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テスト前に部屋の掃除をしたくなる理由

お騒がせしております。キングコング西野です。

やらなくちゃいけないことがある時に限って、他のことに手を出しちゃうことってありません?

普段、掃除とか全然しないくせに、テスト前になると、急に掃除を始めたりするアレです。

掃除に時間を割けば割くほど、テストの結果が悪くなることぐらい分かるじゃ無いですか?

それでも僕らはテスト前に掃除を始めちゃう。

できれば、やめたいっすよね。

その為には、「なぜ、自分はテスト前に掃除を始めてしまうのか?」ということを理解しておくことが重要だと思います。

「テスト前に掃除を始めてしまう理由」が立派なものあれば、今後も続けるだろうし、

「テスト前に掃除を始めてしまう理由」がダサいものであれば、やめようかな?と思う。っ

ダサいことはやりたくないじゃないですか。

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▼ ボクらは何故、テスト前に部屋の掃除を始めてしまうのか?


僕らが「テスト前に掃除を始めてしまう」という謎行動をとってしまう理由は、実は、解明されていて、調べたら出てくるんだけど、こういうのを

「セルフハンディキャッピング」

といいます。

「セルフハンディキャッピング」というのは、失敗した時の言い訳を用意しておこうという心理作用です。

「テストの点数が悪かったのは、自分は持っている時間の全てをテスト勉強に割かなかったから」といった感じで、悪い結果に対して自分が過度に傷つかないように、予防線を張っているんですね。

「俺は、まだ本気を出していないだけ」というやつです

こう聞くと、途端にダサく思えて来ないですか?

これがわかっていると、テスト前に掃除を始めている自分に対して、「キタキタ、予防線を張り始めてるぞ〜」と思うわけですから、この時、掃除の手が止まる。

どうやら、僕らは、傷つきたくない生き物なんですね。

だから、あの手この手で言い訳を作っておく。

セルフでハンディキャップを作っておく。

この行動を、もうすこし解像度をあげて、向き合った時にね、

どうですか?

たとえば、

「掃除をしたから、今回テストが悪かったぁ」と言ってる友達に対して、「それは仕方ないよね?」

と思います?

掃除するなよ、と思いません?

「体調が悪かったから、今回は結果が出せなかった」と言っている上司がいたら、「いやいや、体調整えとけよ」と思いません?

つまり、「セルフハンディキャッピング」というのは、自分に対しての言い訳としては機能しているかもしれないけれど、他人に対しては、言い訳として、まったく機能していなんです。

「言い訳」として機能していないどころか、むしろ、「ダセエ」となっちゃう。

自分のポイントを著しく下げちゃってるんです。

ということを理解していれば、テスト前に掃除を始めてしまう自分を殺すことができる。

僕はエンターテイメントを生業としているのですが、エンターテイメント、、というかサービス業全体ですね、それらの職に就いている人は、人の行動や、感情をコントロールするのが、仕事なんですね。

劇場に足を運んでもらわなきゃいけないし、笑ってもらわなきゃいけないし、感動してもらわなきゃいけない。

だから、面白かったことに対して、「なぜ、面白かったのか?」

楽しかったことに対して、「なぜ、楽しかったのか?」

感動したことに対して、「なぜ、感動したのか?」

サボってしまうことに対して、「なぜ、サボってしまうのか?」

ということを、ミリ単位で言語化しなくちゃいけないし、そういった行動・感情に行き着くことになる数式を書けなきゃいけない。

結構、エグめの国語と算数を日常的にしているのですが、言語化、数式化する癖というのは、自分を律する上でもオススメですし、何より、人という生き物がすごく愛おしく見えてくるので、オススメです。

なんか、なんでもかんでも完璧にしてしまうと、つまんないというか、それなら、AIでいいじゃないですか?

AIみたいなものが出てきたら、もはや「やならきゃいけないのに、サボってしまう」という「ダラしなさ」に価値が出てきて、あとは、この「だらしなさ」をいかに、愛おしくコーティングするか? 

ここから先は、今、僕のサロンで一番盛り上がっている「キャラ経済」の話になるのですが、それを話し始めると、たぶん、長くなってしまうので、また、いつかお話しします。

とりあえず今日は、『テスト前に掃除を始めてしまう自分を殺す方法』に就いて、お話しささせていただきました。


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