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子どもの安全第一ハーネスプロジェクト


私は2022年8月から漫画家として開業した1児の母です。2歳の息子を自宅保育しながら広告漫画や脚本漫画の作画制作をしております。

今回、国内最大のクラウドファンディングCAMPFIRE(キャンプファイヤー)にて『子どもの安全第一ハーネス』を発表し、無事目標金額の60万円を達成しました。2023年1月26日の段階で支援金額は900%を超えています。700%達成でTwitter広告を実施するネクストゴールも無事達成できました。たくさんの方にご支援いただき、本当にありがとうございます。

(追記:プロジェクトは762人の支援により6,151,955円の資金を集めることができました。現在募集は終了しています)

ここでは子どもの安全第一ハーネスへをつくるきっかけと親としての思いを書いていこうと思っています。


きっかけはSNSへの投稿

子どもの安全を守る子ども用ハーネスですが、「子どもをペット扱いをしている」「子どもがかわいそう」「楽をしている」と一部の方から非難されることもしばしば。SNSでは定期的に子ども用ハーネス論争が起きています。

2021年11月に何度目かの子ども用ハーネスがSNSでトレンドに上がりました。 嫌な思いをしている方の大半がお散歩中に心無い言葉をかけられたというもの。 私には当時1歳半の息子がいたのですが、「命綱」や「安全対策」として使っているにも関わらず、周りの目を気にしないといけないということに不安や苛立ちを感じていました。

説明しなくても「伝わるデザイン」が必要だと感じました。

子ども用ハーネスの目的をデザインで伝えるにはどうしたら…と考えていると、工事現場で使われている安全第一ヘルメットが頭をよぎりました。このヘルメット、名前も見た目も役割も幅広い年代に認知度があるのです。何より、はたらく乗り物が大好きな子どもたちにとっては工事現場のあのヘルメットは憧れのアイテム。その安全第一ヘルメットをハーネスのリュックにしたらどうだろう?と考えた私は、このアイデアをSNSで共有してみました。

きっかけになったツイート
※今回のクラウドファンディングではカラー展開は1種類のみです

▼該当ツイートはコチラ▼


そうすると、「使いたい」「ほしい」「応援します」などたくさんの賛成の声をたくさんいただきました。その中には「子ども用ハーネスを使用している時に嫌なことを言われた」「周囲の反応が怖くて使えていたかった」という声も。

子どもが小さい時の育児って孤独との戦いだと思っています。私自身、妊娠中に新型コロナウイルスが流行し始め、夫の転勤で引っ越し、子どもが生まれても頻繁に帰省することはできず、なるべく人気のない場所で遊んでいました。

子どもが大切だから安全対策として子ども用ハーネスを使っているのに、周りの目を気にしないといけないなんて。育児をしている自分には誰も味方がいないような、そんな悲しい気持ちになってしまいますよね…

本当は好きなデザインを使えるのが一番なのですが、せめてこの子ども用ハーネスを使っている方は守れないか、どうにかこのハーネスを形にできないかと考えるようになりました。


クラウドファンディングに至るまで

工事用ヘルメットを取り扱うメーカーさんや子ども用ハーネスをつくっているメーカーさんに問い合わせをしました。フォロワーさんもメーカーさん、時にはデザイナーさんに掛け合ってくださったのですが、そう簡単にうまい話がある訳もなく。手作りするにも私にはそういった裁縫技術がある訳もなく…
最初からわかっていましたが、SNSで反響があったからといって商品化するのは難しいんだということがわかりました。

諦めて半年後、CAMPFIREさんからお声がけがありました。たまたま今の担当さんの目にあのツイートが目に止まったそうです。

クラウドファンディングという言葉を聞いたことはあるものの、私にはそういった経験も知識もなかったので、不安しかありませんでした。友達に相談したり担当さんを質問攻めにしたり。私にこんな大きなことが成し遂げられるのかなと朝から晩まで悩みました。

でも、ほしいと思ってくださっている方にこの子ども用ハーネスをお届けしたいという気持ちが私に勇気をくれました。それにこのアイデアを形にすることで偏見が少しでもなくなるのではないか、社会的意義があるかもしれないという気持ちが湧いてきたのです。


