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【母とシクラメンとお赤飯】

お祝い事によく登場するお赤飯
今はコンビニやスーパーへ行けば
いつでも食べられるようになりましたね。

外で何かお弁当代わりに調達する際は
迷いなく、お赤飯とお茶を持ってレジへ行くほど
私はお赤飯が大好きです。

ですがやはり
母が作るお赤飯が私の中では一番好きで
お祝い事でもない日でも、よく炊いてもらいました。

台所に母と一緒に立ち、レシピなどもなく
教えてもらった母との思い出記憶レシピ第一弾として
お赤飯を炊いてみました。

母から譲受けた無水鍋で作るお赤飯の出来上がり

ササゲは軽く水洗いしたら無水鍋へ
1リットルの水に浸し一晩置く

一晩経ったら強火にかけ
沸騰したら弱火で20分で出来上がりです。

この時に煮汁にササゲの色が濃くなるよう
空気に触れさせます



➖両手を持って鍋をクルクルと回す
得意げな母の姿が目に浮かびます➖

ササゲと煮汁が出来上がった鍋に
軽く水洗いしザルに上げた餅米を入れます。
餅米に対して煮汁だけでは足りない分の
水をいれます

【水は指一本分、もしくは割り箸一本分】
???ですよ…

➖毎回ここで
どの位の水位が正解か迷うのです
「指…ってこの位?かな?」
「縦向き?横向き?どっち向き?」
「割り箸…先かな?真ん中かな?太いところかな?」
結局毎回「待てよ…聞こう!」(何回聞いてんだよ)

私「お母さーん?水このくらいかな?
母「そうね…入れ過ぎると糊になるからね」と
チクリと母の一言多いやり取りから
母vs娘のゴングが鳴るのです。➖

対決模様は割愛させて頂きます!)

水量は餅米から手のひらを平に浸して
人差し指の第二関節手前くらいの水位です!
(分かりにくいですね…すみません)

さて、水の量が決まり木ベラでサッと
ササゲが均等になるように混ぜたら
無水鍋の重たい蓋をピチッと閉めて
強火にかけます

そのうち沸騰すると
重たい蓋が蒸気をフカフカさせて
躍るようにカタカタと動き出したら
蓋を開けずに弱火にして20分
です。

20分経ったら火を止め蓋を開ける
艶々のササゲと煮汁に染まった
優しい色のお赤飯が無水鍋一面に
もう出来上がったようなものです。
(未だですが)

蓋を開けたら一旦止めた火を再び
強火にかけ
て今度は
鍋の縁から「パチパチ」と小さな音
聞こえてきます。

お焦げさんの喜びの拍手とでも
いったところでしょうね。

縁全体に喜びの拍手喝采を浴びたら
火を止めて木べらでくるりと
お焦げを剥がす儀式
が終わり

おしゃもじで切るように全体を混ぜ
木綿の布かキッチンペーパーを蓋に挟み
しばらく蒸らして出来上がりです。

我が家のお赤飯は割愛させて頂いた
一癖も二癖もある母との思い出の逸品です。

今回の思い出記憶レシピに触発され
今年の年越しには…

ゆっくり過ごしたい大晦日
母に付き合わされ
苦行のごとく手伝っていたおせち料理
思い出記憶レシピにて
チャレンジしてみようかと思います。
(何品できるのか…?)

窓際で日光浴しているシクラメンの花


今年の冬は
母の好きな花を迎え入れたりして
陽当たりの良い窓際でポカポカしている
シクラメンを眺めていると

午後の縁側で日向ぼっこをしながら
真っ赤なシクラメンの
花殻取りをせっせとする母の姿が浮かびます。

母は嫌味で厳しくてとても我儘
マイナスなイメージばかりでしたが

教えてもらった事を
追体験をして見えてくる姿は
ひとつひとつ丁寧な暮らしをして
こだわりを持った素敵な女性へと
少しずつプラスに見えてくるこの頃です。

おせち料理は【思い出記憶レシピ】にて
また別で、記事にできたら嬉しいです。

最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。

不慣れですが
どうぞ宜しくお願いします。



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