見出し画像

辞書のできごと(2023年5月)

先月の辞書に関する出来事をまとめます。コメントはあったりなかったりします。


5/6 🎪飯田市「ひなみ文庫」で「新明解国語辞典に耽溺する会」が開催


5/12 🎓東京外大「カンボジアの心―国語辞典を作ったお坊さま」が開講(~5/26)


5/13 🎁「広辞苑かるた」が発売

項目の語釈が読み上げられ、それを聞いて見出し語の札を取る、というゲームです。当然、読み札は聞いたこともないことばばかり。岩波書店公認とのこと。


5/14 📰中日新聞で『大限界』の記事が掲載

『大限界』については下記を参照。


5/15 🎁学研がスクールリュックと国語辞書をセット販売

入学時点で通学かばんと抱き合わせにして辞書を売ることで、シェアを押さえる戦略のようです。


5/18 📃小学館close upに「ことばのまど」の紹介記事が掲載

小学館辞書編集室の新サイト「ことばのまど」の紹介。(先月、4/6公開と書きましたが、この記事によると4/3でした。)


5/20 📕『違いのわかる漢字探し辞典』『366日の中国名句辞典』が発売

『ことば探し辞典』シリーズ第2弾となる2冊が登場。今回は漢字の使い分けと、古典の名言集。後者は、1月1日「巧言令色、鮮きかな仁」から始まり、12月31日「過ちて改めざる、是を過ちと謂う」で終わります。何故。


5/24 🎪紀伊國屋書店新宿本店で「『広辞苑』生誕祭」が開催(~5/28)

5/25~27の3日間は、それぞれ前夜祭・生誕祭・後夜祭として、岩波書店辞典編集部編集長の平木靖成さんがトーク。項目削除についてや、国語項目・百科項目についての話が行われたほか、広辞苑の早引きゲームも実施されました。


5/26 📱JKに〈デジタル大辞泉〉の更新が反映

4/11付でコトバンクに反映された内容が、ジャパンナレッジにも入りました。


5/29 📕エリー・ウィリアムズ『嘘つきのための辞書』(三辺律子訳)が発売

原著『The Liar's Dictionary』は2020年刊行。


5/30 📺ゆる言語学ラジオで堀田隆一さんと『ジーニアス英和辞典』を読む動画が公開

英語史・歴史言語学の研究者で、『ジーニアス英和辞典』第6版では語誌コラムを担当している堀田隆一さんが出演しています。


5/30 📰PC WatchでMac「辞書」の活用法を紹介する記事が掲載

「辞書 by 物書堂」ではなくて、Macに標準搭載されていて無料で使える「辞書」アプリの記事です。


5/30 📰高校生新聞オンラインで辞書を読み比べる記事が掲載


5/31 📱JKで〈情報・知識 imidas〉がサ終

※リンクはInternetArchive

ジャパンナレッジには2005年とかなり以前から提供されていましたが、諸般の事情で終了とのこと。時事情報は〈大辞泉プラス〉の更新でまかなうという判断でしょうか。

集英社〈イミダス〉自体はオンライン版があり、時事用語辞書も収められているものの、2020年頃から更新が途絶えているようです。検索もしづらく、実用的とは言えません。JKから消えてしまうのはやや残念。


今月分は以上です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?