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【書けなかったこの2年間のこと 終】

 この2年間の経験は、頭の中の『薄くてぼんやりしたもの』をクッキリさせた。

 前半の1年は伝統発酵食品を改めて学び、後半の1年は日本酒と発酵を繋げる為の調理の勉強が出来た。

 僕は3年前の手術後に人生の舟の積荷をすっかり捨てなければならなかった。

 そして今、新しい人に出会って、新しい荷を積んで、新しい岸を目指して、どうにか溺れずに進んでいる。

その隣には、お母ちゃんとお姉ちゃんとお兄ちゃんの写真が展示されています。ずっと面倒見てくれて有難う!


 今僕がいる店の名前は『いこう商店』という。『前へ進もう!という意味の“いこう“』である。

 そこで僕は今日も『せいじ』という名前の店主と2人で店に立っている。

 ちなみに『せいじさん』の店を紹介してくれた“もとちゃん“のお父さんも『せいじさん』。

 つまり『せいじ』が『せいじさん』と同じ店で仕事をするきっかけを作ってくれたのが『せいじさん』の息子さんという事だ。

 (だから、いこう商店での『せいじさん居ますか?』は混乱の元になる。)

 そしてこの出会いで、僕が目指すべき岸が何処にあるのかを知ることが出来た。

 40代で2度、胃がんに見舞われても人生は少なくとも3年で希望に包まれます。

 だから同じ苦しみを持つ僕の知らない誰かに、それを伝えたいです。

母が早朝に河川敷で、ふきのとうを摘んで『ふきのとう味噌』を作ってくれた。最高の東京おみやげを有難う!

 今後は僕が新しく進めている店の計画をご報告させて下さい。

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