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つかの間のこと 森の風雨に耐えかねて 一枚の看板が すっかり茶色く錆び付…
木辻町再訪 古い町並みが残る ならまち 西のはずれ 木辻町 六年前の夏 暑さ…
ひぐらしのうた ひぐらし 鳴いて 山響き ひぐらし 鳴いて 空開く ひぐらし …
青い夢 古いビルの 青く埃っぽい螺旋階段 そこを駆け上がっている夢…
待つ 自分を 待つことが できるようになった 以前なら 未熟な自…
ロケット 発想を ぽーんと 飛ばしてみるといい と教えてくれた人がいた …
人 大学には何も期待せずに入った。文学部だったので本を読んでいれば、それでいいと思っていた。人付き合いは、最小限にしていた。淋しかったが、それでも独りの方がよかった。他人のことは、よく分からなかったし、興味も持てなかった。何より、自分のことが、分からなかった。 ゆいいつ、アルバイト先で他大学の学生と友人になった。お互いのアパートを行き来し、一晩中、出口のない話をしていた。ある日、僕は、安ワインをしこたま飲んで、次の朝、友人のアパー
コロッケ(老詩人の話 其の二) 駅前の活気ある商店街から横へ ほそい…
大きな鯨 二年ほど前に使っていた 黄緑色の小さなノートが本棚から出て…
あとがき 春日大社の南、高円山(たかまどやま)の中腹に暮らし始めて四年目を迎えました。奈…