ストリートピアノというものを初めて堪能してみて

こんにちは。

今日は日中からストリートピアノで音源作品のレコーディングというちょっと変わった体験をしてみました。

レコーディングに限らず個人的にはストリートピアノというものをガッツリ弾くのも初めての経験でございました。

ここ数年、ストリートピアノ(通称ストピ)というものがピアノ弾きの中でムーブメントを起こし続けていて、ピアノ系Youtuber(言い方合ってるんだろうか)の方とかがストピで有名曲を演奏したりその場に居合わせた人のリクエストに応えたりしながら映像を撮ってそれをSNSにアップして人気が出るみたいな流れってけっこう一般的になっていると思うんですが、僕自身はストピに関してはずっと無頓着というかまったく触れずにやってきました。

理由はただ一点、シンプルに「恥ずかしい」だけ。

ステージでお客さんの前で演奏するのとは違って、僕のピアノを聴くことが別に目的ではない不特定多数の前で演奏するのがただただ恥ずかしいというだけであります。

今回は「ストリートピアノで作品を録音する」というコンセプトの現場だったのでそういう抵抗感とかはあまりなく臨めるなと思ったのでストピデビューを果たしてみました。

レコーディングスタジオのめちゃくちゃクリーンな音を封じ込めるというよりも、雑多な音環境で雑踏音や環境音、遠鳴りする人の声等々全部をひっくるめてパッケージングしようというもの。

で、結果。

ただただ超絶気持ちよかったです。

空の下ですからグランドピアノから放たれる音がそのままどこから跳ね返ることもなく真っ直ぐそのまま空に突き抜けていく感じ。
(若干の雨模様でしたけど)

もちろんスタジオやコンサートホールの気持ちよさはそれぞれにあるんですが、それにしても唯一無二の気持ちよさがありました。
(フルコンサイズのピアノというのも良かったのかも)

ドームでしか野球をしたことなかった人が初めて屋外球場で野球をやったような…(少し言い過ぎかもしれませんが)

なので予定してた録音曲の収録が済んだあとも、撤収作業に入ってる中でしばらく弾き続けてしまったわけで。

撤収の都合で(あと単純に寒くて)そそくさと退散せざるをえませんでしたが、時間が許すならなあのまま何時間でも弾いてたと思います。

その時にはもう恥ずかしいという気持ちもなく、かといってなんか有名な曲弾いて人を集めてやろうみたいな野心めいたものも一切なく、ただただこの空に突き抜けていく音環境でピアノを弾き続けることが気持ち良いという一点です。

そもそもピアノ自体も立派でしたし。

ストピが盛り上がり出してもう何年も経ってますし、過渡期をとっくに通り過ぎてもしかしたら飽和期ですらあるのかもしれませんが、個人的には今さらながら「ストピおもしろいかも」となってます。

でもきっと告知したりとか映像撮ったりとかそういうことはきっとしなくて、ただただ気持ち良いから弾きにいくっていうスタンスで弾きに行きそうな自分が居そうなんで、もし今後たまったまの感じで出くわした時はどうか眺めてやってください。

にしてもYAMAHAのフルコン(コンサートホールに置かれる一番大きいサイズのグランドピアノ)をどなたでもご自由にというスタンスで屋外に置くというスタンスはとても素晴らしいですね。

責任者というかそれを決めた方はよっぽどピアノならびに音楽が好きなんでしょう。

このストピの音がどんな感じに仕上がってどういった形で皆さまに届くのか。

また完成した際はお知らせしようと思います。

どうぞお楽しみに。

ではまた。

[追伸]
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