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色々な席から劇団四季『美女と野獣』を見る

はじめに

現在舞浜アンフィシアターで絶賛公演中の劇団四季 美女と野獣。
だいたい2ヶ月に1度くらいの頻度で鑑賞しているのですが、わりとそれぞれ異なる位置で見ているので、自分の備忘録的にと、ちょっと気になってるんだけどなーという方の背中を押す一助になればと思い、残します。
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今回の舞浜アンフィシアター公演を最初に見に行ったのが開幕から間もない22年の11月初め。
その時は(もうなんとしてでも行けそうな日で早めでどこでもいいから確保したい!)と思っていたのでA席を確保しており、初めてのアンフィ観劇にアンフィのいいところも悪いところも十分に感じました。
2回目の鑑賞は四季の会先行で見事5列以内のS1席を引き当てた友人のおかげもあり(私は全落ちでした)、初回とはかなり違う感想を得ました。これが…グレードの違いってやつか……!と痛感。
そんな体験もあり、席種や見え方について書いていきます。


※2024.05追記
半年ぶりくらいに見に行ったら音響面がちょっと変わってた?印象でしたので、もしかしたら私が見た当時の環境から改善しているものもあるかもしれません。
いずれもご参考程度にお読みいただければと思います!


1.A席12列下手

下手側A席。(当時の)端から3席目くらい

12列目なので近いは近い。ので出べその半円ステージまで出てきてくれるとなかなか見やすいのだが、おわかりいただける通り角度もかなりあるので舞台奥が見えない。良くも悪くもさすがはアンフィという感じ。
冒頭のナンバーでベルがでてくるところはまるで見えない。音楽がかかる→なにか起きてるな〜…→ベルが歩いて前の方に現れる、という感じです。
ただ個人的に、この席でいちばん う〜ん となってしまったのは音響でした。これはアンフィシアターの形状の都合上しかたないかなとは思うのですが……例えば下手側にいると片耳しか聞こえていないかのような感覚になるので、私はそれがいちばん気になってしまいました。オフマイクの声は聞こえない距離&角度なので尚のこと。

2.S1席5列正面

S1席前ブロックセンター(やや下手寄り)
あまりにも収まってなかったので0.5倍撮

こちらも写真でおわかりいただけるかと思いますが、まずA席からの写真と比較しても画角に収まりきってない。(上)
そう、とにかく近い。
観劇中の見え方としては目の前かつ出っ張ったステージなのでなんかもうテレビを見てるみたいな迫力。近すぎてどこ見ていいかわからなくなる。上手と下手両サイドに登場人物が分かれられるとどっちをみていいやらと目がウロウロ。
あと演者さんたちの表情までしっかり見えるので読み込みが深まる……シンプルに展開を追うのが2回目、というのもありましたがこの回で作品をより深く楽しめた手応えがあったのでやはり前方席って違うな、と。

3.S1後方ブロック 21列正面

S席中央あたり。まさに会場のど真ん中。

PA席の目の前。ど正面です。さすがに20列以降ともなるとある程度後ろだなあという感覚はあります。が、傾斜もあるし真正面だったのもあり視界的にはかなり良好でした。見えないところはまずないかと。あと(あたりまえですが)PA卓はちょうどきれいに死角になってて全然気にならない!
それから写真には写っていませんがこの席から見上げるとスピーカーがどどんと並んでいるので舞台からの距離のわりに音の迫力がすごかった記憶!
前回がかなり近かった分、相応の距離は感じつつも、やはりS席の範疇なんだなあという印象でした。

4.S1席 5列目上手

S1席前方。角度がつくと奥行きが増します。

なかなか角度はつきますが舞台上で見えないところはない、という感じです。さすがにS席なだけある。四季専用劇場でも前方の端側はA席になったりもしますがこれもアンフィの特徴なのか。思ってた以上に見えますね。
奥行きがあるので出っ張りステージ部分も奥の方の人たちの動きも見えてしまう&近すぎでま〜たキョロキョロ。笑
『変わり者のベル』はじめ街の人たちが多く出てくるナンバーで人々の動きを見るのがおもしろいです。
初鑑賞の夫を連れて行ったところ、幕間で「見えすぎてどこ見ていいかわからん」というご意見をいただきました。わかる。
ちなみにこの夫、二幕で爆泣きしていた模様。ストーリーの良さも勿論ですが、表情までしっかり見えたことで没入感があって楽しめたとのこと。彼は観劇慣れしてない人間なので、やっぱり席も大事だなあと思ったり。

