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奈良旅行と仏像

久しぶりに奈良へ行ってきました。
私は好きになると何度もその土地へ行ってしまいます。
 
 
奈良は中学の修学旅行以来しばらく行っていなかったのですが、
仏像が好きになり、弟が住んでいることもあって、一回行きだしたらはまりました。
土地に呼ばれるってこういうことなんでしょうか?
 
そして今回は、斑鳩と奈良公園周辺を主に回りました。

斑鳩は、中宮寺の如意輪観音様が見たくて行ったのですが、観音様がいらっしゃるお堂が外の光が差し込む開けた建物でびっくりしました。
観音様は実物ではなくレプリカで、本物は宝物館みたいなところにあるんでは?と思ってしまうほど。
人々を救ってくださる優しいお顔を、自然光の中で拝むことができるなんて、なんて贅沢なんでしょう!

中宮寺本堂
この中に如意輪観音さまがいらっしゃいます
如意輪観音さま

 
その後、法輪寺と法起寺を徒歩で回りました。
この二つのお寺には十一面観音様がいらっしゃいます。
白洲正子さんの「十一面観音巡礼」に一時憧れていたので、これを機会に回ってみました。
 
仏像鑑賞というのは博物館などで見るのもいいのですが、それだと彫刻を見るのと同じ視点になってしまいます。
今回、田んぼが広がる田舎道をてくてく歩いてお寺に入って、仏様を拝むと、とってもありがたい気持ちがしました。
白洲正子さんや仏像鑑賞の本には、本来仏像というのはわざわざ体を使って歩いて秘境の地までたどり着き拝むからこそ価値がある、というようなことが書かれています。
見るまでのプロセスが大切なんですね。
また、自然と人工物を交互に見ることが大事とも。
確かに、お寺や教会を立て続けに回ると、何が何だかわからず全部同じに感じてしまいます。
修学旅行や団体旅行で、神社仏閣巡りをしてもあまり印象に残らないのはそのせいなのかも。

法輪寺
法起寺の三重塔を臨む

 
 
奈良公園付近では大仏さまは拝まず、東大寺ミュージアムに行きました。
見たかった一流の仏像がわんさかいて、びっくりしました!
やっぱり本物を見ると、わーっと声をあげてしまいます。(マスク越しに)

誕生釈迦仏立像
金剛八角灯籠被袋羽目板
ミュージアムリーフレット
四天王立像
ミュージアムリーフレット

 
 
あとはお約束?の阿修羅像がある興福寺さんの国宝館もすばらしいです。
 
奈良にはこんなに素晴らしい国宝がたくさんあるのに、それをひけらかすことなくつつましやか。
イタリア、ローマのそこいら中に素晴らしい彫刻や噴水や建築物があっても、好きなだけどうぞ!みたいなおおらかさを奈良にも感じるのです。

これからも奈良通いは続きそうです。


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