7月19日

明け方に近所を歩いた。今朝はもえないゴミの日だったようで、近所にある神社の前にフライパンと折りたたみ傘と数珠が捨てられていた。燃えないという括りの広さ。

区役所と銀行と映画館と、他にもいろいろ出掛けた日だった。映画は『君たちはどう生きるか』を観た。春先に前売券を購入していて、今日ようやく観に行った。物語の本筋とは関係なく、自分がまあまあ落ち込んでいる今のタイミングで観ることができたのはよかったという風に思った。混み合った時間帯に行ったので、こんどは人の少ない時間帯を狙って観に行く。閑散としたシネコンが好きなのでいつもならそうするのだが、なぜか「たまには満員のシアターで観てみるか」と思ってしまったのが裏目に出た。館内での飲食は自由だと思うが、できれば喋らないでいてほしかった。夕飯の話は今はいいだろ。ポップコーン食べてんだから。

映画の前売券を購入するくせは何年も前についたもので、最悪、その時に一銭も持っていなかったとしても映画館に行ければまあどうにかなるんじゃないかと思える気がするから、という理由で今も気が向いた時に買っている。春の私は気が向いていた。だから『ミッション・インポッシブル』の新作の前売券も手元にある。そろそろ観に行かなければならない。トム・クルーズの『走り』を。

久しぶりに電車をいくつも乗り継いで移動した一日だった。車窓からぜんぜん馴染みのない景色を眺めていたら、ふとした拍子に自分が実家を出た理由を思い出した。自分の気持ちにもやりたい事にも行きたい場所にも干渉されたくなかったからだった。死んだ方がましだと思っていたんだった。それで桜新町の4万5000円のシェアハウスに飛び込んだんだった。シェアハウスは最悪だったので半年で出たけどね。オホホホ。