腹抱えて大笑いさせてもらったうえ、刺激までいただいた日

昨日、なんばグランド花月(通称NGK)に舞台を観にいきました。


吉本新喜劇 次世代公演
「新・新喜劇 in なんばグランド花月」
佐藤太一郎 × 小西武蔵


吉本新喜劇座員の佐藤太一郎さんと小西武蔵さんのW座長公演。

次世代公演と銘打ってるだけあって、脇を固める出演者も若手座員の方々でした。

公演の内容に言及するつもりはないんですが、端的に言うとめちゃくちゃ笑いました。クスクスとかじゃなくて終始ゲラゲラ笑ってしまいました。

ただ、単純にずっとお笑いを見ていたという感じじゃなくて、しっかりと舞台を観ている感覚。

新喜劇特有の「お決まりギャグ」みたいなものはほとんどなく、ひとつの物語をしっかりと観せていただきました。

本当におもしろかったし最高の作品でした。

で、今回はこの「佐藤太一郎」さんについて少しばかり書かせてもらいます。

まず大前提として僕は新喜劇のファンでその中でも佐藤太一郎さんファンなんです。

一番最初に気になりだしてからかれこれ10年以上は経ってると思います。

最初からファンだったかといったらそうじゃなくて、かといって初見から気持ちを持っていかれたのも事実。

というのも太一郎さんの登場回を初めてテレビで見た時のインパクトをにわかに覚えているんですが…

THE・お笑い芸人というテイストの面々の中で、一人だけガチで芝居する人だったんです。

新喜劇ですからお芝居の中でも小刻みに小ボケが当然入ってくるわけですが、その時見た回は最後のほうに太一郎さんの泣きの芝居のかなり長いセリフがあったんですが(土下座とかして謝ってるようなシーンでした)、新喜劇ってそういう泣きのシーンでもちょいちょい小ボケが入るのが定番なんですが、その時初めて見た太一郎さんは長ゼリフで最後まで本気の芝居を演りきってたんです。

その時に初見で「え、この人ガチやん。ガチ芝居やん」というインパクトがあって、そこからちょっと気になる存在になったというのが最初。

それから太一郎さんが出てる回をちょこちょこチェックするようになっていくんですが、ただの素人の視聴者目線で烏滸がましいですが、芸人さんがお芝居をしているという座組の中で「役者がお芝居をしている」という空気が常に漂ってて、誤解を恐れず言うと「めちゃくちゃ浮いてた」んですよね。

ただ、だからこそなのか分かりませんけどそんな太一郎さんのお芝居に気付けばどんどん惹き込まれていたんです。

で、その時期にいろいろ調べてみたら、元々芸人志望じゃなくて劇団で役者をずっとやってらっしゃってそこから新喜劇に入団したという経緯を知って合点がいったんですが。

そして新喜劇の活動とは別でやってらっしゃった「佐藤太一郎企画」という太一郎さん個人の舞台もちょこちょこ観に行ってたんですが、そこはもう完全に舞台の世界。
(もちろんお笑い要素もあるんですが)

本当にこの人はお芝居が好きなんだなと痛感した記憶があります。

吉本新喜劇という大ブランドの中で、役者としての自分の芝居を追求し続けるのはなかなか大変なことだと思うのですが、ずっとご自身の「芝居」を追求し続けて、昨日も観劇して思いましたが今なおそれを継続されている姿はとてもカッコよくて尊敬しかありません。

どこに居ても、どういう枠組みに居ても、自分の本道を貫き続ける太一郎さんに多大な刺激をもらいつつ僕もまた頑張ろうと思いました。

泣くくらい笑わせてもらった挙句そういう気持ちにさせてもらえて、本当に観に行ってよかったです。
(ちなみにW座長のもうお一方、小西武蔵さんがボケ役として最高すぎてちょっと憎たらしいくらいにおもしろかったです。めちゃくちゃ笑わせてもらいました)

ちょっとしたこぼれ話なんですが、ここまで書いてきた通り佐藤太一郎さんをいちファンとして長く見続けてきた僕ですが、ミュージカル『えんとつ町のプペル』大阪公演の期間中にかくかくしかじかで偶然太一郎さんと飲みの席で同席させてもらったタイミングがあったんです。
(その時も多分僕がかなりの熱量で当人に語っちゃったんですが)、

その縁もあって今回は直々に公演の告知の連絡をいただいて、なんだかとても不思議な気持ちでした。

本当に良い時間でした。

「佐藤太一郎 × 小西武蔵」の組み合わせが完全にツボったのでまた次作も観に行こうと思います。


あと、これは完全な余談ですが昨日のカーテンコールでサプライズで間寛平さん(新喜劇レジェンド)が出てこられたんですが、その時が一番大きな声が出てテンション上がったのも事実で(会場の湧きっぷりもすごかった)。

やっぱりレジェンドって強いなということも併せて痛感した一日でありました。




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