アドラー心理学入門 読メモ③

題4章 アドラー心理学の基礎理論

■ギリシア哲学とアドラー
アドラー心理学の基本前提である認知論(人は自分が意味づけした世界に生きている)と「どこから」ではなく「どこへ」を問う目的論

ソクラテスは「大切にしなければならないことは、ただ生きることではなくて、善く生きるということなのだ」
「アテナイ人の許しを得ないで、ここから出て行こうと試みるのは、正しいことなのか、それとも、正しくないことなのか」

アドラーは、絶対の価値というものを状況とは無関係なら認めたりはしないということだった。何が善で何が悪かは状況に応じてそのつど当事者が合意して決めていくもの
アドラーがいう共同体感覚についてもその内実に即して吟味していかなければならないのであって、超越的な価値としてアドラー心理学の基礎として位置づけられない

■人は自分が意味づけした世界に生きてる
自分の関心に従って世界を知るというのがアドラーの基本的な立場
共通感覚が誤っていることもありうる
個々の場面でそれぞれが私的感覚を持っている者同士が共通の言葉を探し出して、より「善く」生きる方策わ探し出していくしかない

■人生の課題から逃れているとき
人生には避けて通ることのできない課題がある
ところが、それらの課題を解決する能力がないと考えて、人生の課題ら逃れよとらすることがある
アドラーは、このような口実を、「人生の嘘」と呼んでいます

■自分が決める

環境や教育、また素質ではなく自分が自分を決める

人間であるということは、いつでも他のあり方ができるということ

同じ人は二人としていないのですから、人の行動はその視点から理解しなければならないという意味
実際きは何も因果関係のないところに、因果関係を見出すのは、そうすることの目的は、自分の行動の責任を他のものに転換すること

私たちは経験によって決定されるのではなく、経験に与えた意味によって自分を決めるのである
決定論がアドラーの言う劣等コンプレックスを帰結するのは明らか

■個人の主体性
ある行為を選択する時点でその選択の責任はその人にあります。その意味でアドラー心理学は責任を問う厳しい心理学である

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