子どもの安全第一ハーネスへのこだわり

子どもの安全第一ハーネスはリュックと迷子紐で構成されています。

子どもに当たる恐れのある部品はプラスチック製、リュックと迷子ひもとを接続する部品は耐久性のある金属製に変更されています。

伝わるデザインについて

このハーネスは工事現場などで活躍するヘルメットと虎テープ柄の迷子紐のデザインが肝になっています。

  • 安全第一という言葉

  • 安全対策として使用されるヘルメット

  • 工事現場や危険なところで使われる黄色と黒色の縞模様

この3つは年代を問わず幅広い層に知られています。例え、子ども用ハーネスの存在を知らなかったとしても、見ただけで使用目的が安全対策であると伝わるデザインになっています。(弁護士さんに名前やデザインの商標登録の有無を確認済みです)

安全対策について

肩紐につけた反射材は車から目立つようにつけました。身長1m以下のお子さんとなると運転手から見えにく、予期せぬ動きに対応ができません。さらに、保育園などのお迎えは夕方は一番交通事故が起こりやすい時間帯です。ハーネスへの意見には車を運転する方の目線も多くあり、自分も車を運転する側としてよく目立つ格好をしてもらいたいと思っていたのです。

また、この反射材は安全対策としての機能に加えて、安全ベストのような見た目で本格的な印象を与えます。

その他の機能について

子どもは汗をかくもの。夏場なんか特にリュックを背負うと蒸れてしまいます。そこで蒸れやすいところにはメッシュ生地を採用し、背中側に保冷剤を入れるポケットをつけました。
子ども用ハーネスはベルトを調節して子どもの体にしっかりフィットさせることが、万が一ののときの命綱として役割を果たします。


クラウドファンディング開始

SNSで『子どもの安全第一ハーネス』の制作を発表したところ、たくさんの反応をいただきました。

そして、2022年12月16日19時にプロジェクトが開始。目標金額は60万円。

クラウドファンディングを始めるにあたって私が心配していたことは、対象が限られ過ぎているんじゃないかということでした。周りに子ども用ハーネスを使う目的が伝わるデザインをコンセプトにしていますが、はたらく車が好きな子しかほしいと思ってくれないかも、こんなに応援してもらっているのに達成できないかもしれない…と、メソメソしていた時期もありました。そして、不安になるたびに担当さんが励ましてくれました。

SNSで告知をするたびに胃が痛く、夜は眠れず…酒、飲まずにはいられない…!結局、クラウドファンディングが開始されても怖くてページを見れませんでした。

リビングでソワソワしているとフォロワーさんから連絡がきました。西野、達成してるってよ。それも開始30分で。

え……?は……?嘘じゃろ……?


子ども用ハーネスが使いやすい社会を目指して

目標金額を達成してからはネクストゴールとして、このプロジェクトを通して、子ども用ハーネスの存在と必要性をたくさんの方に知ってもらう活動をしています。冒頭でもお話ししたTwitter広告もその一環です。
ネット記事になり、テレビで特集をしていただき、SNSをしていない層にも子ども用ハーネスの存在と知ってもらうきっかけになりました。

▼yab山口朝日放送「Jチャンやまぐち」
2023年1月20日放送

▼ytv大阪読売テレビ「す・またん!」
2022年11月30日放送

グッズとDVDをいただきました

▼おたくま経済新聞様

▼まいどなニュース様

▼ねとらぼ様

▼BazzFeedJapan様

▼FNNプライムオンライン様

Yahoo!ニュースにも掲載されましたが、コメント欄には子ども用ハーネスを使っていて辛かった経験や応援メッセージなどが書かれており、このプロジェクトを成功させなければならないと使命感を感じました。


最後に

今回このクラウドファンディングを通して、たくさんの方に協力していただきました。プロジェクトへの支援、SNSへの報告や応援メッセージなど本当にありがたかったです。私の活動によって少しでも子育てしやすい社会に近づけたらいいなと思っています。

支援者さまへの子どもの安全第一ハーネスのお届けは6月ごろの予定です。たくさんの方がこのハーネスを使用することで周りの方への認知度ももっと高まるはずです。堂々と安全第一を見せつけていきましょう。安全対策は親の愛情なんですから!

クラウドファンディング終了まであと数日。最後まで駆け抜けます!よろしくお願いいたします!

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