【Puzsqアドベント】例題について

この記事は、ペンシルパズル Advent Calendar 2023 の寄稿記事です。


#puzsqアドベント2023

かなりの投稿が集まっていてびっくり。2022は459問ですが、2023は現時点で237問、5日で半分を突破しました。すごい。

例題

このpuzsqアドベント2023(25日間、ペンシルパズル30種)を開催するにあたり、22種類のペンパには例題がなかったため、ノースリーを除く21種類について新たに例題を作成しました。(ノースリーはfffさんが作成。)
作業の流れは、作成→PuzzleSquareJP運営チームでチェック、場合によって作り直し→完成した問題を例題として登録、です。

多種のパズルを作るにあたっては、このサイトがめちゃめちゃ便利です。

ルールの理解、最初の一問として解くのにふさわしい問題を目指すべく、満たしてほしい条件がたくさんあります。もちろん必須ではなく、目標程度のものです。
・簡単
曖昧だ〜。チームでチェックしてもらう大切さはここにある。自分は「とにかく小さいサイズにする」ようにして、ややこしいpuzzlingことが起こる隙もないといいなと思っています。小さいからと言って簡単とは限りませんが・・・
・全てのルールを使う
ルールを読み落とすと唯一解に絞れない、別解が生じてしまう、ようにして、過不足なくルールを理解してもらう必要があります。
しかし、「小さくて簡単な問題」であるほど、少ないルールで決まってしまう危険が高まります。困る。
・ルールにないことはしなくても良い、ことを伝える
過不足なくルールを理解するには、これも大事な条件です。どういうことか、ここからは具体的な問題を使って書いていきます。(この記事はここから全部具体例です)

12/4 ソウルメイツ

ルールにないことはしなくても良い、許されるのです。この問題では、
・5と5の結び方は1通りだが、3と3の結び方は2通りある。1通りでなくてもOK
・5と3を結ぶとき、経路が重複しますが、それも許される
・右下マスは誰も通りませんが、構わない
ことが、解答図から見て取れます。これらはルール文の外の思考になり、全てを拾い切ることは不可能です(当時気付かなかったことに後から気付くこともあります)。出来る範囲で頑張りたいですね。
もちろん、同じ数字が2ペアあっても、新しい数字が発生しても構わない、というのも意識しています。今ルール文を読むと、マス数の数え方の例が「4と4の間が4マス」なので、4を入れるべきだった気がしてきました・・・。まあええか・・・。

12/5 Inverse LITSO

これはかなり苦労した覚えがあります。解答図から作るのですが、3マス以下の白マスのカタマリが出来てはいけませんし、解答図ができてもそれが「簡単で、でも黒マス2x2禁止がないと別解が出てしまう」問題に全然なってくれないんですね。5x5で作ってもよかったかも。

12/6 シンカミノ

 下のような解はダメだよ、というのを実装するのに苦労しました。

シンカミノの誤答例

正解はここから1マスずらせばOK。また、「すべての矢印が、1マスからスタートする必要はない」「2x2ブロックもOK」「異なる矢印には同じ面積のブロックもOK」も実装したかったので、時間がかかりました。どれも「ルールにそんなこと書いてないし、気にしないよ」と思う人が大多数と思われる要素ですが、1人でも勘違いせずに済む可能性があるなら、実装しておく価値はあると思っています。
(でも6x6は大きい気がする。要素を減らして5x5にした方がいいかも・・・悩みはつきません。)

12/7 クロスウォール

こういうツイートを見かけました。

確かに・・・。この例題だとこの解釈を拾えてないですね。例題は「ヒントマスが2マス以上入る領域があってもよい」もないし、もうちょっと練れるかも。

12/8 とんとんべや

合同な6マス領域で、記号の種類の数が変わっているのを表現しています。
「領域で記号がひとつながりになる」のルールを抜くと、右下のSとLの領域内で別解が出るようになっています。正直全く意識していなかったので、チームでのチェックがあるのはありがたいです。

12/9 Math Path

WPC2023から。
どの例題もそうですが、サイズを決めるのは悩みます。多くの条件を実現するために最低限必要なマス数はいくつなのか・・・
・数字あり1マス領域
・何もない領域1マス
・加減乗除は8マスですが引き算割り算の3マス以上の扱いもあるので9マス
・演算が不明な2マス
・計算結果がマイナスになる(右下。3マスの引き算で12−9−11のようなことをしないと生じない。)領域が3マス
・黒マス1マス
これで17マスになるんですよね・・・4x4は足りないので5x5になりました。長方形盤面でもいいけどね。
1から順番に埋まるつもりですが、初手で「3÷」が18÷3÷2しかない、というのがすでにしんどい気がする。9,10,11,12で交差が起きても良い、というのも入れています。

12/10 Cross Border Parity Loop

WPC2023から。
偶然1行目が2023になりました。領域にヒントがなくても通っていいし、ヒントがあっても通らなくていいです。

12/10 Kissing Polyominoes

PuzzleGP2023から。
これはそこまでルールの勘違いが起きにくそうだったので、表出をこだわって、でも難易度は上げすぎず、を狙いました。難易度投票で黄色信号がついていますね・・・すみません・・・。Oテトロミノを入れる場所を考えるとある程度絞れますが、先読みが厳しい。

