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ゲームとことば#9「みそボン」

幼少の頃のゲームにまつわる記憶で、未だに腑に落ちない出来事がある。
それは『スーパーボンバーマン』の何作目かを、友人複数人とで遊んでいた時のことだ。
そのころ遊んでいた作品では「みそボン」といって、自身の操作するボンバーマンがやられても、場外から爆弾を投げ入れて攻撃することができるシステムを搭載していた。
ドッジボールの外野みたいなものである。
そもそも「みそボン」ってなんだろう。調べてもあまりはっきりした資料は出てこないが、やられて誕生するものなので、大方「みそっかすなボンバーマン」ということなのだろう。

とにかくその「みそボン」であるが、私は当時、この外野からの爆弾投擲に非常に長けていた。
内野での争いではアイテムの取得ミスなどで敗れることも多かったが、こと「みそボン」さばきでは友人の誰にも引けを取らず、相手を上手く袋小路に誘い込み、投げ込んだ爆弾で誅殺していた。

あまりにも私が華麗な爆殺を繰り返すボマーと化すので、友人からは大いに顰蹙を買ったものだ。
だがどうだろう、そんなに文句を言われる筋合いはないと、アラフォーとなった今でもふと思い出す。
みそっかすにはみそっかすの戦い方というものがある。
いや決してみそっかすなどではない。
むしろ敵前に姿を見せず、後方から爆弾を投げ入れて確実に相手をしとめる暗殺術を評価してほしいものだ。

爆弾で くそみそ蹴散らす 溝さらへ
(字余りが少し気になりますが「みぞさらへ」のように有象無象を爆弾で消し飛ばす情景が目に浮かぶ良い句ですね、才能あり

あと思い出すのはスーファミ用のマルチタップ。
コントローラーを4つつけられるボンバーマンの顔の形の周辺機器だ。
昔は毎日これがコントローラーで埋まってたなぁ。

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