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コロナに感染して

11月初旬のある日の朝、目覚めたら非常に具合が悪く、自分の部屋が邪悪な気で満たされている感じがしました。

最初はただの寒暖差疲労だろうと思ったのですが、熱もあるようだし、病院へ行こうと思いました。
熱は37.5℃くらいだったのですが、市販の風邪薬を飲んですこし休むと平熱に落ち着いたので
風邪をひいてしまったのかなーとも思いました。
 
かかりつけの病院には、発熱しているのなら、患者さんがいなくなった夜に来てくださいと言われました。
そして、、病院で検査してみたら、まさかのコロナに感染していました!
 
 
こんな時に限って数日後に計画していた旅行を泣く泣くキャンセルし、自宅療養することになりました。
私は病状はさほどひどくなかったのですが、
体はたくさんの果物を欲していて、深く物事を考えようとすると、頭が痛くなるような感じでした。

最初は家にいることを苦痛に思っていましたが、これはじっとしていて休めということなんだなと納得したら
外出する気力がなくなっていきました。
あの、病気の時に外に出ると、外の空気が矢のように皮膚に突き刺さる感じがしたのです。

コロナ感染が発覚してから2、3日すると、今度は味覚障害のようなものがおこり、
特にコーヒーがまずく感じられて飲めなくなりました。
コーヒー好きの私は、この何十年間、一日も欠かさずのんでいたのに!です。
舌の苦みを感じる部分が、なんともいえないまずさを感じるようになっていたようです。

 

病院へ行ってから一週間たちました。
自宅療養期間も終わり、体調も徐々に戻りつつあり、明日から普通に外出する日々になります。
 
 
ところで、ここ数年を振り返ってみると、、

パンデミックの最初のころは、外出もままならず、お店も開いておらず、仕事も失い
自分に向き合わざるをえない日々をおくりましたが、
今度はコロナに感染して、もう一歩自分と向き合う時間を過ごしたような気がします。

今の私の社会活動?としては、在宅ワーク中心で、服装も自由になったおかげで、
意に進まないことにお金や時間を使うことがずいぶん減りました。
例えば、高いヒールの靴を履く機会も、ジャケットなどかっちりした服装を着ることもなくなりました。
都内など、人のたくさんいる場所に出かけることも少なくなりました。
気の進まないお付き合いをすることもなくなり、うわべだけのペルソナのようなものがなくなったのは喜ばしいことろ。
思えばこの短い期間に、ずいぶんライフスタイルが変わったものです。

けれど、、自分の根っこのところでは、まだ何か捨ててしまいたいものがあったようです。
それは、、たぶん、、、いらない「欲」
味覚や臭覚が失われてしまった私は、健康が一番であることのありがたみを身に染みて感じました。
と同時に、ずっと自宅に引きこもっていると、外からの刺激による「欲」にまどわされて買ったものや価値観が
まだまだたくさんあるんだなーと気づかされたのです。

できれば、コロナに感染しないでいれるのが一番だと思うけど
自分の内側の意識が少し変わる機会を与えてもらったという意味では、無駄な時間ではなかったのだろうなと
今では感じているのです。

ありがとうございます!これからもお役に立てる記事を投稿していきます。