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自分よりずっと頑張ってるやつに、頑張れなんて言えないもん。

埼玉生まれ、埼玉育ち、帰省といっても電車で5駅
じいちゃんもばあちゃんも、いつでも会える
公立中学、公立高校、卒業してからすぐバイト

そんなわたしは、上京物語に憧れている。

生まれ育った土地から、都会という未知の生物に挑むため
幼馴染たちとの別れを決め、必ず何者かになって帰ってくるのだと
親の反対を押し切り、覚悟一つを詰め込んだリュックで
電車に乗る

かっこいい。カッコ良すぎるではないか。
この物語の主人公は、死ぬまで自分史に残るストーリーを、自ら生み出したのだ。

そんな、すでに何者かになった主人公は
どんな壁にぶち当たるのだろう。

その他大勢でしかない自分に、気がつくのか。
思い描いていた生活とのギャップに、苦しむのか
仲間探しの途中で紆余曲折の人間模様が、あるのだろうか
それとも、地元に残してきた恋人を思って

・・・泣くのだろうか。

悩み苦しみ流す涙は、さぞかし高貴。
そんな時に聞いたら、どれほど心に響くのだろう。


それでは聞いてください。
上京に無縁だった私が
はじめて買ったCDで「カントリーロード」


泣きたい時に泣けばいい。なんて歌もある。
涙の数だけ強くなる。なんて歌もある。

しかし、わたしは「泣くな。カッコはつけておけ」の方が、グッと心に届く感覚がある。

どんな挫けそうな時だって
決して涙は見せないで
心なしか歩調が早くなっていく
思い出消すため

カントリーロード

「挫けそうでも、泣く前に、とにかく歩いてみる。」
この、とにかく歩いてみるという、強いメンタルがないと、打ち砕かれてしまうような状況は、現実に多くある。
弱った心と向き合うことで、歩調が止まることもある。

覚悟が決まった上京物語は、やっぱりかっこいい。
泣くことを我慢してまで、叶えたい夢ってなんなんだ。
ぜひ、ゆっくり聞かせてほしい。

だったら泣くな。膝がついてしまうまで、一回歩いてごらん。
頑張ればいい。大丈夫。この道は、ちゃんとふるさとに繋がっているから。

例え、コンクリートロードだったとしても、しっかり足跡はついている。
歩んだすべての道が、カントリーロードなんだから。

そっか。わたしだって、夢に向けて歩くことができる。
涙を堪えてがんばることができる。
カントリーロードを歩くことが、できるはず。

そう。例え、ここが、埼玉だったとしても。

遠いものは大きく、近いものは小さく見えるだけのこと。

耳をすませば

それでは、また次回。

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