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ゲームとことば#75「貴重な知見を得たな」

オクトパストラベラー2の主人公の一人、オズバルド。
寡黙で冷静沈着、そして探求心旺盛な学者である。
表題のことばは戦闘終了時の彼のセリフだ。
ザコ敵であれ強敵であれ、戦いから学びを得る姿勢がうかがえる。

そういえば、一般的なRPGって相手がどんなザコ敵でも、倒したら経験値を得られる。
一部そのようなルールから外れる作品もあるものの、多くの場合、最終盤のキャラがスライムを倒しても経験値を獲得する。
タイミングがよければレベルアップだってする。
彼らは、毎回の戦闘で必ず何らかの経験を得ているわけだ。
我々プレイヤーはコントローラーで操作をするだけなので忘れがちだが、キャラクターたちからすれば戦闘にザコ敵もボスキャラもないのかもしれない。
きっと、昨日のゴブリンと今日のゴブリンも違うのだろう。
どんな戦いにも得られる知見があるはずだ。

名将・野村克也氏は生前「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」という言葉を残した。
勝負に負けるときは、負けるべくして負ける。その理由を分析し、野村ID野球で多くの名選手を育てたのだ。
プロ野球のペナントレースは140試合超の長丁場だが、一試合一試合の積み重ねが大事。
きっと試合で得た知見を活かしきったチームが優勝するのだろう。

これからはRPGをするとき、もっと戦闘を大事にしなければ。

オズバルドのことばを胸に刻みつつも、かったるいので常時倍速で戦闘を行うのであった。
便利!

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