5.S席下手23列

S席23列やや下手。ここまでくると少し俯瞰的。

サードキャストさんのデビューや復帰が重なって急遽拾った席だったので特に意図せず取ったのですが、"やや角度のついた後方S席"です。
見え方としてはストーリー上で見えないところはない(奥の方も見切れない)のでそこは座席のグレードとしてはS席相応かなと思ったり。
前方ブロックに比べると距離はあるので、表情も見たい!推しを追いかけたい!という方はオペラグラスがあると◎な席です。私はヒノデの5倍を使っているのですが、だいたい20列以降あたりが倍率的にはちょうどよい感じかなという印象です。
一幕始まった瞬間はA席のときの音響を彷彿とさせる聴こえ方だったので一瞬 ム、、と構えましたが慣れなのか場所的に問題なかったのか後半にかけてはほとんど気にならなく。
正面がベストですがA席に比べるとやはり見え方聴こえ方としてもS席の範囲内だなあというお席でした。

6.サイドC席上手18列

サイドC席上手側

C席(3,850円)(注釈付き)にびびっていましたが思ったよりは近い。
あとやっぱりオペラグラスは20列以降だなあという距離感。5倍オペラグラスを使うにはちょっと難儀。4倍くらいだとちょうどよさそう
写真でおわかりいただけるかと思いますがステージ上の薔薇の花の投影が見えない。(後ろの方の会話で見えないことに気付いたぐらい完全に見えませんでした)
オペラグラスは使うなら4倍ぐらいがちょうどいいかも 5倍はまだちょっと近すぎる、そんな距離感でした。
やはりグレード相応というか条件付きな席なだけあって、出べそステージまで出てくれればよいですが中央奥や上手側端の動きは見えないです。
ただ逆に、正面や上手側だと見づらい西の塔のフロートとかは見やすい。ガストンとの対決シーンもわりと照明しっかりでお顔見やすいですよ。
全体通して見づらいシーンが多いことは共通ですが、個人的にはこれならA席よりコスパはいいかなあとか思いました。あくまでも何度も見てる人間の所感ですのであしからず。

7.C席下手24列(追記)

C席(最後列)下手 通路寄り


デビュー組と贔屓の帰還も相まって急遽取ってしまったチケット。
注釈なしの席なのでがっつり見切れはしないけど、見やすい見にくいというよりはやっぱり遠いなという印象。5倍オペラグラスでも舞台が広く見えるので表情をじっくり見たいならもう少しだけ倍率高い方がいいかも、と思いました。

8.S1席1列目下手(追記)

1列目、着席からの景色。写真下部の黒は視界そのままに見える舞台下です。かなり見上げる。

まず席に着いてクッションがあったのにびっくりしてしまい、席まちがえたかな?!と一瞬思ったのですがすぐに合ってるんだと気付きました。あまりにも近すぎてクッションがないと見えない…!かなり見上げるようなかたちになるので、アンフィのBBにおいては3〜5列目くらいが快適にかつ没入感をもってお芝居を見られるんだと思います。現に推し(ルミエール)からのファンサも私の少し後ろの方にたくさん見送りました(演者さんからもちょうどいい目線の位置っぽい気がしました)
最下手席に座ったのですが、この席からだと『変わり者のベル』でベル役さんが椅子に座って本を読む場面、目の前にベルが座っているので目が合いそうになりあまりにもドキドキしてしまいます。近すぎて逆に見れない、、、
他にもオフマイクかなり聞こえたりお衣装のディティールがかなり見えたり汗や涙が飛んでいく様が見えたり。ここが見たい!というところがある人や細かく見たい!という人には贅沢なお席ですが、近さのあまり情報量が多すぎて初見ではおすすめできないかも😂

総括

見るの初めてだよ、という方には後方でもいいのでとにかく正面をおすすめします!
視覚的にも音響的にも正面しか勝たん。サイドは見え方もですが音響も難ありな印象でしたので、初めて触れるよという方にはぜひ物語全体を楽しんでいただきたいのがオタク心理。
S1席はもちろん、S席の中でも中央付近、20~25列前後ならスピーカー位置や角度もちょうどいいのでおすすめです。音響的にも◎

おまけ
・銀テ演出について
先日から演出変更でビーアワゲストの際の銀テ演出が追加されています。
最初の食器たちのラッパから飛ぶピンクのテープは1列目の人の目の前あたりに落ちる程度の飛距離ですが、ラストの銀テープ発射はステージ両サイドから飛ぶためS1席の通路より前のブロックが落下エリアになっているようです。

赤丸囲みが発射装置。こう見ると結構飛ぶんだな。

テープに限らずラッパのCO2噴出でも初見でかなりびくついた人間なのですが、知って以降も、見に行くとこの曲のその場面で肩を揺らす人を度々見かけます。びっくりしちゃうよね。
ちなみに銀テには特に印字などはありません。


#劇団四季
#美女と野獣
#観劇


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