12/11 ガイドアロー

白マスループ禁により左上の黒マスが生じます。他、「矢印から星までの途中に別の矢印があって良い」「矢印も星も袋小路とは限らない」を実装。本当は三叉路四叉路にも矢印があっていいですが・・・。そっぽを向く矢印も入れたかったので1番下の矢印があります。

12/11 Aquapelago

ガイドアローとの差も意識し、白マスでできるループを意図的に入れています。同じ数字がつながってもOK。

12/12 Kaisu

合同な領域で別の通り方をしてみました。スタートから順に解いてゴールまで行ける想定ですが、らくらくかと言われると微妙な気もします。

12/13 Circles and Squares

白と黒の役割がどっちがどっちか、毎回忘れてしまう。表出時点でもう白を2x2に置いてしまいました。

12/14 Square Jam

1つの正方形に複数個の数字が入っても、逆に3が別々の正方形でもOK。いや・・・そりゃ当たり前だな。5x5サイズでも実装できそう。

12/15 海苔ぬり by p711

自作ではなく、以前の例題募集で採用されていた問題。非常に解きやすい。これくらい簡単さに振ったほうがいい気もしてきたなあ。

12/16 ブーバ・キキループ

黄色のダイヤのヒントは、直進しても曲がっても、どっちのループが通っても、両方が交差してもOK。青い「ブーバ」は内角が120度でも240度でもOK。青がブーバで赤がキキという配色もブーバキキ効果に含まれるのだろうか・・・。

12/16 Tring-tring 

同じサイズの三角形が隣り合っても良い。むしろ隣り合ってはいけないバリアントの方が(11月時点では)流行っているようにも見える。
ヘックス(六角形のマス)盤面では、各マスについて、
・線が通らない
・線が直進する(六角形盤面なら3方向)
・線が曲がる(60度が6通り、120度が6通り)
という通り方があり、Tring-tringのような交差ありパズルなら
・直進×2本(3通り)
もありますが、もう1つ別の状態があります。すぐ思い当たらない人は他の問題も解く中で不意に出会ってほしいと思います。例題以外で出会った時に、面白いと思うか、ずるいと思って嫌になってしまうか、後者を避けるべく色々実装してきましたが、今回は前者を優先して、例題に含めないことにしました。気づいてしまえば大したことではないですけどね。

12/17 Tricklayer

同じ面積でも2x2と1x4なら使って良いです。
袋小路が4つあり、1x1〜1x4をすべて使うと残り8マス=2x2が2つ、となって困ります。2x2と2x3と、袋小路を一気に2つ使う1x4を使えば答えになります。もうちょっと小さくてもよかったかも。

12/17 コローン by ジャンプイコールA

最低限の複雑さ、1問目としてふさわしいですね!

12/18 Alcazar

左上から入って、すぐに出口はわからないですがサッと解けることを目指しました。

12/19 はすのむら

ぬりかべとは数字の数え方が似て非なるパズルです。
5は左上の2と左下の3の和で、自分自身が属するシマも計算に入れています。2つの6は、上の方は「左下と右下に白マスがあるが、どちらも1つのシマに属するので、ダブルカウントしない」ことを表し、下の方は「解いていくと右上が黒になるので、左上を白にしないと0になってしまう」という役割を持ちます。数字が全く入らないシマも作れて満足。

12/20 R・Bループ

紫マスでないところで交差してもOK。色付きマスが黒くなることもあり、白マスが数字ヒントに指されないところで黒くなってもOK。

12/20 RGBループ

問題図が派手ですね。ループを3つ詰め込むので数字要素がかなり追いやられています。真ん中の白が黒マスになる可能性を考えなければならず、慣れるまでは勘違いが起きやすそうなパズルです。この問題では黄色マスから白マスへ線が進入するためそのようなことは起きません。


12/21 シャカシャカ by ゆずっこ

最後の5日間は定番パズルです。解きやす〜い。

12/22 ななめぐり

右下の領域は2度通れないので、右下に空きマスが出来ています。同じ領域にあるナナメ線の片方は曲がって片方は曲がらないこともある。もうちょっとサイズや領域数を減らしてシンプルにできそうな気もします。

12/23 数コロ by K.N.Y.

初手でここには3って書けばええんやなとなる感じがいいですね。今年発売のトケタ?vol.11にも載っている、今熱いパズルです。

12/24 ダブルチョコ by takmu

左下の2のような、同じ数字が別の領域に入りうる、という要素は絶対欲しいところですね。
ダブルチョコは2022年で30問ほど投稿があり、2022年のアドベントでも登場した(12/21)パズルです。2023年だけで450問以上(11月調査時点)投稿されており、爆発的な伸びを見せています。すごい。

12/25 数独 / ナンプレ by ゆずっこ

クリスマスも来年も、今から楽しみすぎる。

おわりに

途中から例題の話がどこかへ行ってしまった。ペンシルパズルは、難しく作るのも簡単に作るのも楽しいです。puzsqアドベント2023の投稿をお待ちしています。


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