「芝居が大好きで大好きで仕方がない！」って気持ちが板の上からずっと伝わってくる

昨日、舞台を観てきました。

・佐藤太一郎企画その２５「誘拐」at イエスシアター

佐藤太一郎さんは吉本新喜劇の座員でありながら、役者として本格的な舞台作品を作られている方。

僕はかねてからその太一郎さんのいちファンだったんですが、ミュージカル『えんとつ町のプペル』大阪公演の時期に、太一郎さんが西野さんの後輩という縁がきっかけで一、二度お酒を酌み交わす機会をいただき、そこから交友を多少持たせていただいてます。

※太一郎さんに関しては過去にガッツリ記事で書いたのでよければこちらも

で、改めて過去記事をこうやって引用してみて思うんですが、昨日の舞台を観たうえで思うことは、この過去記事とまったく同じかもしれません。

「腹抱えて大笑いさせてもらったうえ、刺激までいただいた日」

結局のところ。

昨日観劇した作品の中身に関しては、僕は舞台の評論家でもなければずぶの素人ですから深掘りする気はないのですが、せっかくなので烏滸がましくも感想めいたことを書かせていただくと、結論とっても面白かった。

役者としての本格的な舞台作品でありながら、要所要所で笑いどころが散りばめられていて(新喜劇的なギャグとかではなく)、シリアスな物語設定の中にコメディ要素が挟み込まれていて本当に観やすくて且つ内容もしっかりおもしろかったです。

正直なところ出演されてる方々のことが個人的にあまり馴染みのない方が多かったので、かなりフラットな気持ちで観れたので余計に引き込まれた部分もあります。

で、そのど真ん中に太一郎さん。

やっぱりこの人はかっこいいなと思います。

いつもこの人の舞台を観にいって受ける刺激は一緒で、長いものに巻かれることのない、舞台人・役者としての熱苦しすぎるチャレンジスピリッツ。

そしてそれをしっかり自分の作品に落とし込んでいるという行動力。

『吉本新喜劇』という至高のグループの中のイチ座員として、日々の作品に出演し続けるという時間を積み重ねるだけでも全然問題ないと思うんですが、そこでお茶を濁すようなことはせず自分で企画を起こしてしっかりと「佐藤太一郎」個人の舞台を上演する。

しかも新喜劇座員というより「イチ役者」として。

一言で「企画」と言っても、そこには作品制作の時間もあれば稽古の時間もあり、また集客(収支)という部分も課せられてくる。

それらを全部ひっくるめて「佐藤太一郎企画」という冠をつけることで全て背負うわけであります。

新喜劇のイチ座員として日々の舞台をこなしていくだけではなく、その挑戦・行動力は「自分の芝居を観てほしい」「自分の作品を観てほしい」という熱そのものが起こさせているんでしょうし、そもそも単純にとにかくお芝居が好きなんでしょう(舞台を観てても「芝居が好きー！」感が全身から溢れ出てる)。

ご本人のSNSで見たんですが、昨日は朝から難波でゲネをやってそのあと京都の劇場で新喜劇を2公演やって、そのあとまた難波に戻ってきて「誘拐」の本公演っていう1日だったようで。

それだけ見たらとんでもないスケジュールですが、フィジカル的な疲れはさすがにあるんだろうと思いますが「しんどい」なんて気持ちは皆無で楽しくって楽しくってしょうがないんだと思います。
(烏滸がましいけどもその気持ちは分かる部分があるので)

いつも独特な角度から刺激をいただける存在なので、これからもぜひ走り続けていただけるととっても有難い存在です。
(また作品観に行きます)

そして昨日の劇場であるイエスシアター。
ミュージカル『えんとつ町のプペル』大阪公演を行った劇場。

あの時期、半月通い詰めた劇場。

しかし今回は客席側から。

劇場までの導線とか舞台・客席の感じとか、さすがに思い出すなというほうが無理な話で開場と開演までの時間はさすがに多少ノスタルジックな気持ちになってしまいました。

影アナが入って照明が落ちるあの瞬間のゾクゾク感、ワクワク感。

舞台はいいなぁ。

ライブはいいなぁ。

客席側にいていつも思うこと。

で、帰路で「自分がピアノと共にあそこに立っていたら」という想像を巡らせながらテクテク歩く時間が好きです。

ちょっと話が脱線してきました。

とにかく今回も佐藤太一郎さんのバイタリティと作品にしっかり刺激をいただいたので、僕もブリバリ頑張りますとまた背筋が伸びた一夜でした。

そんなわけで今日もクリエイティブの堀に潜む一日を過ごそうと思います。

ではまた。

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