット

実はこの段級位制、練習者の実力向上に大きな貢献をしていると考えられています。
そのポイントは2点、練習者のモチベ―ションアップと指導基準の明確化です。

モチベーションアップ

まず、前者に関して。白帯から始めて、いきなり最終目標の黒帯を目指そうとしてもどうやって頑張ったらいいかわかりません。
最終目標の手前に、少し頑張れば手に届きそうな小さな目標を設定することで、どのように頑張ろうか、いつまでに達成しようかといったイメージができるようになります。
その小さな目標が柔道でいう黄帯や茶帯です。
昇級試験に合格して帯の色が変わったらとても嬉しいです。
一緒に練習している仲間が自分より上のレベルにいたら、自分も追いつくために頑張ろうと思います。

このように、段や級という形で実力を設定されていることが、努力のきっかけにつながるのです。

指導の質も向上する

段級位制は、指導基準の明確化という点でも役立っています。
教える側からしても、教え子のどういった力をどこまでレベルアップさせるかという基準がないと、指導方針がぶれてしまいます。
段級位制では、何級ならこのレベル、何段ならこのレベルという風に実力の基準が区切られています。
なので、指導者は3級にあがった生徒は来年までに2級になれるように指導しようとか、他の3級の生徒と比べてこの力は優れているけど、ここが足りていないから補ってあげようという風に、指導における目標を設定することができます。

このように、段級位制は学ぶ側にとっても教える側にとっても良い効果を与え、柔道という競技全体の質を上げる結果となりました。

今では柔道以外の武道にも段級位制は取り入れられ、例えば水泳における帽子の色のように、他のスポーツにおいても広く取り入れられています。

ちなみに、もともと日本の柔道では黒帯と白帯の間に他の色はなく、多くの色帯を使う制度はフランスで生まれて日本に逆輸入されたという説もあります。
フランスは今や日本よりも柔道人口が多い強豪国なのでそれも納得ですね。
もうひとつちなみに、柔道で一番上位の帯は黒ではありません。黒帯の上には紅白帯、さらにその上には赤帯があるんです。

余談が膨らみ過ぎてしまいました。申し訳ありません。

習い事でも目標が大事

実は、柔道の帯の色と同じような考え方が、習い事においてとても大事な要素なんです。

せっかくの習い事を無駄にしないためには、保護者さんが実力の向上をしっかりチェックできる体制を整えることがとても重要です。

とはいえ、自分が経験したことがない習い事だったりすると、どうやって実力の向上を測ればよいかわかりません。

他人と比べるのはNG

そのような時によくやってしまいがちな判断の仕方が、「他人と比べる」ことです。
同じクラスの〇〇君はできてるのにウチの子は全然ダメ、とか、一緒に始めた〇〇ちゃんも同じペースだから大丈夫か、とか。
こうした相対的な判断はとても危険だと思います。

本人はとても頑張っていて、実力もちゃんと行動しているのに、周りにたまたま優秀な子が集まったためにその子をできないと否定しては子どもの自信を奪いかねません。
同じクラスの中で優秀でも、周りの子たちが停滞していたとしたら意味がありません。
そもそも幼い子どもは特に発達の個人差が大きいので、比較をしたところで正確な判断はできません。

明確な実力判断基準がとても大事

そんな時に、段級位制のようなシステムを取っている教室であると信頼できます。
段や級といった明確な基準があり、それを一歩一歩着実に上っていることを示すことで、実力の向上を担保してくれるからです。

ただ、その基準がしっかりしたものであるかはチェックが必要です。2年通っているから3級とか、君はいつも元気に頑張っているから4級をあげようとか、実力の向上に相関しないものでは意味がありません。

これこれこういった力がついていれば5級、このテストとこのテストに合格できたら2級というように、それぞれの級に明確な実力基準があることで、個人の過去と現在を比較した実力判断ができるようになります。

次のステップへの期限設定も大事

この時、次の級に上がるまでの目標期間を提示してくれるところであるとなお良いでしょう。明確な実力がわかる級があってもいつまで経っても次の級に上がらないのでは困ります。4級を取得してから1年以内に3級を目指そう、という風に設定してくれるといつどれくらい頑張ればいいかが明確になるし、教える側としてもいつまでにこのレベルまで引き上げようという目標になります。

英語においても目標が大事

これは、英語教育においても大事な要素です。
よく聞く例として、英会話スクールに通わせているが、何年経っても歌って踊ってばかり。
楽しそうに通っているし、英語の発音も良くなってきたと思っていたけど、学校で英語が始まると簡単な英単語も読めないことがわかり愕然とした。などということがあります。

英会話スクールの中には、外国人講師と英語でコミュニケーションを取ることを目的にし、学校で習うような文法の学習などはそもそも目標にしていないというようなところもあるかと思います。

教室を選ぶ前に、まず教室に通うそもそもの目的を設定しましょう。
外国人と触れ合う異文化交流や情操教育を目標にするのか、学校の授業を先取りするのを目的にするのか、はたまたその両方を目的にするのか。これを明確にしないと後々公開する確率が大幅に上がります。

目的が決まったら、その目的に対する成果を保証してくれる教室かどうかを確かめてみましょう。
とにかくいっぱいお子さんに英語で話しかけます。英語の発音もしてもらいます。その様子をいつでも参観していいですよ。という英会話スクールなのか。
初めてから3年で中学校卒業レベルのテキストを終わらせます。教室独自の実力テストを実施して数値で実力の向上をお見せします。という英語教室なのか。

設定した目標が問題なく達成できそうだなという教室を選べば、目標達成の確率は上がりますし、途中経過も保護者さん自身で判断しやすくなるでしょう。

英検はとっても便利

こと英語に関していえば、教室関係なしに、英検という指標は非常に便利だと思います。

英語の検定試験と言えば、TOEIC、TOEFLなど様々ありますが、これは何百何十点中の何点という形で出るので、子どもにとって目標として設定しづらいです。

一方、英検は5級から始まり一歩一歩ステップアップしていくイメージが付きやすく、結果も「合格」というわかりやすい形で出るのでモチベーションにつながりやすいです。

さらに、英検はレベルに応じて語彙も身近で簡易なものから少しずつ増えていくので、幅広い年齢層が受験できます。

試験内容も「読む」「聞く」、3級以上になると「書く」「話す」と4技能すべてが重視されるため、英検を指標にすることでバランスよく英語を身に付けることができます。

お子さんの努力の成果を測る指標として、英検はとてもお勧めです。

まとめ

さて、簡単にまとめるとこのような感じです。
まず、習い事の目的を明確にしましょう。
その目的を達成できそうな塾や教室を探してみましょう。
達成への道のりを明確にしてくれる教室かどうかを確認しましょう。
それを担保してくれる教室でないのなら、他を探すか保護者さん自身で目標と道のりを設定しましょう。

習い事というものは、子どもを預けて終わりになってしまうと博打ののようなものになってしまいかねません。
それに、どんなに優れた教室であったとしても、ご家庭でチェックや補助をすることでその効果は倍増します。

とにかく何かしら習わせなきゃ!という考えではなく、お子さんにどんな力を身に付けてほしいかをしっかり考え、そこまでの道のりをイメージしたうえで習い事を始めてみると良いのではないでしょうか。

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