不思議な家族

うちのマンションに、不思議な家族というか人がいる。

ちょっと派手めなお母さんと小学校低学年と幼稚園くらいの娘二人。そしてちっちゃいオッサン。

ちっちゃいオッサンは、ダンナではないと思う。私の予想では、向かいのマンションに住むおじいちゃん。
よく、車で迎えに来ている。
もしかしたら、お父さんで、離れた駐車場から車をもってきてるのかもしれないが(笑)

ちっちゃいオッサンは、マスクをしない。
そして、夏でも厚手の上着を着ている。のを何回か見た。謎だ。

派手めなお母さんは、更に謎だ。
挨拶をしても無視する時と、普通に、または愛想良く挨拶を返してくる時があるのだ。

最初、私は耳が悪くて、声をかける角度によって、聞こえたり聞こえなかったりするのかな…と思っていた。
しかし、なんか違う感じ。
だから、気分の浮き沈みの激しい人なのかな…と思っている。

ちなみに、この現象(同じ女性が、挨拶する時としない時がある)は我が家のみんな体験している。ちなみに、無視される方が多い。

そんなある日、ダンナがビッグニュースとばかりに目を輝かせて、報告をしてきた。

あれは双子だ。
前から俺はそう思っていた。
それが、今日証明された。

なになに？

今日、ちっちゃいオッサンの車から、あの女性、二人、出てきたんだよ。

えー、ほんと？ 

まぁ、後ろ姿だったけどな。

うーん、まだ双子説は採用できないなぁ。
だって、娘二人はどうなるのよ。
挨拶する時も無視する時も、娘二人はセットでいるよ。もちろん、一人の時もあるけど。

ダンナ曰く、よく面倒見に来てるんだよ。

まだまだ謎は解明されないな。