写真展「隣人愛」を終えて
2020年12月23日〜12月30日の期間に開催した「本屋と活版印刷所の屋根裏」での錦戸俊康 写真展「隣人愛」について振り返る。
今回の展示は私として初のポートレートのみの展示にした。かしこまった場面でなく、たまたま居合わせたりした時に撮影したものがほとんどだ。天草に帰ってくる前までは人物写真作品を発表したことはなく、そもそも人を撮っていなかった。
昔から人と話したり、何かを一緒にやることは好きなのだが、どうも写真を撮ろうとは思えなかった。年齢を重ねたこと、家族を持ったことや、様々な人々との出会いがあって、段々と身近な人々を撮影するようになっていた。どこに住んでもその土地その土地に面白い人や気になる人は存在するのだろうけれど、私は天草で出会った身近な知人・友人・家族達をこれからも撮影していきたい。
毎度のことであるが、店主のダイスケさんと初日に出前迅速な中華屋「龍華園」のカツ丼を食す。12月の展示は何度かしたけれど、こんな年の瀬に展示するのも久しぶりのような気がする。
屋根裏猫の一員「テン」もちょくちょく登場してくれた。少し気弱なところが何とも可愛らしい猫である。
本屋と活版印刷所の屋根裏のお客さん達は、お店に花をお土産に持ってこられる方々がちらほらと訪れる。素敵な習慣だ。そしてこちらの花器も素敵なものばかり。
今年の仕事も終わっているので「隣人愛」展は短い時間が多かったが、全ての日程に在廊することができた。毎回見にきてくださる方々にも会えてとても嬉しい。なかなかタイミングが合わず、まだ芳名帳だけの方々とも是非お会いしたい。こんな年末に有難い限り!
屋根裏の管理人・チカさんお手製の注連縄が素晴らしい仕上がりだった!鶴亀も乗っていて豪勢な注連縄だ。
展示期間中、生活の方では年末らしいイベントが多かった。地域の消防団の年末警戒に参加したり、正月用の餅つきだったりと何かと慌ただしい。
12月19日に発売された「日本カメラ」1月号のギャラリー紹介のページに「本屋と活版印刷所の屋根裏」と今回の展示「隣人愛」をご紹介していただいた。日本カメラ編集部の皆さまありがとうございます。
そんなこんなで最終日。普段より少しだけ多めに刷ったDMも残り2枚となる。
最終日には常連のティーンがまさかの学ランで登場。女性なのだが、最近学ランを手に入れたとのこと。似合っているなあ。
寝るまで在廊は最後の日だけだった。一階の「本屋と活版印刷所」チームと2階の「本屋と活版印刷所の屋根裏」夫妻も今回の展示にご登場いただいているので写真と一緒に記念撮影。今年は更にお世話になりました。また来年もよろしくお願いいたします。
本屋のナガタさんのお誕生祝いもすることができた。ナガタさんの人生を激変させたミシマ社のマーク入りケーキに大喜びだった。
明日で今年も終わってしまうなあとしみじみ思うことはできず、あっという間に過ぎ去った2020年をひとり振り返る。想像を超えた様々なことが起きているけれど、できることを少しづつでも積み重ねていこうと思っている。「本屋と活版印刷所の屋根裏」のお陰で天草での毎日が更に楽しくなった。
大晦日の朝は「本屋と活版印刷所の屋根裏」で迎える。明日から新年だ。
2021年も1月より展示を開催させていただきます!7月より毎月開催しておりました錦戸俊康の写真展にお越しくださいました皆さまへ心より感謝いたします!ありがとうございます!
【次回写真展のお知らせ】
錦戸俊康 写真展
「海岸線」
本屋と活版印刷所の屋根裏にて開催する、錦戸俊康 写真展、第7弾となります。今年最初の展示となります。どうぞご高覧ください。
会期:2021.1.20水~1.27水 入場無料
開場:午前10時~20時まで
会場:本屋と活版印刷所の屋根裏
住所:863-0023
熊本県天草市中央新町19-1 本屋と活版印刷所 2F ※建物裏に駐車場あり
在廊日は錦戸のSNSでお知らせいたします。こちらの古書店さんではホット・アイスコーヒーが注文できます。また、店主・森本大祐さんによる「屋根裏藝術」という素敵な立体造形物の展示販売もございます。
屋根裏の管理人さんが錦戸のこれまでの展示をブログで振り返ってくださいました!色々なお言葉をいただき嬉しい限りです!ありがとうございます!
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